先物取引
先物取引の概要
01将来の商品を取引します
先物取引とは、ある商品(原資産)を、将来の決められた日(満期日)に、取引の時点で決められた価格で売買することを約束する取引です。
02投資対象は日経平均やTOPIXなどの株価指数
先物取引の投資対象は日経平均やTOPIXなどの日本を代表する株価指数のため、日々のニュースやSNSで値動きの確認や情報収集がしやすいです。株式取引のように個別の銘柄が対象ではないので、倒産リスクもありません。
03買いと売りの差額を受け渡して決済します
先物取引は満期日までの間、反対売買によりいつでも決済(返済)することができます。
先物を買い建て(または売り建て)た時点の約定価格と決済(返済)時点での約定価格の差額を受け渡しておこなう決済方法を差金決済といいます。
満期日(SQ日)まで持ち越した場合、SQ値を決済(返済)時点の約定価格として差金決済がおこなわれるので、あらかじめご留意ください。
04お取引には証拠金が必要です
先物取引をおこなうには証拠金が必要となります。一定の資金を先物・オプション口座に差し入れることで取引できるため、実際の取引価額よりも少ない資金で取引することができます。
05取引できる期限があります
先物取引には取引できる期限(満期日)が定められています。満期日が定められた月を限月(げんげつ)と呼び、当該月の第2金曜日が満期日(SQ日)となります。その前日の最終売買日(取引最終日)の日中セッション終了まで取引できます。
先物取引の魅力
01少額から取引できる「レバレッジ」効果
レバレッジとは、少ない資金(証拠金)でも大きな取引ができる仕組みのことをいいます。
日経225miniの例
38,000円の日経225miniを1枚取引する場合、1枚あたりの必要証拠金は194,000円(※)です。よって、レバレッジは以下のとおり約20倍となります。
- ※2024年5月23日現在。100円以下切り捨て。
「取引価額」
38,000円×1枚×100(日経225miniの取引単位)=3,800,000円
- ※日経225miniの取引単位は、日経225を100倍した金額です。先物取引では取引数量1単位のことを1枚といいます。
「レバレッジ」
3,800,000円(取引価額)÷194,000円(必要証拠金)≒20倍
レバレッジ=てこの原理
レバレッジ効果により、194,000円の必要証拠金で
3,800,000円分の取引が可能に!
-
※レバレッジは保有資金以上の取引を行う仕組みのため、価格が想定とは反対の方向に推移した場合、保有資金以上の損失が生じるリスクがあります。
そのようなリスクをコントロールするためには、当該取引口座内の資金に余裕をもたせる金額調整などをおこなってみましょう。
先物取引ではレバレッジ効果のほか、同一日に同一資金で繰り返し何度でもデイトレードできる、資金効率が高い点も魅力の一つです。
02下落相場でも利益が狙える
先物取引は「買い」からだけではなく「売り」からも行えるため、下落相場でも収益チャンスがあります。
買いからでも売りからでも、どちらからでも取引が可能
自動売買である逆指値注文を活用することで、トレンドフォローに乗った取引も可能。先物取引はレバレッジ効果があるので、建玉が成立したあとは逆指値やW指値®注文でリスクをコントロールすることも肝要です。
03夜間でも取引可能
先物取引は日中のほか夜間でも取引可能なため、日中お忙しい方でもお取引することができ、取引機会が広がります。欧米市場の取引時間中にそれら市場の動向を見ながらリアルタイムに取引できることも先物取引の大きなメリットです。
タイムスケジュール(米国夏時間の場合)
先物取引は祝日も取引可能です。
04株式・投信も 現金の代わりにできる「代用有価証券」
先物取引では、現金のみならず、有価証券(当社が認める株券および投資信託)の評価額の70%を必要証拠金として差し入れることが可能なため、より資金効率の高い先物取引が可能になります。
たとえば100万円分の株券保有の場合
先物のデイトレードに使える!
