先物SOR取引
指数先物取引では先物SOR取引を利用して注文を発注することができます。先物SOR取引は、機関投資家の注文とのマッチングにより立会取引よりお客さまの約定価格を改善することを目的としております。
先物SOR取引とは
先物SOR取引でいただいたご注文は、フィリップ証券が提供するシステム(先物J-Netマッチングサービス)にて機関投資家から取引所最良気配価格以内で流動性の提供を受け、お客さまのご注文全数量が取引所最良気配価格と同値または有利な価格で約定できる場合のみ機関投資家の注文とマッチングを行い、大阪取引所の立会外取引(J-NET取引)にて約定します。
マッチングできなかった場合、お客さまのご注文全数量は大阪取引所の立会取引に回送します。
- ※先物SOR発注時に対当した価格が必ずしも約定時における有利な価格を保証するものではありません。
- ※先物J-Netマッチングサービスでは、当社またはフィリップ証券の自己勘定取引とマッチングはいたしません。
- ※先物SOR取引(J-NET取引)において、お客さまの注文を故意に不利な取引の条件で執行することはございません。
先物SOR取引サービス概要
対象銘柄(対象限月) | 日経225先物(直近2限月)、日経225mini(直近4限月)、TOPIX先物(直近2限月)、ミニTOPIX先物(直近3限月)、JPX日経400先物(直近2限月)、東証グロース市場250指数先物(直近2限月)、NYダウ先物(直近2限月) |
---|---|
約定呼値 | 日経225先物・日経225miniは0.1円、TOPIX先物・JPX日経400先物・東証グロース市場250指数先物・NYダウ先物は0.1ポイント、ミニTOPIX先物は0.05ポイント |
取引時間 |
日中立会:8:45~15:40 夜間立会:17:00~翌5:55 ※立会時間外、プレ・オープニング、プレ・クロージング、板寄せでは執行されません。 ※上記時間帯以外で受け付けた注文(時間外注文)は先物SOR取引の対象外です。 |
取引チャネル | PCブラウザ版、新スマート版、auカブコム証券アプリ、kabuステーション®、株・先物OPアプリ |
先物SOR取引のメリット
取引所よりも有利な価格で約定できる可能性
先物SOR取引をご利用いただくと、取引所立会取引の最良気配より有利な価格にて約定できる可能性があります。約定価格の改善率については、下表をご参照ください。
銘柄 | 日中 | 夜間 |
---|---|---|
日経225先物 | 100.0% | 100.0% |
日経225mini | 99.9% | 99.9% |
TOPIX先物 | 100.0% | 100.0% |
ミニTOPIX先物 | 100.0% | 100.0% |
JPX日経インデックス400先物 | 100.0% | 100.0% |
東証グロース市場250指数先物 | 100.0% | 100.0% |
NYダウ先物 | 100.0% | 100.0% |
- ※対象期間:2024年10月31日(木)16時30分~2024年11月29日(金)15時40分
- ※割合=対象期間中に立会取引の最良気配より有利な価格で約定した枚数÷先物SOR取引にて発注且つ先物J-Netマッチングサービスにより約定した枚数
- ※あくまで過去の実績値であり、今後のお取引において記載の割合になることを保証するものではありません。
- ※株式会社QUICKの執行評価サービス(Transaction Cost Analysis Service)により、検証/評価を受け提供された先物SOR執行評価レポートの一部を引用しております。
手数料がお得に!約定価格の改善額と合わせ執行コストを低減!
先物SOR取引にて先物J-Netマッチングサービスにより約定となった際に適用される手数料は下表の「J-NET手数料」の欄のとおりで、すべて立会取引で約定した場合よりも低い水準となっており、お得です。さらに約定価格の改善額と合わせ執行コストの低減が期待できます!
