今回はFANG+インデックスの直近のパフォーマンスを振り返りながら、昨今日本経済にも大きな影響を与えている為替について深掘りします。そして新たにFANG+インデックスに加わった新規銘柄についてもご紹介します。
➀FANG+(ファングプラス)インデックスの直近パフォーマンスは?
FANG+は、Facebook(フェイスブック)、Amazon(アマゾン)、Netflix(ネットフリックス)、Google(グーグル)の4銘柄に加え、おなじみのApple、Microsoftなど6銘柄をプラスした合計10銘柄に等金額投資したときの値動きを示した株価指数です。
皆さんが保有しているFANG+やS&P500は、投資信託を経由し、米ドルで米国株に投資します。そのため得られるリターンは、株式リターンと為替リターンが主な要因となります。為替リターンが加わるとリターンの見え方も異なります。つまり、円から投資する日本人と米ドルから投資する米国人では、リターンは異なるものとなります。
➁円安が進むとiPhoneが高くなる?
FANG+にも含まれるAppleのiPhone価格を見てみましょう。多くの日本人はiPhoneの価格がどんどん高くなっていると感じるかもしれません。しかし、米国での販売価格をみると、iPhone12から16シリーズまで値上がりしていません。iPhoneの販売価格を見ても、通貨が変わるとモノの価値に大きく影響していることがわかります。
➂海外資産を持つことは円安対策になる?
日本は多くのモノを輸入に依存しているため、為替変動によってはiPhoneをはじめとする海外のモノを買いたいとき、前より高くなったと感じることも。しかし、FANG+をはじめとする海外資産を保有していれば、円安時には株式のリターンに加え、為替のリターンも得ることができるため、価格上昇にもついていくことができます。
④FANG+へ新たに加わった2銘柄をご紹介
FANG+は、四半期ごとに(毎年3月、6月、9月、12月)、指数の比率調整と銘柄入れ替えが行われます。今回は2024年9月の銘柄入れ替えにおいて、FANG+への仲間入りを果たした「クラウドストライク」と「サービスナウ」についてご紹介します。
・クラウドストライク
サイバーセキュリティプラットフォームを提供する企業で、高度なAIと機械学習を活用し、成長が続くクラウドセキュリティ業界の先駆者として注目されています。パソコンなどの情報をサイバー攻撃から守る「エンドポイントセキュリティー」と呼ばれる分野では、世界トップクラスのシェアとなっています。
・サービスナウ
業務プロセスを効率化するためのクラウドベースのプラットフォームを提供する企業です。2018年にビジネス誌Forbesの「世界で最も革新的な企業」ランキングの1位に、また2023年にはフォーチュン500*に選出されています。またエヌビディアとの生成AI構築に向けたパートナーシップを発表しており、製品・サービスの更なる向上し、収益の拡大が期待されています。
⑤過去10年間で実際につみたててみると
FANG+インデックスは、少ない銘柄数を背景に値動きが大きい傾向にありますが、そのパフォーマンスは目を見張るものがあります。FANG+インデックスに連動を目指すiFreeNEXT FANG+インデックスは、つみたて投資枠でも成長投資枠でも利用できます。ご自身のリスク許容度にあわせてポートフォリオに少し組み入れてみるという選択肢もあるかもしれません。
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