フル板+発注パネルで新規建てと同時に利益確定の返済予約を発注しよう
値動きが激しい先物をデイトレードするなら高機能・高速トレーディングツール「kabuステーション®」の発注パネルが便利。当該画面から新規建てと同時に利益確定の返済予約の注文(Uターン約定±指値)を発注することができます。
また、フル板で通常気配値(現在値から上下10本)以降の注文情報(板情報)を確認してデイトレードするタイミングを計ることもできます。
Tick(ティック)とは、値動き変化の最小単位をいいます。原資産は同じ商品(銘柄)であってもTick(呼値の単位)や1Tickあたりの差損益が異なりますので、下表をご確認ください。例えば、日経225miniを5枚新規建てする際、約定価格から2Tickの利益確定の返済予約を発注する場合、4,616円(1Tickあたりの差損益500円×2Tick×5枚-手数料384円(新規建て分:38.5円×5枚+返済分:38.5円×5枚))の差益を狙う形となります。
- ※1注文毎の手数料1円未満は切り捨てとなります。
- ※上記の注文方法は必ずしも利益を保証するものではありません。新規建て後、相場が反転し、返済予約の注文が約定できず、結果として損失が発生する可能性があります。
- ※上記の注文方法により発注した注文の有効期限は選択したセッションに限定されます。セッション終了後、未約定となった注文は失効となります。
主要商品(銘柄)1Tickあたり差損益および証拠金早見表
日経225先物 | 日経225mini | 日経225マイクロ先物 | TOPIX先物 | ミニTOPIX先物 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
原資産 | 日経平均 | TOPIX | ||||
取引時間 |
日中セッション:8:45~15:45 夜間セッション:17:00~翌6:00 |
|||||
呼値の単位(Tick) | 10円 | 5円 | 5円 | 0.5ポイント | 0.25ポイント | |
取引単位 | 1,000倍 | 100倍 | 10倍 | 10,000倍 | 1,000倍 | |
1Tickあたりの差損益 | 10,000円 | 500円 | 50円 | 5,000円 | 250円 | |
約定1枚あたりの手数料(税込) | 立会 | 275円 | 38.5円 | 11円 | 330円 | 41.8円 |
J-NET | 220円 | 27.5円 | - | 275円 | 27.5円 | |
1枚あたりの証拠金 | 買い | 1,947,253円 | 194,726円 | 19,473円 | 1,286,374円 | 128,638円 |
売り | 1,857,956円 | 185,796円 | 18,580円 | 1,113,547円 | 111,355円 |
- ※1枚あたりの証拠金は2024年5月23日現在のものとなります。先物・オプション取引の証拠金は日々変動するので、お取引の際、画面上でご確認ください。
- ※1注文毎の手数料1円未満は切り捨てとなります。
- ※取引チャネルにかかわらず上記手数料が適用されます。
- ※大阪取引所立会取引での約定は立会手数料が適用されます。
- ※先物SOR取引にて先物J-Netマッチングサービスにより約定となった場合は、J-NET手数料が適用されます。当該サービスにて大阪取引所立会取引に回送となった場合は、立会手数料が適用されます。
先物SORを活用することで、約定価格の改善と手数料の削減が期待できます。
銘柄選択時のセッション指定で「日通し」を選択した場合、成行は不可となるが、注文の有効期限は夜間セッション終了まで有効となります。
現在の証拠金余力が一目で分かる!
証拠金シミュレーターで追証リスクを回避しよう
kabuステーション®の証拠金シミュレーターでは、先物評価損益をリアルタイムの時価で計算します。現在は日中セッションの引け後に日本証券クリアリング機構(JSCC)から公表される清算値にて評価していますが、これをリアルタイムの時価で計算することにより、現時点の証拠金余力が一目でご確認いただけます。
また、あらかじめVaR増加率を設定することで、日々の証拠金変動を想定した証拠金余力を予測することもできます。
- ※証拠金余力はあくまでも現時点の評価であり、日中セッション終了後の清算による結果を保証するものではありません。
VaR増加率は日本証券クリアリング機構(JSCC)から公表される証拠金変動率を参考に設定します。日経225グループ、TOPIXグループの証拠金変動率は下表をご確認ください。
主要商品(銘柄)グループ証拠金変動率早見表
期間 | カバー率 | 証拠金変動率 | ||
---|---|---|---|---|
買い | 売り | |||
日経225グループ | 1日 | 99% | 8.1% | 8.4% |
100% | 15.3% | 18.8% | ||
TOPIXグループ | 1日 | 99% | 7.8% | 8.0% |
100% | 12.6% | 12.7% |
- ※日本証券クリアリング機構(JSCC)が2024年7月1日に公表された証拠金変動率ファイルから日経225グループ、TOPIXグループの1日あたりの証拠金変動率を抜粋して記載しています。
通常は99%カバーできる証拠金変動率を参考にVaR増加率として設定します。
取引ルール
先物取引のルールをご案内します。