米国株への投資はETFでも始められる

米国株への投資はETFでも始められる 米国株への投資はETFでも始められる

2025年8月28日更新

米国株は、個別株だけでなくETFで運用することもできます。
米国ETFは、投資初心者でも取り組みやすくなっているので、これから米国株投資を始めてみようと考えている人にはお勧めです。

ETFとは何かを知ろう

ETFとは、証券取引所で売買できる形式にした投資信託のことです。
「Exchange Traded Fund」の略で、日本語では「上場投資信託」と呼びます。
ETFは、日本の法令に基づいて組成され、日本国内の証券取引所に上場している「国内ETF」と、海外の法令に基づいて組成され、海外の証券取引所に上場している「海外ETF」の2種類に大別できます。
海外ETFのうち、米国の証券取引所に上場し、市場で売買できる投資信託が「米国ETF」です。
NYダウやS&P500に代表される米国の株価指数をはじめ、債券指数やコモディティ指数に連動するものなど、さまざまな種類があります。

米国ETFの魅力とは?

近年、米国ETFに対する関心が高まっています。
その背景には、米国市場の好調な動きに加え、有名なグローバル企業に手軽に投資できる点が挙げられます。
さらに、一般的な投資信託と比較して、低コストでの投資が可能です。
ここでは、投資信託と比べた際の米国ETFのメリットについてご紹介します。

メリット①テーマで選べるので初心者にもわかりやすい

初心者にとって個別銘柄を選ぶのはハードルが高いものかもしれません。
しかし、さまざまな指数に連動する米国ETFは、「高配当株」「連続増配株」「大型株」「中型株」「小型株」という具合にテーマごとに分類されています。
テーマを選択するだけで投資できるので、「何を選べばいいか分からない」「専門的な知識がない」という初心者でも始めやすくなっています。

メリット (1)

メリット②低コストで分散投資できる

米国ETFは一般的な投資信託に比べ運用コストが低く、リスクを抑えながら分散投資できるのが大きなメリットです。
米国ETFの投資対象となる指数は、さまざまな銘柄で構成されているため、そのうちの1つが値下がりしても、他の銘柄でカバーすることができ、全体としてのリスクを減らせます。
例えば、500社の銘柄で構成されるS&P500に連動するETFを購入すれば、それ1つで500銘柄に分散投資したことになるわけです。
500社分の株を購入するにはそれなりのまとまった資金が必要ですが、ETFであれば少額の資金で投資することができます。

メリット (2)

メリット③リアルタイムで取引可能

米国株ETFは、米国の証券取引所に上場しているため、株式のように市場の取引時間中にリアルタイムで価格を確認しながら売買することができます。
投資信託と異なり、米国ETFは1日に何度も取引可能であるため、より柔軟なトレードが期待できます。
ただし、具体的な取引機会は市場状況によって異なる場合があります。

メリット (3)

米国ETF初回約定ランキング

米国ETFには有望な銘柄が多数存在します。
指数に連動した運用成果を目指すインデックス(パッシブ)型のETFが中心ですが、ベンチマークとなる指数を上回る運用成果を目指すアクティブ型のETFも存在します。
米国ETFを選ぶ際は、「商品内容(目指す投資成果や構成銘柄など)」「経費率(運用するために必要な費用が純資産総額に対してどのくらいの割合かを表したコスト)」「流通量(出来高が多い銘柄かどうか)」などを重視することが大切です。
自分の投資スタイルに合ったETFを選ぶようにしましょう。
ここでは、当社における米国ETFの初回約定ランキングTOP5の銘柄を紹介いたします。

ランキング条件:2024年5月31日~2025年5月31日の期間中に当社において米国株の初回約定件数の多いETFの上位5銘柄(レバレッジ型ETFは除く)

1位: SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF(ティッカー・現地コード:SPYD) SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF(ティッカー・現地コード:SPYD)

