【投資信託 vs 米国ETF】違いを知って、自分に合った資産運用を選ぼう

【投資信託 vs 米国ETF】違いを知って、自分に合った資産運用を選ぼう 【投資信託 vs 米国ETF】違いを知って、自分に合った資産運用を選ぼう

2025年9月17日

「資産運用を始めよう」と思って調べていると、「投資信託」と「ETF(上場投資信託)」という言葉をよく目にしませんか?
特に最近では、「米国ETF」への注目も高まっており、「どちらから始めるべき?」「何が違うの?」と悩まれる方も多いかもしれません。
このコラムでは、投資信託と米国ETFの違いや、それぞれの運用方法の特徴、代表的な商品をもとにした比較例などを、初心者の方にもわかりやすく解説します。

ETFとは?投資信託とは?
〜まずは基本から〜

ETF(Exchange Traded Fund)は、証券取引所に上場されている投資信託のことです。一方、一般的な投資信託は上場していない商品で、証券会社や銀行などを通じて購入します。
ETFは株式と同様に、リアルタイムで価格が変動し、取引所の取引時間中に売買することが可能です。一方、一般的な投資信託は、1日に一度算出される「基準価額」で買付・解約されます。
ETFと投資信託の大きな違いは、「価格の決まり方」と「取引の方法」にあります。

米国ETFの4つのポイント

米国ETFは、米国の証券取引所に上場しているETFのことで、三菱UFJ eスマート証券では一定の基準をもとに取扱銘柄を決定しています。
特徴は以下の通りです。

  • リアルタイムで売買可能(取引所の取引時間内であればいつでも)
  • 少額から投資が可能(銘柄により異なるが、1株数千円〜)
  • 投資信託同様、分散投資に向いている商品も多い
  • 信託報酬が比較的低水準な商品も多く、運用コスト面で魅力

投資信託とETFの違いを
比較表でチェック

項目投資信託ETF(米国を含む)
上場の有無非上場上場
価格決定1日1回(基準価額)市場価格に応じてリアルタイムで変動
購入方法証券会社、銀行など証券会社
売買タイミング1日1回(基準価額)取引時間中はリアルタイムで売買
売買手数料三菱UFJ eスマート証券では無料あり(※証券会社・約定額により異なる)
信託報酬商品により異なる商品により異なる。比較的低水準のものも多い
配当・分配再投資型が主流現金配当が多い(自動再投資不可)
最低投資金額100円からでも可能各銘柄の1株単位から(数千円程度〜)
  • 上記は一般的な傾向です。個別商品により異なります。購入前に目論見書や商品概要等をご確認ください。
ケース比較①:S&P500を対象とした投資信託と米国ETFの場合

インデックス投資として人気の高い「S&P500指数」に連動する商品を例に、コストの違いを比べてみましょう。

商品名年間コスト(信託報酬等)売買手数料為替スプレッド
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.0814%(税込・年率)無料-
バンガード・S&P500 ETF(VOO) バンガード・S&P500 ETF(VOO)0.03%(年率経費率) 約定金額の0.495%(税込)※上限22ドル円貨決済時1ドルあたり20銭
  • 2025年7月時点

どちらもS&P500指数をベンチマークとするインデックス投信なので、両者の値動きは類似するものとなります。 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、売買時の手数料が無料で、円建てで取引できるため、為替手数料(スプレッド)も不要です。これを踏まえると、例えば2年間保有した場合の総コストは約0.1628%となり、相対的に低コストです。

一方、バンガード・S&P500 ETFを2年間保有する場合、往復の売買手数料が約0.99%(0.495% × 2)に加え、信託報酬の2年分が0.06%、さらに為替スプレッドのコストが上乗せされます。そのため、2年間の総コストはおおよそ1.05%程度+為替スプレッドとなります。

この差は保有期間が長期になることで徐々に縮まり、20年※以上保有した場合に初めてETFの方が低コストになります。そのため、短〜中期での投資では投資信託の方がコスト面では有利といえるでしょう(※為替スプレッドを考慮しない場合)。

なお、バンガード・S&P500 ETF(VOO)を買付ける際の売買手数料は約定金額の0.495%(税込)ですが、三菱UFJ eスマート証券では1回の取引につき最大22ドル(税込)という手数料上限があります。つまり、購入金額が4,445ドル(1ドル=150円換算で約66.7万円)を超えると、それ以上は手数料が増えません。したがって、ある程度まとまった資金で一括投資する場合には、コストが抑えられるメリットがあります。

ケース比較②:金(ゴールド)を対象とした投資信託と米国ETFの場合

次に、金(ゴールド)を対象とする代表的な投資商品も比較してみましょう。

商品名年間コスト(信託報酬等)売買手数料為替手数料(為替スプレッド)
三菱UFJ 純金ファンド 三菱UFJ 純金ファンド約0.99%(税込・年率)無料-
SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト(GLDM) SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト(GLDM)約0.10%(年率経費率) 約定金額の0.495%(税込)※上限22ドル円貨決済時1ドルあたり20銭
  • 2025年7月時点

投資信託の場合、売買手数料無料で提供されており、短期〜中期保有ではコスト面において優位です。一方、ETFの場合は一般的に信託報酬が低く、長期的に保有することで年率換算の実質負担を低減することが可能となります。長期保有や一括投資を前提とする場合には、ETFの特性を活かしやすいでしょう。

どちらを選ぶ?タイプ別ガイド

タイプ向いている商品
投資初心者投資信託:手間が少なく積立投資に向く
一括で一定額を運用したい米国ETF:コストメリットが出やすい
リスク分散+自動積立したい投資信託(つみたてNISA対応など)
自分でタイミングを見て取引したい米国ETF:リアルタイム取引が可能

ご注意点

米国ETFは取引のリアルタイム性・保有に対するコスト効率の良さが魅力ではありますが、以下のような点にご留意ください。

  • 為替変動の影響(米ドル建てで保有するため、日本円での評価額は為替により変動します)
  • 分配金は基本的に現金支給(再投資する場合には自己手続きが必要です)
  • 取引所の取引時間外は取引できません(米国市場:23:30〜翌6:00/夏時間適用時は22:30〜翌5:00)

投資信託・米国ETFはどちらも金融商品の一つであり、「どちらが優れているか」というよりも、「どちらが自分に合っているか」「どう運用したいのか」といった目的に応じた選択が大切です。

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