第21回 パラボリック

パラボリックとはトレンド追随型のテクニカル分析で途転買い・途転売りのシステムといわれています。途転(ドテン)とは、例えば、今まで「買い」であったのが、トレンドが変わった時に手仕舞うだけでなく、すなわち売却するだけでなく、売りポジションも新規にとります。この逆は売りポジションだったものを買い戻すと同時に買いポジションをとります。ということは常に「買い」か「売り」のポジションを持つことになるのです。

下図をご覧ください。

パラボリック

これがパラボリックです。赤と緑の部分がSAR(ストップ・アンド・リバースの略)といわれているものです。このSARが株価とクロスする点が売買のポイント(○印)になるとされています。なお、主だったポイントに○印をつけておきました。

計算方法

具体的にパラボリックの式を見てみましょう。

翌日のSAR=当日のSAR+当日のAF(当日EP-当日のSAR)

  • SARは初めにこのチャートをつける際に売りか買いかを自分で想定し、売りだと思ったら一定期間の高値を、逆に買いだと思ったら一定期間の安値を用います(初めは売り買いどちらを選択しても構いません)。
  • EPとはイクストリーム・ポイントといって買い持ちしている間の高値、売り持ちしている間の安値をいいます。
  • AFは加速因数といって初期値として0.02を用います。

そしてEPが更新されるたびに0.005ずつ加算していきます。ただし、AFは最大でも0.2までとなります。

見方

SARがプライスと交差つまりクロスした時が売買シグナルとなるのです。下図を見てください。

見方

1の段階で買いポジションになります。その後は2の売りシグナルが出るまで買いポジションのままです。その後3ですぐに買いポジションになりますが、6に売りシグナルが出るまでは高値での保ち合いになります。

さて、パラボリックの特徴は大きくトレンドが出た時に有効であるといわれています。
つまり、買いでも売りでも大きなトレンドに乗り、大きく利益を出そうということです。
その逆にボックス相場になると頻繁にシグナルが出たりしてダマシが多くなる、といわれています。ボックス圏相場の際には以前紹介したRSIなどが有効になってくるわけです。
チャートもケース・バイ・ケースで使い分けるといいと思います。