例えば、日経225miniを取引した場合、立会取引と比べて1枚あたり21.1円の執行コスト低減が期待できます。
銘柄 | 約定1枚あたり手数料(税込) | 約定1枚あたり改善額 | |||
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立会手数料 | J-NET手数料 (先物SORマッチング約定時) |
手数料 | 約定価格 (平均) |
合計 | |
日経225先物 | 275円 | 220円 | 55円 | 100円 | 155円 |
日経225mini | 38.5円 | 27.5円 | 11円 | 10.1円 | 21.1円 |
TOPIX先物 | 330円 | 275円 | 55円 | 1,000円 | 1,055円 |
ミニTOPIX先物 | 41.8円 | 27.5円 | 14.3円 | 50円 | 64.3円 |
JPX日経インデックス400先物 | 10円 | 24.3円 | |||
東証グロース市場250指数先物 | 100円 | 114.3円 | |||
NYダウ先物 | 990円 | 715円 | 275円 | 10円 | 285円 |
- ※1注文毎の手数料1円未満は切り捨てとなります。
- ※取引チャネルにかかわらず上記手数料が適用されます。
- ※大阪取引所立会取引での約定は立会手数料が適用されます。
- ※先物SOR取引にて先物J-Netマッチングサービスにより約定となった場合は、J-NET手数料が適用されます。
当該サービスにて大阪取引所立会取引に回送となった場合は、立会手数料が適用されます。 - ※約定1枚あたりの約定価格(平均)の改善額は約定価格とマッチング時点の市場気配値との差額に該当銘柄(商品)の取引単位を乗じて算出します。取引単位は日経225mini、JPX日経インデックス400先物、東証グロース市場250指数先物、NYダウ先物が100倍、日経225先物、ミニTOPIX先物が1,000倍、TOPIX先物が10,000倍となります。また、表中の金額は2024年10月31日(木)16時30分~2024年11月29日(金)15時40分における実績値にて算出しております。(当社ならびにフィリップ証券調べ)
- ※あくまで過去の実績値であり、今後のお取引において記載の改善額になることを保証するものではありません。
先物SOR取引の注文方法
先物SOR取引は、注文画面(新規注文・返済注文)で「先物SOR」を有効(ON)にするだけでご利用いただけます。
- ※各チャネルにおいて、初期設定は「先物SOR」が有効(ON)になっております。
- ※「先物SOR」が有効の間、「引け成行」、「引け指値」はご利用いただけません。
- ※先物SORをご利用されない場合は、「先物SOR」を無効(OFF)にしてください。
注文執行の具体例
先物SOR取引でいただいたご注文は以下のような注文執行となります。
注文画面で受け付けた当初注文をFOK注文として先物J-Netマッチングサービスにてマッチングをおこないます。マッチングできなった場合は、当初注文内容で立会市場に発注します。
- ※先物SOR取引では、お客さまのご注文が全数量マッチングできた場合のみ約定します。また、流動性提供者への通知は、マッチングできた場合のみとすることで先回りリスクを排除しております。
成行注文、即時約定(※)する指値注文の全数量がマッチングできた場合
- ※大阪取引所 立会市場の最良気配より高い買い指値、低い売り指値注文。
成行注文、即時約定(※1)する指値注文の全数量がマッチングできなかった場合
- ※1大阪取引所 立会市場の最良気配より高い買い指値、低い売り指値注文。
- ※2立会市場に発注されたご注文の訂正注文は先物SOR取引の対象外となります。
即時約定(※1)しない指値をご注文いただいた場合
- ※1大阪取引所 立会市場の最良気配より高い買い指値、低い売り指値注文。
- ※2立会市場に発注されたご注文の訂正注文は先物SOR取引の対象外となります。
先物SOR取引を利用した際の価格改善効果を表示
先物SOR取引にて注文された約定の価格改善効果は「SOR詳細」、「SOR価格改善レポート」にて、約定価格の改善効果と立会手数料に対するお得さがご確認いただけます。
■PC版(SOR詳細)
■PC版(SOR価格改善レポート)
■スマホ版/auカブコム証券アプリ(SOR詳細)
■スマホ版/auカブコム証券アプリ(SOR価格改善レポート)
- ※市場気配値、価格改善額は、当日の日中取引分は翌日0時頃、当日の夜間取引分は翌々日0時頃(金曜の夜間取引分は翌週月曜0時頃)に反映される予定となります。
- ※約定価格が市場気配値と同値だった場合、市場気配値より有利な価格での流動性が十分でなかった可能性があります。
- ※約定価格が市場気配値より不利な価格だった場合、先物SOR発注から約定までのミクロなレイテンシーや急激な価格変動により結果として立会取引の方が有利となった可能性があります。
第三者機関(QUICK)によるSOR執行評価の開示
先物SOR取引に関する価格改善効果等について、第三者機関である株式会社QUICKの検証/評価を受け当該結果を当社ホームページにて、月次で開示します。
