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SOR(エスオーアール)注文

SOR(エスオーアール)注文

SOR(エスオーアール)とはスマート・オーダー・ルーティング(Smart-Order Routing)の略で、東京証券取引所(東証)や私設取引システム(PTS)などの複数の市場から、最良(買い注文の際にはより安く、売り注文の際にはより高く)気配や株数の情報を集約し、発注する市場を自動的に選んだり、自動的に注文を分割して売買を執行するシステムのことです。

auカブコム証券のSOR

auカブコム証券のSORでは、東証とモルガン・スタンレーMUFG証券のダークプール(MSプール)、Cboe(旧チャイエックス)PTSまたはジャパンネクストPTSと接続をしており、発注した注文の全部が約定するまでの間、各市場の板状況を監視し、より良い気配が出た場合にはその市場に対して発注し直す仕組みとなっております。※1
複数の接続先の気配値から最良な接続先に分割して発注をするため、お客さまにとってより最良な売買を執行することが可能です。

なお、信用取引はダークプールへ取り次ぐことが出来ません。

MSPool運営者情報
運営者 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社
(https://www.morganstanley.co.jp/)
自己勘定取引
取引参加者 運営者の顧客である機関投資家

auカブコム証券のSOR

  • ※1MSプールで注文の一部または全数量が付け合せられなかった場合、そのSOR注文の残数量につきましては、PTS市場または東京証券取引所の気配情報を参照し、同時発注を行います。

auカブコム証券ならではのメリット

  • メリット1お得に取引できる可能性
  • メリット2約定確率が上がる可能性
  • メリット3発注スピードが速い
  • メリット4簡単注文
  • メリット5コストは変わらない
  • メリット6価格改善の還元は100%

他社のSORシステムとの違い

SORシステムを利用するにあたってのポイントは、「接続先の数」と「同時に気配値を取る(常時最良気配値判定)」ということが重要となります。
しかし、単純に接続先が多いと約定率や最良発注ができるというわけではありません。
単純に「接続先の数」だけではなく、複数の接続先の気配から「同時に気配値をとる」ことが最良の気配をとるために重要ということになります。当社以外の主要ネット証券では発注時のみSOR判定を行いますが、当社は常時最良気配の判定を行っています。

主要ネット証券のSOR提供状況(2024年6月1日時点、当社調べ)※1

  SOR提供 SOR常時最良気配判定 SOR注文における接続先数 ダークプール取次 改善金額の還元※3
auカブコム証券 4 100%
SBI証券 ×※2 5 100%
楽天証券 ×※2 6 100%
松井証券 × × 2 70%※4
マネックス証券 ×※2 2 × 100%
  • ※1この表は主にSORの常時判定有無や接続数を比較したものです。取引ルール・対応商品等の違いは各社HP等でご確認ください
  • ※2発注時のみ最良気配判定を実施
  • ※3SOR利用による、約定価格改善金額のお客さまへの還元割合(株式の売買手数料は加味しておりません)
  • ※4東証よりも有利な価格で約定した場合、改善金額相当額の30%を成功報酬として別途徴収

SORを利用した際の価格改善効果を表示

SORをご利用いただいた注文の価格改善効果(東証よりも有利な価格で約定した効果)は取引履歴SOR詳細画面(「資産管理」>「取引履歴」>「現物株式」または「信用」の画面で「SOR詳細」ボタンを押下)でご確認いただけます。

SOR詳細画面では、原則、約定日翌日までに【A】SORをご利用いただいた注文の約定金額と【B】約定時点における優先市場の最良気配を基に算出した優先市場想定約定金額からSORをご利用いただいたことによる価格改善金額を算出し表示します。

SORを利用した際の価格改善効果を表示

第三者機関(QUICK)によるSOR執行評価の開示

SOR注文に関する価格改善効果等について、第三者機関である株式会社QUICKの検証/評価を受け当該結果を当社ホームページにて、月次で開示します。

評価結果のレポートはマイページの「サポート」>「SOR執行評価」にて、ご確認いただけます。

詳細レポートはこちら(ログインが必要です)

