メタバース企業も集結!CEATEC 2022注目企業をピックアップ メタバース企業も集結!CEATEC 2022注目企業をピックアップ

メタバース企業も集結!CEATEC 2022注目企業をピックアップ

IT技術や近い将来の未来を展示する「CEATEC 2022」が千葉県・幕張メッセで10月18日~21日に開催されました。
過去2年間は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で完全オンライン開催でしたので、3年ぶりのリアル開催となりました。
事前の記者会見で、主催者は「やっぱり、会場での熱気は、オンラインでは伝えられない」と感慨深げに語っていました。
なお、10月1日~31日はオンラインでも実施しており、今年はハイブリッドでの運営です。

CEATECは、かつてはエレクトロニクスショーというIT・家電見本市でしたが、2016年に方針を変換し、現在では経済発展と社会課題の解決を両立する「Society5.0」に関する先端技術の展示会となっています。
近未来の日本の状況を考えることが出来る展示会です。
5.0とは狩猟社会(1.0)、農耕社会(2.0)、工業社会(3.0)、情報社会(4.0)に続く、日本が目指すべき新たな社会を示しています。
私も取材に行ってきましたので、今回は、展示の内容や、優れた技術などを表彰するアワードの受賞対象企業についてピックアップします。

CEATEC 2022注目企業

富士通(6702)

中国電力ネットワークと、再生可能エネルギーの導入拡大および送電線の保全業務高度化に向けた実証実験などを展示。
送電線は温度が低いと電力をたくさん送ることが出来る半面、気温が高いとキャパシティが低下する性質がある。
基幹の送電線網の温度をチェックし、どの送電線網に電力を送る余力があるなどをチェックし、運用する。
洋上風力発電など発電が安定しない再生可能エネルギーが今後普及してくると、こうした手法が活用できるようになるとしている。

チャート

auカブコム証券のチャートツールEVERチャートで作成
週足表示、2022年10月21日まで
EVERチャートを開く
※EVERチャートの初回ご利用時にはインストールが必要となります。
※スマートフォン等からご覧の場合はこちらからはEVERチャートを開けません。

京セラ(6971)

高精細な空中ディスプレイを大きさ別に3種類展示。
具体的には、(1)テーブル上にQRコードなどを浮かび上がらせる小型のもの(2)指輪を空中に結像し、リングに指を入れたり回したりすることが出来る中型(3)魚が泳いでいる大型のもの、の3種類。
ディスプレイの映像を、複数のレンズを通じて組み合わせることで、浮いているように見える。
担当者はコロナ禍で非接触へのニーズが増えている、としていた。
これまでの空中ディスプレイに比べて映像が極めて鮮明。
きれいな画像が不可欠な医療分析向けや、クルマのダッシュボードなどが想定されるとしている。

チャート

auカブコム証券のチャートツールEVERチャートで作成
週足表示、2022年10月21日まで
EVERチャートを開く
※EVERチャートの初回ご利用時にはインストールが必要となります。
※スマートフォン等からご覧の場合はこちらからはEVERチャートを開けません。

西日本旅客鉄道(9021)

鉄道事業者として初めてのCEATEC出展。
鉄道事業を展開する同社は、7,500台による日々のカメラ映像のデータを保有するなど、自動改札でのデータ蓄積がある。
同社ではデータサイエンティストを採用し、AI(人工知能)なども駆使して横展開を狙っている。
画像のデータを防犯に活かせないか、自動改札のノウハウは他の製造業でも活用できないか、などを提案していくという。
AIによる機械の故障予知、カメラ画像解析での安全対策などを想定している。
なお、10月17日に同社とJAXA(宇宙航空研究開発機構)は、故障予測AI技術を活用した宇宙機のヘルスマネジメント事業に関する共創活動を開始したと発表している。

チャート

auカブコム証券のチャートツールEVERチャートで作成
週足表示、2022年10月26日まで
EVERチャートを開く
※EVERチャートの初回ご利用時にはインストールが必要となります。
※スマートフォン等からご覧の場合はこちらからはEVERチャートを開けません。