評価結果のレポートは下記ボタンからご確認いただけます。
(過去分)
- 2024年10月分(2024年11月15日開示)
- 2024年9月分(2024年10月18日開示)
- 2024年8月分(2024年9月20日開示)
- 2024年7月分(2024年8月16日開示)
- 2024年6月分(2024年7月17日開示)
- 2024年5月分(2024年6月17日開示)
- 2024年4月分(2024年5月17日開示)
- 2024年3月分(2024年4月17日開示)
レポートの掲載項目
評価結果サマリ
執行評価の実施対象期間と評価対象となる約定の件数、金額等に関する集計結果を記載します。
改善効果は「実際の約定金額」と、約定時点における立会市場の気配から算出した想定約定金額を比較し算出をおこないます。当該改善効果をもとに価格改善した約定についての改善効果の集計結果を記載します。
また、立会手数料とフィリップ証券のダークプールでの約定時に適用されるJ-NET手数料との差と各商品の約定枚数から手数料削減効果も合わせて記載します。
約定金額
先物SOR取引について、約定市場別の約定金額を百万円単位で記載します。
約定市場は以下の記号で表記します。
OSE:大阪取引所立会市場
PHPool:フィリップ証券のダークプール
価格改善・手数料削減効果(BP)
先物SOR取引のうちフィリップ証券のダークプールでの約定について、価格改善した約定の価格改善効果と手数料削減効果を記載します。
商品別改善効果
先物SOR取引のうちフィリップ証券のダークプールでの約定について、商品別に約定金額と価格改善された約定の改善効果を記載しています。
商品別・セッション別改善率
先物SOR取引のうちフィリップ証券のダークプールで約定した枚数に対して、価格改善した枚数の割合を商品別、セッション別で記載しています。
OSE気配価格に劣後した約定
本項目では、先物SOR取引の約定時点におけるOSE気配価格との比較により、劣後(不利な価格)と判定される件数、金額、BPを記載しています。
先物SOR取引において、当社が回送しているフィリップ証券のダークプールは「大阪取引所(OSE)の取引所最良気配価格と同値または有利な価格でなければマッチングしないロジック」となっており、原則、OSE気配価格に劣後する取引はございません。
- ※当社からQUICK社に先物取引における約定データ(約定日、銘柄、売買の別、約定市場、約定枚数、約定価格、発注時刻、約定時刻、約定番号)を連携しています。
- ※QUICK社は当社から受け取った約定データに対して、OSE気配価格により評価をおこないます。評価で利用する気配価格データの時刻は大阪取引所から配信された時点のものとなります。
- ※注文発注からマッチング判定・約定までのタイムラグや約定時刻の精度によりJ-NETで約定した時点のOSE気配価格との比較において差異が生じたものとなりますので、その点ご留意ください。
【先物SOR執行評価レポートにおける評価方法の変更について】
2024年9月分より先物SORの執行評価に使用するOSE気配価格データについて、株式会社QUICKが保持するデータから大阪取引所から配信された時点のデータに変更しました。
先物SOR取引の取引ルール
よくある質問
先物SORで発注した場合、流動性提供者に先回りされることはあるのでしょうか?
先物SOR取引では、お客さまのご注文が全数量マッチングできた場合のみ約定します。また、流動性提供者への通知は、マッチングできた場合のみとすることで先回りリスクを排除しております。
先物SORでマッチングできず、立会市場に発注された注文を訂正した際、再度、マッチングは行われるのでしょうか?
いいえ、マッチングは行われません。立会市場に発注されたご注文の訂正注文は先物SOR取引の対象外となります。
先物SOR取引の対象範囲を教えてください。
日中立会(8:45~15:40)、夜間立会(17:00~翌5:55)において、対当する気配値で約定できる注文が対象となります。
先物SOR取引の対象範囲イメージ
先物SOR取引の自動売買での対象範囲を教えてください。
「引け成行」、「引け指値」を除く、すべての自動売買が先物SOR取引の対象となります。ただし、注文発注条件到達時に立会市場に発注された指値注文に対しておこなう訂正・取消注文は対象外となります。
「先物SOR」の設定情報について教えてください。
「先物SOR」の設定情報は各チャネルごとに異なります。PC版、スマホ版/auカブコム証券アプリは当社サーバに保持されます。一方、kabuステーション®、株・先物OPアプリはアプリケーション内に保持されます。
取引チャネル | 設定情報が保持される場所 |
---|---|
PC版 | 当社サーバで保持 |
スマホ版/auカブコム証券アプリ | |
kabuステーション® | アプリケーション内で保持 |
株・先物OPアプリ | アプリケーション内で保持 |
先物SOR取引は、「SLA」の対象でしょうか?
いいえ、先物SOR取引は「SLA」の対象外となります。
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