レポート種別 評価対象
SOR執行評価(MSPool約定分) SOR利用注文のうち、MSプールでの約定に対する評価結果
SOR執行評価(全約定分) SOR利用注文のうち、MSプール及びPTSでの約定に対する評価結果

レポートの掲載項目

評価結果サマリ

執行評価の実施対象期間と評価対象となる約定の件数、金額等に関する集計結果を記載します。

改善効果は「実際の約定金額」と、約定時点における東証立会市場の気配※1から算出した想定約定金額を比較し算出を行います。当該改善効果をもとに価格改善した約定についての改善効果の集計結果を記載します。

右図では6.04ベーシスポイントBP(1BP=0.01%)の改善※2となります。

  • ※1約定時刻の1ミリ秒前の気配を採用
  • ※2約定金額百万円あたり604円の価格改善

約定金額

SOR注文について約定市場別の約定金額を百万円単位で記載します。

価格改善効果(BP)

SOR注文のうち東京証券取引所立合市場以外の市場での約定について、価格改善した約定の改善効果を約定市場別に記載します。

約定市場は以下の記号で表記します。

TSE:東京証券取引所立合市場
MSPool:モルガン・スタンレーMUFG証券のダークプール
SBI:ジャパンネクストPTSのJ-Market市場
Cboe:Cboe PTSのCboe Alpha市場

約定代金上位15銘柄

SOR注文のうち東京証券取引所以外の市場での約定について、約定金額の上位15銘柄と価格改善された約定の改善効果を記載しています。

SOR執行評価(MSPool約定分)ではMSPoolでの約定について集計を行います。またSOR執行評価(全約定分)ではMSPool及びPTSでの約定について集計を行います。

上場市場別

SOR注文のうち東京証券取引所以外の市場での約定について、対象銘柄の上場市場別に約定金額と価格改善された約定の改善効果を記載しています。

SOR執行評価(MSPool約定分)ではMSPoolでの約定について集計を行います。またSOR執行評価(全約定分)ではMSPool及びPTSでの約定について集計を行います。

東証価格に劣後した約定

SOR注文のうち東京証券取引所以外の市場での約定について、約定時点における東証価格との比較により、劣後(不利な価格)したと判定される約定の件数、金額及び約定時点の東証価格から比較した想定約定価格に対し劣後した金額の合計を記載しています。

評価対象外の約定

改善効果の評価対象外とした約定の件数と金額を記載いたします。

SOR注文が分割発注され、東証と代替市場において同時刻に約定していた場合、代替市場での約定価格を東証価格と比較して評価を行うことが妥当でないため、評価対象外としています。

  • 別段の記載がない限り端数処理は四捨五入して表示しております。

評価対象外の約定について

当社のSORは東京証券取引所とPTS市場に対し、IOC注文を行う場合、東証とPTS市場に対し、各市場での約定が同時刻となるよaうに発注タイミングと制御しています。

東証とPTSに以下の売気配が存在する場合において、300株の成行買注文を発注した場合、当社のSORは東証へ200株、PTSへ100株を同時刻に、各市場に到着するように発注します。

評価対象外の約定について

東証で100株①100円、100株③101円、PTSで100株②100.5円すべて同時刻に約定したと仮定し、PTS「100株②100.5円」の約定に対する執行評価を約定と同時刻の東証気配との比較で行った場合、気配①「100円」との比較を行うこととなり「価格改善効果は-0.5円」という評価となります。当該評価は「本来比較対象となり得ない気配との比較」を実施していることとなるため、QUICK社の執行評価において当該約定を評価対象外としています。

各市場で同時刻に約定するように発注する当社SORの仕様は、高頻度取引業者(HFT業者)等に取引影響を受けないようにするための機能です。東証、PTSでの約定時刻に時間差が生じた場合、HFT業者はSORの挙動を検知し最初の約定をトリガーとして、次の約定を予測・先回りをして自身が有利に取引できるように取引を行う可能性があります。当該取引行為の実施を防止するために、当社のSORは市場毎の約定時間の差異を最小限とする仕様を採用しています。

