国内証券唯一となるREST APIによる高速発注環境を個人投資家向け無償提供
~ Python~Excelまで幅広い開発環境に対応・個人投資家のトレード環境のDXを加速 ~
2020年8月19日
auカブコム証券株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:齋藤正勝、以下「auカブコム証券」)は、国内の証券会社としては唯一となる、個人投資家のお客さま向けのREST形式でのAPI(Application Programming Interface) 発注環境(現物株式・信用取引・先物オプション取引)として「kabuステーション® API」を無料※で提供開始いたします。
「kabuステーション® API」は、機械学習等で急速に普及の拡がるPythonをはじめとした開発言語に柔軟に応答するWebアーキテクチャに特長を持つREST(Representational State Transfer)形式を採用いたしました。このREST形式による適応する高い汎用性に持つ発注APIを提供することで、お客さまの多様な技術バックグラウンドやオープンソースコミュニティのナレッジ蓄積を生かしたオリジナルの投資アイデアによるシステムトレードを当社の高速トレーディング環境上で実現可能となります。
この度の個人投資家向けAPIの提供開始を記念し、2020年8月21日(金)から、2020年12月30日(水)まで、「kabuステーション® API」経由の現物株式取引手数料を実質月額定額(3,960円(税込))に、信用取引の買方金利をダイヤモンドプラン(手数料無料・買方金利1.69%~)を適用の上、さらに信用日計り取引の買方金利を実質無料(キャッシュバック)にする「システムトレードデビュー応援!『API割』キャンペーン」を実施いたします。
kabuステーション® API 提供機能の概要
項目 | 概要 |
---|---|
対象商品 | 国内株式(現物・信用)、先物・オプション取引(2020年10月予定) |
利用料金 | 無料※ |
提供API |
|
API形式 | REST(発注系・参照系)、PUSH(情報系) |
- ※kabuステーション® Fintechプラン以上の適用となること(信用口座開設かつ前月1回以上の取引にて無料)
主要ネット証券個人投資家向けシステムトレード提供状況と特長
auカブコム 証券 |
SBI証券 | 楽天証券 | 松井証券 | マネックス 証券 |
|
---|---|---|---|---|---|
提供状況 | ○ | × | × | × | × |
提供方式 | REST形式 | - | - | - | - |
利用料金 | 無料※ | - | - | - | - |
対象商品 | 現物株式 信用取引 先物・オプション取引 |
- | - | - | - |
(2020/8/11時点 当社調べ)
- ※kabuステーション® Fintechプラン以上の適用となること(信用口座開設かつ前月1回以上の取引にて無料)
Point1:使用するプログラミング言語に制約のないREST形式により提供
「kabuステーション® API」は、kabuステーション®を起動したお客さまのパソコンより、任意の開発言語によるデータ取得や注文執行が可能となります。汎用性の高い、REST形式により実行されます。C#、Python、Java、PHP等お客さまの実装しやすいプログラミング言語をお選びいただける他、外部SaaS等のクラウドツール等との連携が可能となります。Web系、機械学習系などさまざまな技術バックグラウンド・学習言語が多様化している背景からREST形式による汎用性の高い実装を支援いたします。
Point2:専用のExcelアドインを提供
スクリプトベースでの提供方式に加え、「kabuステーション® API」専用のExcelアドインを提供することで、日頃のビジネスニーズで使い慣れたマクロや関数等のExcel諸機能のスキルを生かしたトレーディング環境の構築にも対応いたします。また、「kabu.com API」にて協業いただいているサードパーティ事業者とも連携し、汎用性の高いアルゴリズムトレード等は、サンプルとなるExcelシートの配信等を随時おこなってまいります。
Point3:開発者コミュニティをGithub上に展開
お客さまのトレーディング環境の構築を支援する目的で、専用ポータルサイトをオープンし主要な開発言語のサンプルコードを展開するほか、当社エンジニアによるサポートやお客さま同士のナレッジ共有を目的にGithub上にエンジニアコミュニティを展開いたします。基本的な機能実装のためのサンプルコードを展開するほか、当社のエンジニアも参加することで、技術的な問題の解決やお客さまの実現したい投資システムの実現に貢献してまいります。
個人投資家向けAPI開放の背景
-機関投資家と個人投資家のインフラ格差解消に向けて-
当社は、創業間もない2000年から、国内の証券会社としては、はじめてとなるサーバートリガー型の自動売買である「逆指値注文」の提供や、主要ネット証券最多の一般信用売建銘柄の提供(2006年~)、さらに、2012年より証券基幹システムを「kabu.com API」として公開することによる金融サービスのオープンイノベーションの推進基盤として国内ネット証券唯一となる株・先物・オプション取引に対応した多くの機能を金融関連業者問わず様々な業態のサードパーティ事業者がB2B2Cで個人投資家向けに様々な取引ツールを提供する環境を整備するなど、一貫して機関投資家と個人投資家のインフラ格差を解消するための投資環境の提供を実施してまいりました。
