レバレッジ型ファンド特集
ブル・ベアファンドは、対象となる指数・相場の値動きに対し、2倍もしくはそれ以上の値動きとなるよう運用される商品が多い投資信託です。お取引に際しては、以下にご注意ください。
目次
ブル・ベアファンドとは
ブル・ベアファンドとは、先物やオプション等のデリバティブ取引を活用して、対象となる指数・相場を上回る収益の獲得を目指して設計された、ハイリスク・ハイリターンの投資信託を指します。
- ※上記はあくまでイメージであり、将来の成果を保証するものではありません。
ポイント!
ブル・ベアファンドは相場が上昇or下落、
どちらの場合でもファンドによっては収益獲得のチャンスがある!
ブル・ベアファンド投資のポイント
ブル・ベアファンドは、うまく活用すれば、短期間でハイリターンを狙うことができるものの、レバレッジをかけているため大きな損失を被る可能性もある商品です。投資する上でのポイントをご紹介いたします。
- 一方向相場における短期投資に向いている
ブル・ベアファンドは日々の値動き(変動率)に対して、2倍、3倍等とレバレッジをかけた運用成果を目指し、運用を行う商品です。短期的に相場が上昇(or下落)の一方向に動く場合にブル(orベア)ファンドを活用すると、リターンを狙いやすいといえるでしょう。では、なぜ一方向相場に動く場合に、ブル・ベアファンドが向いているのか、具体例をみていきましょう。
【表1】株価指数が一方向に上昇した場合
表1では、株価指数が上昇した場合に、各々レバレッジ3倍のブル・ベアファンドの値動きを表したものです。
基準日から3日後までのトータル変化率に注目してみると、株価指数が+15%に対し、ブル(3倍)が+49%、ベア(3倍)が▲37%となっています。
「株価指数のトータル変化率が+15%の場合、ブル(3倍)であれば+45%(+15%×3)、ベア(3倍)であれば▲45%(▲15%×3)ではないの?」と思われるかもしれませんが、ブル・ベアファンドは日々の値動き(変化率)をベースにレバレッジをかけた運用成果を目指し運用を行う商品です。トータル変化率ではなく、日々の値動き(変化率)にレバレッジをかけるため、それぞれ表1の薄い赤字と青字で示すような値動きとなります。
表1と逆のパターンである表2においても、逆の値動きをするという点以外は同様といえるでしょう。
【表2】株価指数が一方向に下落した場合
中長期投資では日々の株価指数の値動き(変動率)を予想することが難しいため、ブル・ベアファンドの商品性は短期投資に向いているといわれる所以かもしれません。
- ※上記のグラフ及び数値は、株式市場の値動きとファンドの基準価額の値動きの関係を分かりやすく説明するために例示したものであり、実際のファンドの基準価額の値動きをあらわしたものではありません。また、将来の運用成果等を保証したものではありません。
- もみあい相場に弱く、損失が大きくなる可能性も
ブル・ベアファンドは、日々の値動き(変動率)に対しレバレッジをかけるため、もみあい相場や中長期的な上昇(下落)トレンド相場の時に、リスクが高い割にあまり効果がないと感じるかもしれません。
その具体例として表3をみてみましょう。基準日から5日後までのトータル変化率は0%と変わらないにも関わらず、ブル・ベアファンドの基準価額はいずれも基準日より下回っていることがわかります。
【表3】株価指数が上昇・下落を繰り返した場合
このようにブル・ベアファンドは、場合によっては対象とする指数が同水準まで回復したとしても、損失が回復しない、もしくは、拡大する場合もあるので注意が必要です。
- 積立なら長期投資にも有効?
Point 1 では短期投資のシミュレーションをしましたが、Point 3 では長期積立投資のシミュレーションをしてみましょう。2002年8月から「NASDAQ 100 レバ2倍」を毎月100円積立てた場合、2022年7月では、評価額は「レバ無し:79,909円、レバ2倍:516,981円」となりました。
レバ2倍は足元のウクライナ情勢を受け、最高値圏からは大きく下げています。
- 出所:ブルームバーグのデータを基にauカブコム証券作成。2002年8月から2022年7月までのデータで集計。
上記「NASDAQ 100 レバ2倍」はNASDAQ100指数の月次の騰落率に2を乗じたものから、参考として「auAMレバレッジ NASDAQ100」の信託報酬税込み0.4334%を控除した参考値であり、将来の運用成果をお約束するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。実質的な投資成果を示すものではありません。
積立投資は少額からスタートでき価格のブレを抑える効果あり!
