投信レポート
2019年5月13日
2020年末までに主要20カ国・地域(G20)のうち17カ国で、次世代移動通信システム「5G」は本格商用化し、通信の高速化・大容量化が進むことで、高いセキュリティ技術を有する情報技術セクターの企業が、引き続き追い風を受けると考えている。
その背景となるのは、情報技術セクターにおけるイノベーションが、今後も引き続き企業活動の原動力となることに加え、国・企業・個人のサイバーセキュリティに対する需要も高まり、新しいテクノロジーのさらなる発展につながっていくと考えられるからである。
今後の技術革新や情報保護を取り巻く環境として、以下の3つのポイントが挙げられる。
(1) 「5G」がもたらす、新たなIoT社会
- 世界のIoTデバイス(機器)の数は拡大傾向にあり今後も大幅に増加することが予測されている。
- その要因の一つとして考えられるのは、「5G」の本格商用化である。 「5G」は現在規格化が進行中の次世代移動通信システムである。高速・大容量の通信が可能になることに加え、多数同時接続、超低遅延といった特徴を持っている。
(2) 今後、一段と強化される企業のセキュリティ対策
- 2018年5月に、EU(欧州連合)でGDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)が施行後、制裁金が科された最初の事例が2019年1月に発生。
- 今後、世界の企業は、情報保護規制などが強化されるのに伴って、セキュリティ対策を講じることが必要となり、各企業のサイバーセキュリティに対する需要がさらに増加することが見込まれる。
(3) 身近に起きる可能性のあるサイバーセキュリティ問題
- 日本政府は重要インフラに関わるサイバー対策の改定に着手している。重要インフラが、安全かつ持続的なサービスを提供するためには、サイバーセキュリティは欠かせない存在であり、今後ますますその役割が大きくなっていくと考えられる。
- 重要インフラは、業種ごとに指定された13分野があり、システムの不具合が引き起こす障害が懸念されている。
このような環境を踏まえると、5Gの本格商用化とサイバーセキュリティ問題で恩恵を受ける企業への投資が、引き続き注目を集めていくのではないかと予想される。セキュリティ関連企業の株式や5G関連企業の株式を投資対象とした投資信託を一度、ご検討されてみてはいかがでしょうか。
【セキュリティ関連企業の株式を投資対象とした投信】
ファンド名 | 運用会社 | トータルリターン(1年) | 純資産総額(億円) | 販売手数料 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし) | 三菱UFJ国際投信 | 22.74% | 781 | 3.24% |
2 | サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジあり) | 三菱UFJ国際投信 | 29.92% | 230 | 3.24% |
3 | グローバル・セキュリティ株式ファンド(3ヵ月決算型) | アセットマネジメントOne | 17.48% | 65 | ノーロード |
4 | iTrustセキュリティ | ピクテ投信 | (2018年12月21日設定) | 2 | ノーロード |
【5G関連企業の株式を投資対象とした投信】
5 | 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド (愛称:THE 5G ) |
三井住友トラスト・アセット | 8.71% | 2,643 | 3.24% |
---|---|---|---|---|---|
6 | グローバルAIファンド | 三井住友DSアセット | 12.63% | 2,569 | 3.24% |
- ※トータルリターン、純資産総額は2019年4月末基準
- ※販売手数料が段階制の場合は最高料率を表示
- ※上記は一部のファンドのみを取り上げており、当社取扱いファンド全てを網羅するものではありません。
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- 上記は過去の実績及び作成時点でのデータであり、今後の投資対象国の成長性や本ファンドの運用成果等を示唆・保証するものではありません。
- 上記内容は作成時点のものであり、今後予告なく変更されることがあります。
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- お取引の際は、目論見書、約款・規程集および 契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、商品特性やリスクおよび お取引ルール等をよくご理解の上、ご自身のご判断で無理のない資産運用を行ってください。