【初心者向け】投資信託と株式投資を比較!あなたならどっちをやる? 【初心者向け】投資信託と株式投資を比較!あなたならどっちをやる?

【初心者向け】投資信託と株式投資を比較!あなたならどっちをやる?

投資信託と株式投資を比較!何が違う?

これから投資をはじめようとする人で「そもそも投資信託って何?」「株式投資との違いは?」と疑問に思っている人は多いのではないでしょうか?この2つの投資の最も大きな違いは、自分で運用する(銘柄を選ぶ)のか、プロが運用するのかという点です。

<投資信託と株式投資の最も大きな違い>


では、投資信託、株式投資についてそれぞれの特徴をみてみましょう。

投資信託とは?

多数の人からお金を集めてプロがそのお金を運用する仕組みを投資信託といいます。ファンドとも呼ばれています。運用のプロである“投資信託運用会社”が投資信託の商品の設計や運用を行います。商品説明書等に記載されている「●●アセットマネジメント」「●●投信」といった会社名が投資信託運用会社です。

私たち投資家は、数ある投資信託からお好みのものを選び、毎月コツコツ積み立てるように投資をしたり、まとまったお金を一括で投資したりできます。100円から購入できる金融機関があるなど、極めて少額から投資ができるので、初心者でもはじめやすいのが特徴です。また、運用は投資信託運用会社にいるファンドマネージャーというプロにお任せします。商品のテーマに応じて複数の銘柄や国に投資をするので分散効果が働きリスクの軽減が期待できます。

このように至れり尽くせりの仕組みですので“信託報酬”という手数料が差し引かれますが、運用はすべてお任せですのでそれは必要なコストといえるでしょう。

<投資信託の仕組み(例)>


※画像は筆者が作成

株式投資とは?

株式投資をひとことで表現すると「興味のある会社の株を買う」ことです。投資信託と違い、議決権や配当を受け取る権利があるなど、その企業のオーナーになることを意味します。銘柄選びは当然自分で行います。

将来有望な会社を見つけるには、その業界のことや会社の優位性、財務内容等あらゆる情報を分析する必要があります。
一方で、有名企業や自分の趣味に関する製品をつくっている企業、毎年配当を多く出している企業、株主優待が楽しそうな企業を選ぶといった方法もあります。

企業の株価はいろいろなので数千円で買える株式もあれば数十万必要な株式もあります。株式の購入単位は100株が基本ですが、それに満たない株式を購入できる「単元未満株投資(三菱UFJeスマート証券では「プチ株」という商品)」や「株式累積投資」といったサービスもありますので銘柄によっては少額からの投資も可能です。

株式投資は投資の中でも最もメジャーであり伝統ある投資手法です。自分で投資先を選ぶので、経済を見渡す機会になり、生きた企業活動を知る機会にもなるなど、お金を増やす以外にも得るものがあるでしょう。

投資信託と株式投資の違いを比較

前述のように、投資信託と株式投資の最も大きな違いは運用をプロに任せるか自分で運用するかという点です。さらに投資信託は投資対象が株式だけでなく債券や不動産、金など多岐にわたり、少額でもいろいろな資産への分散投資が可能です。一方、株式投資はその企業のオーナーになり議決権を持てるなど、投資信託とは違った醍醐味があります。

<投資信託と株式投資の比較>


※画像は筆者が作成

投資信託の種類と特徴を解説!

投資信託は自分で運用はしないものの、自分で投資信託を選ぶ必要があります。そのためにはどのような種類の商品があってどのような特徴があるかを知る必要があります。

運用方法による分類

投資信託は運用方法によってインデックス型とアクティブ型の2つに分類されます。インデックス型は主に長期の資産形成の土台づくりに使われることが多く、アクティブ型は株式投資のように積極的に資産を増やす目的で使われます。

<インデックス型とアクティブ型の特徴>


※画像は筆者が作成

投資対象などによる分類

投資信託はいろいろな資産に投資ができるので、投資対象によって分類されています。大きく分けると次のとおりです。

<株式型の投資信託>
主に株式に投資をするタイプです。大企業の株式を中心に投資するものや、これから成長が見込まれる中小企業に投資するもの、国内だけでなく海外の株式に投資するものなどさまざまです。投資する株式によってリスクも異なります。

<債券型の投資信託>
債券のみに投資をする投資信託です。比較的リスクは小さいですが、海外の債券の場合は為替リスクがあったり、新興国の債券の場合は破綻リスクもあったりするので注意が必要です。