S&P500高配当指数(S&P500指数を構成する銘柄のうち、配当利回り上位80銘柄のパフォーマンスを計測する指数)の値動きに概ね連動する投資成果を追求するETFです。
組み入れ上位セクターは不動産、公益事業、生活必需品、金融など幅広い分散投資を可能にするポートフォリオで構成されています。

SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF(ティッカー・現地コード:SPYD)

月足表示、2025年6月まで
価格はNYSEBQT参照

2位: バンガード 米国高配当株式 ETF(ティッカー・現地コード:VYM) バンガード 米国高配当株式 ETF(ティッカー・現地コード:VYM)

米国の大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄で構成する指数(TGPVAN)に連動する投資成果を目指すETFです。
組み入れ上位銘柄にはブロードコム(AVGO)JPモルガンチェース(JPM)エクソンモービル(XOM)ユナイテッドヘルスグループ(UNH)など、セクターは分散されており高配当の銘柄で構成されています。

米国の大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄で構成する指数(TGPVAN)に連動する投資成果を目指すETFです。
組み入れ上位銘柄にはブロードコム(AVGO)JPモルガンチェース(JPM)エクソンモービル(XOM)ユナイテッドヘルスグループ(UNH)など、セクターは分散されており高配当の銘柄で構成されています。

バンガード 米国高配当株式 ETF(ティッカー・現地コード:VYM)

月足表示、2025年6月まで
価格はNYSEBQT参照

3位: バンガード トータル ストック マーケット ETF(ティッカー・現地コード:VTI) バンガード トータル ストック マーケット ETF(ティッカー・現地コード:VTI)

大型株、中型株、小型株、超小型株を含む投資可能な米国市場で取引されるほぼ100%から構成される指数(CRSP US トータル・マーケット・インデックス)に連動する投資成果を目指すETFです。
セクター構成比はテクノロジー分野が30%を超えており、組み入れ上位にはアップル(AAPL)マイクロソフト(MSFT)エヌビディア(NVDA)が含まれます。

大型株、中型株、小型株、超小型株を含む投資可能な米国市場で取引されるほぼ100%から構成される指数(CRSP US トータル・マーケット・インデックス)に連動する投資成果を目指すETFです。
セクター構成比はテクノロジー分野が30%を超えており、組み入れ上位にはアップル(AAPL)マイクロソフト(MSFT)エヌビディア(NVDA)が含まれます。

バンガード トータル ストック マーケット ETF(ティッカー・現地コード:VTI)

月足表示、2025年6月まで
価格はNYSEBQT参照

4位: バンガード 超長期国債 ETF(ティッカー・現地コード:EDV) バンガード 超長期国債 ETF(ティッカー・現地コード:EDV)

米国の20年から30年満期の超長期国債で構成される指数(ブルームバーグ米国債 STRIPS(20-30 年)均等額面インデックス)に連動する投資成果を目指すETFです。
債券の価格は主に金利と連動しており、金利が下落すれば債券価格は上昇する、といった値動きをすることが多いです。

バンガード 超長期国債 ETF(ティッカー・現地コード:EDV)

月足表示、2025年6月まで
価格はNYSEBQT参照

5位: iシェアーズ コア 米国高配当株 ETF(ティッカー・現地コード:HDV) iシェアーズ コア 米国高配当株 ETF(ティッカー・現地コード:HDV)

配当水準が比較的高い米国株式で構成される指数(モーニングスター配当フォー カス指数)に連動する投資成果を目指すETFです。
セクター別でみるとエネルギー、生活必需品、ヘルスケアの3分野で約60%を占めています。

iシェアーズ コア 米国高配当株 ETF(ティッカー・現地コード:HDV)

月足表示、2025年6月まで
価格はNYSEBQT参照

まとめ

米国株投資は、ETFを利用することで個別銘柄を選ぶのが難しいと感じる初心者でも始めやすい選択肢の一つです。
テーマごとに選べる点、低コストで分散投資できる点、リアルタイムで取引可能な点などがメリットです。
米国ETFは、これから米国株投資に挑戦してみたい方にとって検討する価値のある選択肢ではないでしょうか。

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