毎月100円以上1円単位の少額から積立設定ができます。積立投資は定期的に一定金額で同一のファンドを購入することで、購入価格のブレを小さくし平準化させる効果があると言われています。基準価額が高いときには購入口数が少なくなりますが、低いときには購入口数が多くなります。結果として平均購入単価を各購入日の価格を単純平均したものより低く抑えることが期待できます(ドルコスト平均法)。
投資期間や相場動向によってはレバレッジ型が劣後することも
- A:上昇基調を経た場合
- B:下落基調を経た場合
!ご注意事項
- 日々の基準価額の値動きは、米国の株式市場の値動きの「ちょうど2倍」になるとはかぎりません。その主な要因は次のとおりです。
- 米国の株式市場の値動きと、利用する株価指数先物の値動きとの差
- 株価指数先物取引の約定価格と終値の差
- 株価指数先物取引をロールオーバーする過程における、限月の異なる先物間の価格差の変動 ニ. 運用管理費用(信託報酬)、監査報酬、売買委託手数料等の負担
- 株価指数先物の流動性が低下した場合における売買対応の影響
- 株価指数先物の最低取引単位の影響
- 配当利回りと短期金利の差
- 為替変動により、株価指数先物取引の買建ての額を円に換算した額が、目標としている額から乖離する ことにより、目標とする投資成果が達成できない場合があること
- 2営業日以上の期間の場合、同期間の原指数の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じたものとは通常一致せず、それが長期にわたり継続することにより、期待した投資成果が得られないおそれがあります。
- 一般に、NASDAQ100指数が上昇・下落をしながら動いた場合には、基準価額は押下げられる ことになります。
- もみ合い相場での保有期間が長いほど運用コストの影響で基準価額が下落する傾向がございます。
- 申込締切時間に注意!
一般的なファンドであれば申込締切時間が15:30のものが多いですが、日本株式を対象とするブル・ベアファンドについては先物等を利用し運用する商品が多いため、買付時間が15:30以前のファンドもあります。
申込締切時間については、必ずご確認ください。
- ※上記のグラフ及び数値は、株式市場の値動きとファンドの基準価額の値動きの関係を分かりやすく説明するために例示したものであり、実際のファンドの基準価額の値動きをあらわしたものではありません。また、将来の運用成果等を保証したものではありません。
当社取扱ファンド
当社ではレバレッジ型ファンドも幅広いラインアップを取り揃えています。下記は積立取引可能の銘柄です。
auAMレバレッジ NASDAQ100 | |||
NZAM・レバレッジ 米国株式2倍ブル | |||
NZAM・レバレッジ 日本株式2倍ブル | |||
iFreeレバレッジ S&P500 | |||
iFreeレバレッジ NASDAQ100 | |||
グローバル2倍株ファンド(地球コンプリート) | |||
SOMPOスイッチ NASDAQ100 レバレッジ2.5倍 |
- ※上記は2022年8月時点の当社取扱ファンドです。
上記以外のブルベアファンドはこちらからご確認ください!
レバレッジ型のETF・ETNも選択肢の1つ
公募投資信託だけではなく、取引所に上場する上場投資信託(ETF)・指数連動証券(ETN)にもブル・ベア型があります。ETF、ETNの場合、上場しているため、タイミングを見て売り買いができるメリットがあります。一方で、公募投資信託と違い流動性の面でデメリットがあり、買い手が少なかった場合、売りたいときにすぐに売れない可能性があります。
ブル | ベア | |
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TOPIX |
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日経平均 |
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ハンセン中国企業株 |
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ハンセン指数 |
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韓国総合株価 |
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インドNifty |
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ダウ・ジョーンズ工業株価平均 |
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日経・東商取金指数 |
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日経・東商取原油指数 |
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ご注意事項
お客さまにご負担いただく費用等の合計額については、お申込代金や保有期間等に応じて異なりますので、表示することができません。くわしくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
上記グラフ等は過去の実績・状況であり、将来の運用状況・成果等を示唆・保障するものではありません。また、税金・手数料を考慮しておりませんので、実質的な投資成果を示すものではありません。
上記内容は作成時点のものであり、今後予告なく変更されることがあります。
【レバレッジ(ブル)型・インバース(ベア)型ETF及びETN等】
レバレッジ型、インバース型のETF・ETN(以下 「レバレッジ型ETF等」という。)が連動を目指す指標は、基準となる指標(TOPIXなど)の値動きの一定の倍数倍(マイナスの場合もあります)となるよう計算された指標です。この指標をレバレッジ指標といいます。
レバレッジ指標の上昇率・下落率は、2営業日以上の期間の場合、同期間の原指数の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じたものとは通常一致せず、それが長期にわたり継続することにより、期待した投資成果が得られないおそれがあります。
上記の理由から、レバレッジ型ETF等は一般的に長期間の投資には向かず、比較的短期間の市況の値動きを捉えるための投資に向いている金融商品です。
レバレッジ型ETF等は、投資対象物や投資手法により銘柄固有のリスクが存在する場合があります。
【レバレッジ(ブル)型・インバース(ベア)型の投資信託等】
レバレッジ型、インバース型の投資信託等が連動を目指す指標は、基準となる指標(TOPIXなど)の値動きの一定の倍数倍(マイナスの場合もあります)となるよう計算された指標です。この指標をレバレッジ指標といいます。
レバレッジ指標の上昇率・下落率は、2営業日以上の期間の場合、同期間の原指数の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じたものとは通常一致せず、それが長期にわたり継続することにより、期待した投資成果が得られないおそれがあります。
上記の理由から、レバレッジ型、インバース型の投資信託等は一般的に長期間の投資には向かず、比較的短期間の市況の値動きを捉えるための投資に向いている金融商品です。なお、中長期的な投資の目的への適合性については個別投資信託毎に異なります。重要情報シート(個別商品編)に記載する「商品組成に携わる事業者が想定する購⼊層」を合わせてご覧ください。
レバレッジ型、インバース型の投資信託等は、投資対象物や投資手法により銘柄固有のリスクが存在する場合があります。
上場投資信託(ETF)・指数連動証券(ETN)および投資信託に関するご注意事項はこちらをご確認ください。