2024年の相場見通し

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2024年の相場見通し 2024年の相場見通し

当社投資情報室より、2024年のマーケットついてご案内いたします。 新年のお取引に是非お役立てください。

2024年の相場見通し特集動画

投資アナリスト 藤井明代 投資アナリスト 藤井明代

藤井明代

大手ネット金融会社を経て、2013年にカブドットコム証券(auカブコム証券)入社。前職在籍中は個人投資家として国内株式等の売買を経験し、株主優待に魅了される。個人投資家としての経験を活かし、株主優待や初心者向け情報発信を行う。

毎月第4木曜日にYouTube「カブ活」で株主優待情報を中心に動画配信中。
2024年1月「旬の株主優待を深堀り!」動画はこちら

テクニカルからみる日経平均株価と新NISAスタートで着目の「連続増配株」

みなさま、あけましておめでとうございます
旧年中は格別のご高配を賜り、心より御礼を申し上げます
本年もauカブコム証券、そして投資情報室をよろしくお願いいたします

1.テクニカルからみる日経平均株価と見通し

2023年初、2万5716円86銭でスタートした日経平均株価は2023年12月14日現在、3万2686円25銭と年初から約7000円上昇し、約33年ぶりの高値を更新するなど1年間で好成績を上げました。
下図の通り、2023年12月14日までの年足チャートは「大陽線(陽の寄り付き坊主)」を形成しています。これは寄り付きが安値で下影がなく、先高観がある強い陽線と言われています。

■日経平均株価チャート(年足) 日経平均株価チャート(年足)

  • QUICKデータを基にauカブコム証券作成

昨年もお伝えしましたが、チャートは形成に影響を与えるもの、例えば国内外の経済活動・政治動向・金利・企業業績・需給、そして投資家の価値観や心理的なものも含めてすべてが反映されます。株価に影響を与えるものが全て価格に織り込まれるならば、株価チャートを分析すれば売買の指針の一つとして有効であるということになります。そのため、定期的にチャートの分析をしていくことは重要だと考えています。
次に日足チャートを見ていきます。

■日経平均株価チャート(日足) 日経平均株価チャート(日足)

  • 2022年以降の日経平均株価日足チャート、2023年12月14日までのデータ
  • kabuステーション®を基にauカブコム証券作成

日経平均株価の2022年以降の日足チャートでは、2022年から2023年4月頃まで形成したボックス圏を5月以降急速に上抜き、一段階上で新たなボックス圏を形成しています。2024年初からしばらくは、このボックス圏の中で上下しながら推移する可能性があると予想しています。ボックス圏を上抜けまたは下抜けするタイミングでは相場が大きく転換を迎える可能性がありますので注視したいところです。
次に移動平均線です。2023年3月下旬以降、ローソク足が緑色の200日移動平均線を上抜け、同線の上で推移し、加えて200日線の上向きが継続しています。200日線は約1年の株価の平均であり、多くの参加者がチェックしているといわれます。長期投資家も重要視する指標であることから、株価変動にも大きな影響を与える可能性があります。2024年もこの200日線より上でのローソク足の推移が継続し、上向き基調が継続できれば株価も上昇基調が続くとみています。しかし、どちらも継続できなくなった場合には、上昇相場の転換を示唆するタイミングとして注意深く追っていく必要がありそうです。

ここまでテクニカル的に日経平均株価をみてきましたが、2024年は欧米や日本で金融政策の転換を迎える年であり、大きな相場変動の可能性には注意したいと考えています。欧米では利上げから利下げへの転換、一方で日本では大規模金融緩和から正常化へ向けた転換です。為替市場では米金利低下からドル円では、ドル安・円高要因、日本金利上昇で円高・ドル安要因となるため、円高がダブルで進行しやすい状況下に置かれることが予想できます。そのため、輸出企業を中心とした日本企業業績の上振れ期待が剝奪されやすい状況となる可能性は念頭において置きたいです。
国内においては、賃上げが今後の金融政策の行方を左右すると予想しています。春闘で定期昇給以外の好調なベースアップが実現されれば、金融政策正常化への舵取りが大きく進む可能性がありそうです。初期の段階では、正常化転換への要人発言や報道に株価や為替が過敏な反応を起こす可能性がありそうですが、2024年は徐々に織り込みを見せ、折り込み後は景気回復とともに株価は緩やかな上昇を見せるのではないかと予想しています。