特に、2009年の東証Arrowhead稼動後における取引環境の高速化にともないインフラ環境の格差が投資パフォーマンスの格差に直結する現状がある中、当社においても相対的にシステムトレードによる自動売買を中心とする「kabu.com API」経由のお取引が相対的に好成績である状況が続いております。「すべてのひとに資産形成を。」を社会的使命(ミッション)とする当社は、これまでB2B2C事業としてサードパーティ経由で提供していたAPIを、一層、広範な投資家に、より自由度の高い形でこのAPIによる投資環境を開放する社会的ニーズが高まっていると判断いたしました。
-kabu.com API経由の取引の投資パフォーマンス-
(裁量取引を中心とする既存チャネルとの比較)
- ※各取引チャネルの年間実現損益(千円単位)÷稼動口座数にて集計 (2020年は7月20日まで)
今後は金融リテラシーに加え、デジタルリテラシーを兼ね備えた個人の資産形成チャネルとして、安定した金融インフラの供給に加え、自由度の高い開発・取引環境を提供することが2020年代のオンライン証券には求められると考えております。
当社は、「すべてのひとに資産形成を。」を社会的使命(ミッション)とし、すべてのひとが、もっと自由で豊かな投資活動が出来るよう、今後も新しい体験価値を創造し、お客さまの投資成績向上に貢献してまいります。
「システムトレードデビュー応援!『API割』キャンペーン」
この度の個人投資家向けAPIの提供開始を記念し、2020年8月21日(金)から、2020年12月30日(水)まで、
(キャッシュバック)にする「システムトレードデビュー応援!『API割』キャンペーン」を実施いたします。
期間 | 2020年8月21日(金)~2020年12月30日(水) |
---|---|
特典1 | 「kabuステーション® API」経由の現物株式取引手数料を実質月額定額(3,960円・税込)に |
特典2 | kabuステーション® API経由の信用取引について →信用取引の買方金利をダイヤモンドプラン(手数料無料・買方金利1.69%~)を適用 →さらに日計り分の買方金利を全額キャッシュバック |
- ※各月ごとに現物取引手数料の3,960円を上回る金額、および信用買方金利についてはダイヤモンドプラン適用後の差額相当金額(日計り対象は全額)をキャッシュバックいたします。
- ※2021年1月中にお客さまの証券口座へ入金します。
- ※kabuステーション®APIから発注した注文をkabuステーション®API以外から訂正しその後約定した場合の現物取引手数料および、買方金利はキャッシュバックの対象外となります。
- ※日計り注文の判定は建玉明細ベースで新規建約定日と返済約定日が同一のお取引を対象といたします。
高頻度なシステムトレードにマッチした手数料体系・サービス
-信用取引手数料は完全無料(0円)-
大手ネット証券唯一の信用取引手数料ゼロ円!2019年12月よりauカブコム証券では大手ネット証券5社で唯一、短期でも長期でも、1円でも1億円でも、信用取引の手数料が無料です。
- ※大手ネット証券5社(SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券)
- ※2020/8/6時点の各社信用取引手数料で比較
-自慢の数を誇る一般信用売建銘柄-
制度信用では売建できない銘柄も、当社の一般信用であれば売建できる銘柄を2,500銘柄以上ご提供しております。売建できる銘柄が多いためロング&ショート戦略等投資の幅が広がります。
-ETF100銘柄の現物取引手数料が無料(0円)~フリーETF~-
フリーETFは、個人投資家のETF取引活性化を目的に導入しているサービスです。当社が定める「フィデューシャリー・デューティー基本方針」にしたがい、お客さまの資産形成にマッチした銘柄を選定し、手数料も無料としています。
MUFG、KDDIとのAPI連携の取組
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)は、銀行サービスのAPI公開を含むAPIプログラムMUFG{APIs}を対外公表しております。MUFGとauフィナンシャルグループのオンライン専業証券であるauカブコム証券は、このMUFG{APIs}プロジェクトに参画しており、API連携によるグループ金融機関とのサービス協業やスタートアップ金融機関と技術的な連携を深めることにより、積極的にオープンイノベーションの推進に向けた取組みをおこなってまいります。
また、昨年当社に資本参加したKDDI株式会社(以下、KDDI)は、通信キャリアとしてのリソースを生かしAPIのマーケットプレイスを展開しております。KDDIと当社は、IOT技術と証券APIのマッシュアップで「株価連動センサー」の実証実験を行い、世界最大の家電見本市CEATECに出展するなど連携を深めております
kabu.com APIの参加企業との連携
お客さまご自身でプログラミングを独自に実施されるスタイルでのお取引の他、「kabu.com API」の参画事業者とも連携し、投資シグナルの配信やシステムトレードをサンプルコードやExcelアドインの形式で展開を予定となります。2012年の「kabu.com API」のリリース以降、協業させていただいているサードパーティ事業者と当社の間で培った運営ノウハウを元に、70万人が利用するチャート・分析ツールである「TradingView Japan」を展開するCXRエンジニアリング株式会社様、投資ストラテジーをマーケットプレイスとして独自に展開されるオートマチックトレード株式会社様、株式会社Smarttrade様と連携をおこなっていく予定です。
- ※ツールの利用については、投資顧問料等有償となる場合がございます。
- ※ご利用にあたり、kabuステーション® APIの利用規定のほか、各社の約款や利用規定を十分にご確認の上、お客さまのご判断でご利用いただきますようお願いいたします。