メタバースEXPO ジャパン2022注目企業

CEATECの会場内では別企画として「メタバースEXPO ジャパン2022」が開催され、メタバース関連の企業が集結した。

凸版印刷(7911)

正面写真を1枚撮影することで、1分間で自分のアバター(分身)ができる仕組みを展示。
側面や後頭部はAIが補正する。
完成したアバターは3Dで動く。
また、現実のように鮮やかなメタバース空間(名称はミラ・バース)を展示。
アバターが家などに実際に入って間取りをみたり、自動車販売店ではクルマの裏側をみたり、など視野広く見ることが出来る。

チャート

auカブコム証券のチャートツールEVERチャートで作成
週足表示、2022年10月21日まで
EVERチャートを開く
※EVERチャートの初回ご利用時にはインストールが必要となります。
※スマートフォン等からご覧の場合はこちらからはEVERチャートを開けません。

大日本印刷(7912)

ゴーグルが不要なメタバースを展示。
XR(クロスリアリティ=現実世界と仮想世界の融合)が体験できる。
印刷会社のこれまでのノウハウを活かして、秋葉原、宮下公園などの風景を忠実に再現。
私も実際に体験。
秋葉原駅前でアニメキャラクターと一緒で、駅前は現実の風景に近い情景で、臨場感が高い。
将来はメタバース内で仕事をすることなども想定しているそうだ。

チャート

auカブコム証券のチャートツールEVERチャートで作成
週足表示、2022年10月21日まで
EVERチャートを開く
※EVERチャートの初回ご利用時にはインストールが必要となります。
※スマートフォン等からご覧の場合はこちらからはEVERチャートを開けません。

CEATEC AWARD受賞企業

総務大臣賞
NEC(6701)

「ローカル5G小型一体型基地局 UNIVERGE RV1200」
ローカル5Gとは一定の地域や工場などに5Gネットワークを構築すること。
従来の無線部と制御部に分かれていた基地局ユニットを一つの筐体に収めたもので、従来比で導入費用を50%以下に抑える価格設定。
システム構成もシンプルで、導入期間、消費電力の削減も可能。
ローカル5G普及促進のポテンシャルが評価された。

チャート

auカブコム証券のチャートツールEVERチャートで作成
週足表示、2022年10月21日まで
EVERチャートを開く
※EVERチャートの初回ご利用時にはインストールが必要となります。
※スマートフォン等からご覧の場合はこちらからはEVERチャートを開けません。

経済産業大臣賞
シャープ(6753)

屋内光発電デバイス「LC―LH」
屋内の光を電気に高効率で変換できる色素増感太陽電池と、液晶ディスプレイ技術を融合。
電卓の2倍の発光で、電子値札やビーコン(電波発信機)などへの活用が見込まれる。
電池は廃棄しなければならないが、屋内光発電デバイスは環境にやさしい。
SDGsやSociety5.0の掲げる「リサイクル」、「クリーンなエネルギー」、「安全な社会」に貢献する。
様々な社会課題の解決につながる点が高く評価された。

チャート

auカブコム証券のチャートツールEVERチャートで作成
週足表示、2022年10月21日まで
EVERチャートを開く
※EVERチャートの初回ご利用時にはインストールが必要となります。
※スマートフォン等からご覧の場合はこちらからはEVERチャートを開けません。

和島英樹

和島英樹

経済ジャーナリスト。

日本勧業角丸証券(現みずほ証券)入社。株式新聞社(現モーニングスター)記者を経て、2000年ラジオNIKKEIに入社。
東証・記者クラブキャップ、解説委員などを歴任。
2020年6月に独立。企業トップへの取材は1,000社以上。
ラジオNIKKEI担当番組に「マーケット・プレス」など。
四季報オンライン、週刊エコノミストなどへ寄稿多数。
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)。
日本テクニカルアナリスト協会評議委員。

最短10分で申込み完了!
無料口座開設はこちら

ページの先頭へ戻る