2.いよいよ新NISAスタート!投資先として着目したい「連続増配株」

さて、個人投資家が2024年の投資戦略を考える上でまず頭に思い浮かべるのは「新NISA」をどう活用するかではないでしょうか。
新NISAでは、今までのNISAで併用できなかった「つみたて投資」と「一般投資」が同時にできるようになり、さらに1年間の合計投資枠は120万円から360万円に大幅に拡充されます。また、非課税保有期間が無期限になることで、期限を気にせずに長期で非課税の恩恵を受けることができるようになります。
2024年からの新NISAについての詳細はこちら

使いやすくなった新NISA口座をどのように活用すればよいのか、今回は2023年6月より日本経済新聞社が算出開始した「日経連続増配株指数」配当に着目してご紹介していきます。
この指数は連続増配を10年以上継続する銘柄の中から、増配年数の上位70銘柄を上限に選定して計算した指数です。この指数と同時に算出開始となった「日経累進高配当株指数」(長期間増配または配当維持する予想配当利回りの高い30銘柄で構成される指数)と既存の「日経高配当株50指数」(日経平均構成銘柄のうち予想配当利回りの高い50銘柄で構成される指数)と日経平均株価を比較したチャートをみていきます。

■日経平均株価と日経配当指数のトータルリターン比較チャート 日経平均株価チャート(日足)

  • 2010年6月末を100とする各指数のトータルリターン相対チャート、2023年12月11日までの週足データ
  • QUICKデータを基にauカブコム証券作成
  • 上記は過去のデータを検証した結果であり、将来の成果を示唆・保証するものではありません

いずれの指数も株価に加えて配当も加味したトータルリターンを比較しています。新たな2指数算出開始日の2010年6月末を100としたとき、2023年12月11日までのリターンは「日経連続増配株指数」が最も高く593.42となっており、日経平均株価の460.23と130ポイント以上の差がついています。また、ほとんどの期間で他指数を上回って推移しています。これは、選定銘柄が連続増配を可能とする好調な業績・良好な財務状況であることだけではなく、年間配当額が増加することで当初の投資金額に対する配当額および配当利回りが年々上昇するためです。そのため、連続増配株は投資期間が長いほど、より高いリターンを期待できることになります。また、「日経累進高配当株指数」は570.17、「日経平均高配当50指数」は506.89と、こちらも同様に日経平均株価より高いパフォーマンスを発揮しています。NISA口座では配当金の税金を非課税にできる(配当金を証券口座で受け取る「比例配分方式」をご選択ください)ことから、こうした連続増配株や累進配当株、高配当株への長期投資で効果的な投資が行えるといえます。

3.「日経連続増配株」をさらにスクリーニング!

日本株の連続増配に関連する商品は多数あり、ETF・ETN・投資信託などで投資が可能です。今回はさらに「日経連続増配株」採用の70銘柄をスクリーニングしてご紹介していきます。

■【スクリーニング条件】
✓ 「日経連続増配株指数」採用70銘柄
✓ 3期以上連続増収・純増益実績
✓ 今期増収・純増益予想

■「日経連続増配株指数」採用 3期以上連続増収・純増益かつ今期増収・純増益予想企業
日経平均株価チャート(日足)
【銘柄情報】
3097:物語コーポレーション
3038:神戸物産
7532:パン・パシフィック・インターナショナルHD
2353:日本駐車場開発
1414:ショーボンドHD
(ログインが必要です)

  • 今期売上高伸び率予想順、伸び率および配当予想は会社予想
  • 2023年12月15日現在、QUICKデータを基にauカブコム証券作成

上記銘柄は、「日経連続増配株」指数採用銘柄のうち、直近3年以上で増収・純増益が継続し、かつ今期も増収・純増益見込みの銘柄です。特に企業の最終的な利益である「純利益」が伸びれば、配当額も増額する見込みが高く注目しています。

新NISA開始へ向け、企業側の株主還元意識も高まっており、株主分割で個人投資家が買いやすい株価水準を導入する企業も多くなっています。新NISAを有効活用し、効果的な投資を目指していただければ幸いに存じます。

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