<RIET型の投資信託>
ビルや商業施設などに投資をするREIT(リート)に投資をする投資信託です。海外のRIETへ投資する投資信託もあるのでグローバルな不動産投資が体験できます。

<バランス型の投資信託>
株式だけでなく、債券や不動産などいろいろな資産、いろいろな国へバランスよく投資する投資信託です。いろいろな資産へ分散投資をすることでリスクを抑えています。

<ETF(上場投資信託)>
株式のように上場している投資信託です。投資信託は1日1回計算される価格で1日1回しか取引できませんが、ETFは株式のように時間内であれば何度でも売買できます。

株式投資の種類と特徴を解説!

株式投資にも種類がありますが、ここでは基本的な種類と特徴を解説します。

投資対象の国による違い

株式投資の基本は上場している株式を、証券会社を通じて売買することです。海外の株式にも投資ができます。例えば米国株であればAppleやAmazonなどの有名なアメリカ企業の株式にも投資ができます。ただし、証券会社によって取り扱いがない場合や取り扱う国が異なるので事前に確認しておきましょう。

現物取引と信用取引

現物取引とは、市場に注文を出して売買が成立したらその価格分のお金を支払い、値段が上がっているタイミングで売ることにより利益を得ます。
信用取引は証券会社にお金や株式を担保として預けておき、その担保の約3倍までの取引をすることができます。お金を借りて株式を買うだけでなく、株式を借りてそれを売却することで利益を得ることもできます。

売買単位による違い

株式は通常100株単位で購入します。これを単元株といいます。単元より少ない単位で売買できるのが「単元未満株」です。単元未満株には議決権はありませんが、コツコツと買い続けて単元になったら単元株と同じ権利が得られます。

このように、ひとことで投資信託や株式といってもいろいろな種類や方法があることを知っておきましょう。

初心者にはどっちが向いている?

投資信託と株式投資、はじめやすさで言うならば投資信託の方が初心者向きだと思います。理由は100円など、極めて少額からいろいろな投資ができるからです。ただし、人によって向き不向きはあるので自分はどちらのタイプかを考えてみましょう。

こんな人ならまずは投資信託を

銘柄選びとか相場とかよくわからないし気にしたくないので、とにかく運用はプロに任せたいという人は投資信託が向いています。投資信託は信託報酬という手数料を支払うことにより、少額でもプロが運用してくれます。“まかせっきり投資”をしたい人向きです。
また、株式だけでなく、債券や不動産、金などに分散投資をしたい人にも向いています。例えば、オフィスビルや商業施設、海外の不動産にも投資できるのが投資信託の面白さです。

こんな人ならまずは株式投資を

自分で銘柄選びをしたい人は株式投資が向いています。企業分析をしっかりしながら銘柄選びをしてもよいですし、好きな企業、趣味に関係している企業、株主優待が面白そうな企業といった銘柄選びでもよいと思います。また、比較的短期で利益を狙いたい人にも株式投資は向いていますが、短期売買は初心者には不向きですので、ある程度経験を積んでから行うことをおすすめします。

将来の資産形成の基本は投資信託

将来の資産形成の基本は「長期投資」「分散投資」が基本です。投資信託は購入するだけで分散投資が可能、毎月自動で定期購入ができるので手間なく時間の分散投資もでき、コツコツ長期間続けることができます。
よって、投資信託を資産形成の基本に据えて、株式投資をプラスαといった使い方も良いでしょう。また、これから投資をはじめるという人は一定額の投資の利益が非課税になるNISA口座から投資をスタートしてみましょう。

石川英彦

石川英彦

金融デザイン株式会社 代表取締役
愛知県生まれ。南山大学経営学部卒業後、北米大陸をオートバイで周遊。帰国後、保険代理店の手伝いをしたことで金融の世界を知る。その“奇妙”な世界に疑問を感じ「お金に関する情報形成」「売り手と買い手がハッピーになる金融コンテンツづくり」をミッションとした、株式会社マネーライフナビを設立(1996年)。
FP(ファイナンシャルプランナー)の実務をこなしながら多数の金融コンテンツ制作を手がける。2017年9月に社名を金融デザイン株式会社に変更。インフォグラフィックスやウェブのデザインまで領域を広げる。50代と60代からのセカンドキャリアを応援するサービス「50カラ」を展開中。

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