新興国債券特集
目次
新興国債券の魅力を紐解く!
多くの先進国が低金利政策をとっている関係で債券利回りが取りづらい環境となっているなか、国内の投信市場では約1年間資金流出が続いていた新興国債券が、2016年10月以降足下流入傾向となっています。利回りを求めたマネーの行く先が新興国に向かっているのでしょうか。さて、早速新興国債券の魅力を紐解いてまいります!
- 妙味のある利回り水準~低金利政策を続ける先進国との利回り格差~
新興国債券は、先進国債券と比べ相対的に利回り水準が高いのが特徴です。特に、足下の先進国債券との利回り格差は、やや広がりつつあり、妙味が高まりつつあるといえるでしょう。
図1 新興国債券と先進国債券の利回りの推移
- 新興国経済は回復し成長軌道へ~世界の緩やかな経済成長を牽引か~
IMFの予測によれば、2017年以降の世界経済の緩やかな拡大を牽引するのは、新興国と見込まれています。これまで脆弱な財政基盤のイメージが強かった新興国ですが、2000年以降外貨準備高を強化したことで財務の健全性は高まっていると考えられます。
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図2 主要地域の実質GDP成長率(前年比)の推移
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図3 主要新興国の外貨準備高の推移
- 主要新興国の信用格付の向上等がパフォーマンス上昇に寄与か
足下顕著にみられるのが、信用力の向上です。図4をみると、多くの新興国の信用格付が2000年末に比べ上昇していることが分かります。ポイント2で挙げた財務の健全性および信用格付の向上が新興国債券の良好なパフォーマンスに寄与しているともいえるでしょう。
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図4 主要新興国の外貨建て長期債の信用格付(S&P)
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図5 新興国債券のパフォーマンス推移
ファンドアナリスト着目ファンド!
新興国債券ファンドといっても、単一国に投資しているものから複数国に投資しているものまで多岐にわたります。その中でも、カテゴリー別にファンドアナリスト厳選のファンドをご紹介いたします!
投資地域を分散させて新興国全体に投資したいあなたには「エマージング債券」
投資地域を集中させるのは不安という方には、幅広く新興国に投資できるファンドがオススメです。
◆ 選ぶ通貨によっては、よりアグレッシブにも
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◆ 為替をヘッジして、インカム収益を狙うなら
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- ※上記の同種カテゴリーファンドとは、投資地域が「エマージング」かつ投資資産が「債券」かつ運用形態(為替ヘッジ)が「あり(フルヘッジ)」のファンドを抽出しています。
ブラジル・レアルは底打ちしたと思うあなたには「ブラジル債券」
ブラジルは、原油等の一次産品の低迷と不安定な政権運営等を背景に2015年にはマイナス成長に転換したものの、2017年以降はインフレ率の鎮静化等によりGDP成長率は回復すると考えられています。足元のブラジル・レアルが対円で市場最安値27.997円(終値ベース)で底打ちしたものと考えれば、短期的にはファンダメンタルズにやや懸念が残るものの、中長期的にみれば投資妙味がある地域として注目してみるのもいいかもしれません。
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図6 ブラジルの実質GDP成長率(前年比)とインフレ率
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図7 為替ブラジル・レアルの推移
◆ 最終利回りは11.6%(2016年11月末時点)と高い利回りが魅力!
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- ※上記の同種カテゴリーファンドとは、投資地域が「中南米」かつ投資資産が「債券」のファンドを抽出しています。
ご注意事項【投資信託について】
お客さまにご負担いただく費用等の合計額については、お申込代金や保有期間等に応じて異なりますので、表示することができません。くわしくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。上記グラフ等は過去の実績・状況であり、将来の運用状況・成果等を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりませんので、実質的な投資成果を示すものではありません。上記内容は作成時点のものであり、今後予告なく変更されることがあります。投資信託の購入は、基準価額の変動により元本を割り込み損失を被ることがあります。お取引の際は、目論見書、約款・規程集および 契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、商品特性やリスクおよびお取引ルール等をよくご理解の上、ご自身のご判断で無理のない資産運用を行ってください。