価格情報の開示

PTSの価格情報は日本証券業協会の定めに従い、Cboe社及びジャパンネクスト社の気配情報及び約定情報は所定の時限内に日本証券業協会に報告され、日本証券業協会の運営するウェブ上で公表されます。SOR取引の分割発注により約定したもののうち、東京証券取引所で約定したものは通常の東京証券取引所約定として、MSプールで約定したものは取引所立会外市場(ToSTNeT市場)での約定として公表されます。

SOR機能①(基本動作)

東京証券取引所の立会時間内に、お客さまがSORを選択した注文については、PTS市場及び東京証券取引所の各気配情報を参照し、顧客発注価格内における最良気配価格を基準とした指値注文としてMSプールにIOC発注をおこないます。MSプールにおいて付け合せた注文を東京証券取引所の取引所立会外市場(ToSTNeT市場)に発注し、クロス取引を執行します。

MSプールで注文の一部または全数量が付け合せられなかった場合、そのSOR 注文の残数量につきましては、PTS市場または東京証券取引所の気配情報を参照し、顧客発注価格内の板(気配)に対して、「価格」「市場」「流動性」等の優先順位で各市場に対して残注文を配分し、同時発注を行います。

SOR注文を利用すれば、自身で気配を検索する事無く、自動で最良気配を検知し注文する事が出来ます。

例えば、上記の図のように、お客さまが101円で20,000株の買注文を出した場合、SOR判定により、以下の順番で、呼び値と株数を合わせて発注が行われます。

ステップ1

SORは初めに東証、PTS①、PTS②の中で最も安い気配を検索します。

検索結果:100.2円(PTS①の気配)

ステップ2

上記結果の100.2円のIOC注文をMSプールに発注します。

MSプールにはモルガン・スタンレー社のお客さま(MS顧客)の注文が存在します。

MSプールに100.2円より安いMS顧客の売注文100.0円10,000株がありました。

ステップ3 お客さまの注文とMS顧客の注文が対当したため、互いに東証立会外取引(ToSTNeT)へ100円10,000株の業者間クロスを実施します。
ステップ4 MSプールで一部(又は全部)成立しなかった注文はSORへ戻ります。
ステップ5 残数注文の10,000株を以下で配分し、同時にIOC注文をおこないます。
  • (1)PTS①に100.2円4,000株の買注文
  • (2)PTS②に100.6円1,000株の買注文
  • (3)東証に101円 5,000株の買注文

ステップ1

SORは初めに東証、PTS①、PTS②の中で最も安い気配を検索します。

検索結果:100.2円(PTS①の気配)

ステップ2

買注文の10,000株を以下で配分し、同時にIOC注文をおこないます。

  • (1)PTS①に100.2円4,000株の買注文
  • (2)PTS②に100.6円1,000株の買注文
  • (3)東証に101円 5,000株の買注文
  • 信用取引のSOR注文は、MSプールへの発注は行われません。

SOR機能②(最先端機能)

当社が提供する最先端のSOR機能には、刻々と変化する各市場間の気配値を常に検知する機能があり、東証より有利な気配が他市場で発生した瞬間、即時にSOR判定を行い発注します。

  • 信用取引のSOR注文の場合は、モルガン・スタンレーMSプールには接続いたしません。

例えば、上記の図のように、東証にて、買注文101円の10,000株待機となっている状態でも、SORが常に各市場の最良気配を検知する為、ある瞬間にPTS①にて東証より有利な売気配(2,000株 100.3円)が発生した場合でも、その気配を検知しSOR判定を行います。
SOR判定が行われると、東証で待機している10,000株のうち、2,000株をキャンセルしPTS①に100.3円2,000株で発注します。

【ご注意事項】
必ずしも有利な価格で約定を保証するものではございません。有利な価格があったとしても、価格のみならず、例えば、コスト、スピード、執行の確実性、取引時間帯等さまざまな要素を総合的に勘案して執行致します。最良執行方針に基づき注文を執行し、故意にお客様に不利な取引の条件で執行することはありません。

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