【投資信託の分配機能を活用】運用成果を定期的に引き出したい方に適した投資信託とは?
運用成果の引き出し方
投資信託は資産形成に活用される商品として説明されることが多いのですが、十分な資産を形成した方にとっても投資信託は引き続き便利な商品です。
十分な資産をお持ちの方の中には、資産は減らしたくないけれど、運用成果を引き出して生活の質の維持に役立てたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
ここでは運用成果を引き出すにあたり、投資信託の分配に焦点をあてて考えていきます。
運用成果の引き出し方
運用成果を引き出すには投資信託の分配機能を活用する方法があります。分配金額は運用会社が決算毎に決定するため事前にはわかりませんが、毎月決算を行う毎月分配型等の多頻度分配型ファンドの多くは分配金の水準に一定の継続性があります。1カ月間の運用による収益と決算時に分配される金額が一致するものではありませんが、資産から安定的にお金を引き出したい方には便利な機能です。
別の方法としては、投資信託は一般にいつでも換金可能ですから、保有口数の一部を換金する方法もあります。
多頻度分配型と資産成長型 あなたに適したタイプは?
A~Cの質問への答えが決算頻度や分配方針に関してどのような投資信託があなたに適しているかのヒントになります。
それぞれの回答が①なら1点、②なら2点、③なら3点として点数を合計してください。
合計の点数が7~9点の方は多頻度分配型の活用を、3~6点の方は決算頻度が低く分配をあまり行わない資産成長型の活用を中心にご検討ください。
ファンドの評価は基準価額と分配金の両面から
ファンドの分配方針は様々で、株式を投資対象とするファンドを例にとると、基準価額(元本)の成長を優先させて分配を行わないもの、配当収入に合わせて保守的に分配を行うもの、配当収入を超えて積極的に分配するものなどがあります。
下記は、投資対象は同じで分配方針が異なる3種類のファンドのシミュレーションを行い、「基準価額(元本)の推移」と時間の経過に伴う「分配金(税引前)の累計」状況を図示したものです。
投資対象が同じであれば、分配水準の高いファンドは分配金の低いファンドに比べて基準価額(元本)の成長が小さくなることがわかります。
<分配を行わないパターン>
<保守的な分配を行うパターン>
<積極的に分配を行うパターン>
上記はシミュレーションにより作成したグラフであり、将来の運用成果を示唆するものではありません。また、税金・手数料等は考慮しておりません。
分配金と基準価額の傾向
投資信託のトータルリターンは分配金と基準価額(元本)の増減により決まりますが、分配金額が大きいファンドがトータルリターンが高いとは限らず、その時々のトータルリターンはファンドの投資対象によって概ね決まります。
分配金と基準価額の傾向から6つのカテゴリにファンドを分類して、それぞれの分類に入るファンドの運用状況や投資対象資産の市況につき、主なパターンをご案内します。
<予想分配金提示型ファンドについて>
分配型ファンドの中には、基準価額水準に応じた分配をめざすとして、指定日の基準価額水準別の予想分配金テーブルを提示しているファンドがあります。これら予想分配金提示型ファンドは目先の分配金の予想が立てやすいことに加えて、多くが指定日の基準価額水準が高いほど予想分配金の水準も高いテーブル設定をしていることへの納得感もあり人気があります。
人気の毎月分配型投資信託のご紹介
当社で多くのお客さまにご活用いただいている毎月分配型ファンドをご紹介します。
株式やリート等の収益性の高い資産を投資対象にして積極的に分配しているファンドが上位にランクインしています。
インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型) インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)
<分配実績(税引前)>
<基準価額の推移>
<基準価額(分配金再投資)の騰落率>
アライアンス・バーンスタイン・ 米国成長株投信 Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし) 予想分配金提示型 アライアンス・バーンスタイン・ 米国成長株投信 Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし) 予想分配金提示型
<分配実績(税引前)>
<基準価額の推移>
<基準価額(分配金再投資)の騰落率>
ダイワJ-REITオープン(毎月分配型) ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)
<分配実績(税引前)>
<基準価額の推移>
<基準価額(分配金再投資)の騰落率>
・上記は将来の分配金を保証するものではなく、運用状況によっては、分配金額が変わる場合、あるいは分配金が支払われない場合があります。
・上記は、過去の実績であり、将来の市場 環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。基準価額(分配金再投資)は、分配金(税引前)を再投資したものとして計算しています。
・基準価額、基準価額 (分配金再投資)は、運用管理費用(信託報酬)控除後の値です。基準価額、基準価額(分配金再投資)および分配実績(税引前)は1万口当たりの表示(単位は円)です。
・2023年8月末現在
ご注意
分配金を受けとるためには「買注文」画面にあります「分配金(PC画面では「分配金受取方法」)」欄で「受取」を選択してください。「再投資」を選択しますと分配金は税引後にファンドに再投資され(保有口数が増加します)受け取ることができません。分配金が個別元本(投資者のファンドの購入価額)を上回る部分に該当する場合は配当所得として課税されます。
「積立」で申込みされる場合は分配金の受取は選択できません。
収益分配金に関するご留意事項
分配金は、預貯金の利息とは異なり、投資信託の純資産から支払われますので、分配金が支払われると、その金額相当分、基準価額は下がります。分配金は、計算期間中に発生した収益(経費控除後の配当等収益および評価益を含む売買益)を超えて支払われる場合があります。
投資者のファンドの購入価額によっては、分配金の一部または全部が、実質的には元本の一部払戻しに相当する場合があります。