【役割を意識したファンド選択】コアとなるファンドとサテライトとしてのファンドを使い分けましょう!
「収益重視の資産」を複数のファンドで構成する考え方
資産運用を行う上で、預貯金や国債等の「安全資産」と株式に投資する投資信託等の「収益重視の資産」への資産配分は運用結果に大きな影響を与えるため、まずはその資産配分決めることが大切です。
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「収益重視の資産」の「コア」と「サテライト」
「収益重視に資産」の内訳をお弁当の「主食(コア)」と「副食(サテライト)」に例えた場合、「主食」はエネルギーの源になるものですから、運用においては主力エンジン役を期待することになります。
一方で「副食」としてのファンドには、資産全体のリターンを向上させるために、主食(コア)部分のファンドを上回るリターンの獲得を期待したいところです。また、リターンではなくリスク抑制の観点から「副食」としてのファンドを加える考え方もあります。
何れの場合も、資産配分では主食(コア)部分を重視して、副食(サテライト)への配分が過大にならないように管理してください。
「サテライト」としてのファンドの役割
リターン向上を狙うファンド選定の考え方
コア部分が株式市場全体からのリターンを得る場合、それを上回るリターンを獲得することは簡単ではありませんが、将来予想に基づく投資判断や、信頼する運用会社の運用力に期待する方法等が考えられます。
<国、業種、銘柄特性等で投資対象を絞ったファンドの中から選定>
世界の株式市場を国別や業種や銘柄特性別に細分化して、その中で相対的にリターンの高い国や業種等を見つけるイメージになります。相対リターンは時間の経過に伴い変化していくものですが、少し長めの投資期間を想定して将来予想をしてみてください。
<アクティブファンド*の中から選定>
運用会社の運用力(銘柄選定力等)に期待することになりますが、全てのファンドが市場平均を上回る投資成果を得られるわけではありません。ファンド選定にあたっては過去の運用実績等を判断材料とすることが一般的ですが、なるべく長期の実績を確認してください。
- *市場平均を上回る投資成果をめざすファンド
リスク抑制を目的とするファンド選定
株式市場全体の値動きから影響を受けるファンドをコアとした場合、リスク抑制を目的とするサテライトには株式とは異なる値動きをする資産に投資するファンドが有力です。
<債券に投資するファンドを加える効果>
景気の循環に対して株価と債券価格は異なる動きとなることが多く、株式ファンドを保有している人にとって債券ファンドは有力な分散投資先です。
景気の後退局面では株価が低迷することがある一方で金利は低下することが多く、金利低下局面では債券価格は上昇します。逆に景気の拡大局面では債券価格低迷が懸念される一方で、企業は業績を伸ばしやすく株価の上昇要因になります。
<実物資産に投資するファンドを加える効果>
宝飾品として身近な「金」には投資商品としての顔もあります。投資商品としての「金」は実物資産として物価上昇に連動して値上がりする傾向があることに加えて、株式や債券とは異なる値動きをすることが多く、独立した資産としての特性があります。
リターン向上を狙うサテライトファンドのご紹介
<国、業種、銘柄特性等で投資対象を絞ったファンド>
- iFreeNEXT インド株インデックス
インドを代表する株価指数であるNifty50に連動を目指すインデックスファンドです。インドのGDP成長率は大規模なインフラ政策と力強い内需によって、米国など主要国を上回ると予想されています。また、Appleをはじめ大手IT企業や世界の投資家からインドは新たな投資先として注目を集めています。
- iFreeNEXT FANG+インデックス
FANG+指数に連動を目指すインデックスファンドです。FANG+(ファングプラス)とはFacebook(現Meta)、Amazon、Netflix、Googleなど米国テクノロジー企業10銘柄で構成されています。当ファンドを通じて、世界規模で人々の生活に大きな影響力を持つ10社に、少額から厳選投資が可能です。
- 日経平均高配当利回り株ファンド
日経平均株価指数を構成する225銘柄の中から、予想配当利回りが高い30銘柄に投資するという特徴のアクティブファンドです。シンプルな商品性と、設定来のパフォーマンスが堅調であることから、足元純資産総額が拡大しています。一般に、高配当株投資のパフォーマンスの源泉には価格要因(=株価の上昇)と配当要因(=配当金の積み上げ)があり、当ファンドもこの2つを収益源としたリターンが期待できます。
<運用会社の運用力(銘柄選定力等)に期待するファンド>
- インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(年1回決算型)
- インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)
「株式投資の王道」にこだわって世界のベストと考える銘柄に厳選投資を行います。「成長」+「配当」+「割安」の3つの観点に着目して投資を行うことを、当ファンドでは株式投資の王道と考えています。高い競争優位性、健全な財務体質等に裏付けられた成長、高いキャッシュフロー創出力に基づく継続的な配当、そして企業の本質的価値と比べて長期的視点から株価水準が割安と判断する企業に着目します。
- アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)
- アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
- *A、B、C、D、Eの5つのコースがあります。
- **アライアンス・バーンスタイン(以下、「AB」)は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとその傘下の関連会社を含みます。アライアンス・バーンスタイン株式会社は、ABの日本拠点です。
当ファンドシリーズ*は、アライアンス・バーンスタイン**の旗艦ファンドであり、幅広い投資家の皆様から優れた実績をご評価いただき、国内公募ファンドとして最大級の純資産総額を誇っています(2023年7月末時点)。米国の「外部環境に左右されにくく、長期にわたって安定成長できる卓越したビジネスを持つ“持続的な成長企業”」に厳選投資し、中長期的にS&P 500株価指数(配当込み)を上回るパフォーマンスを目指します。
投資信託の分配機能の活用についてはこちら
リスク抑制を目的とするサテライトファンドのご紹介
<株式とは異なる値動きをする資産に投資するファンド>
- eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)と連動する投資成果をめざして運用を行います。主として日本を除く世界主要国 の公社債に投資を行います。原則として、為替ヘッジは行いません。
- 三菱UFJ 純金ファンド
「純金上場信託(現物国内保管型)」(愛称:「金の果実」)を主要投資対象としており、わが国の取引所における金価格の値動きをとらえることをめざすファンドです。実物資産である「金」は、供給量が限られていることから高い希少性を持っています。投資先としての「金」は、「有事の金」とも言われ、金融市場の先行き不透明感が増す局面で資金の逃避先として選好される傾向があります。また、モノの値段が上がり通貨の価値が下落するインフレ環境下において、金は実物資産としての魅力が高まることから、インフレに対するリスクヘッジ手段として選好される傾向もあります。
コアとなるファンドのご紹介
組入銘柄が多種多様な業種に分散され、世界中に事業展開している企業が多く占めるファンドや、主要国の企業を中心に多数の国の銘柄に分散されているファンドであれば、世界全体の成長の恩恵を受けやすくなります。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
S&P 500指数(配当込み、円換算ベース)に連動することを目指すインデックスファンドです。
この指数はニューヨーク証券取引所やNASDAQをといった米国市場に上場する企業から構成されている指数ですが、AppleやMicrosoft、Amazonといったグローバルに事業展開している企業も多く組み入れられていることから、このファンドへの投資を通じて米国のみならず世界経済の成長を享受することも期待できます。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動することを目指すインデックスファンドで、この1本で日本を含む先進国・新興国の株式に投資ができます。全世界株式は世界経済の成長とともに、多くの危機を乗り越えながらも力強く推移してきました。このファンドを通じた全世界株式への投資によって、投資国・地域を分散しつつ世界経済の成長を享受することができます。
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