GAFAMも注目!メタバース関連6銘柄 GAFAMも注目!メタバース関連6銘柄

GAFAMも注目!メタバース関連6銘柄

メタバース関連に関心が高まっています。
メタバースとは「超越」を意味する英単語「メタ」と、ユニバース(宇宙)の「バース」を合成してできた造語です。
「仮想空間」と訳され、人々が自由に交流できる仮想空間を指し、ゲームなどで利用されることが想定されています。
分かりやすい例では仮想空間で生活をする、任天堂のゲーム「集まれ どうぶつの森」もメタバースということになります。

かつては3D(立体)のコンピュータグラフィックで構成されたインターネット上に存在する仮想空間である「セカンドライフ」が流行したことがありました。
株式市場でメタバースが意識されだしたのはフェイスブックが21年10月に社名を「メタ・プラットフォームズ」に変更したことがきっかけです。
経営の軸足をこれまでのSNS(交流サイト)からメタバースの構築や付随するサービスに移すことが要因としています。
ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は「創業時のSNSのようにメタバースは次の成長市場になる」と述べたと報じられています。
高速通信規格「5G」やVR(仮想現実)技術などと融合することで、メタバース市場が加速するとの期待感が浮上しています。
また、メタバース内では暗号資産(仮想通貨)の流通の可能性も指摘されているようです。

さらに、今年に入って、米マイクロソフトが米ゲーム開発会社のアクティビジョン・ブリザード社を約8兆円で買収すると発表したことで関心がさらに高まっています。
アクティビジョン社は戦闘ゲーム「コール・オブ・ビューティー」、パズルゲーム「キャンディークラッシュ」などで知られ、世界190か国で月間のアクティブユーザーおよそ4億人を抱えています。
発表資料でマイクロソフトのサティアCEOは「ゲームはメタバースの構築でカギとなる役割を担う」と説明したということです。
4億人を囲うことで、メタバースの世界がより身近なものになりつつあります。

米国株式市場ではオンラインゲームのロブックスや、画像半導体大手でメタバースを仕事の現場とする「オムニバース」というプラットフォームを提供するエヌビディアなどが関連銘柄として注目されています。
バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」を展開するエピック・ゲームもメタバース企業です。
米国では著名歌手がアバターを通じて、仮想空間でコンサートを開催したりしています。
マイクロソフトは昨年11月2日、オンラインイベントで、自社が提供するオンライン会議システム機能について、22年からメタバース向けに対応すると発表しています。
実現すれば仮想空間内で開催された会議に、アバターを使って参加することで、あたかも同じ空間で会議を行っているかのような状況になるそうです。
エヌビディアは21年11月にオムニバースの新製品を発表。
自動運転ソフトの学習を加速する機能や、AI(人工知能)を活用して仮想空間でのアバターの画像認識機能などを付加しました。

日本での関連銘柄をピックアップします。

任天堂(7974)

ニンテンドー・スイッチ用のゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」がメタバースとして注目を集めています。
「あつ森」はゲーム内で、無人移住パッケージで新生活をスタート。村の動物たちと交流したり、季節行事に参加したりと、ゲーム内で気ままでゆったりとした生活を楽しむことができます。
専用通貨を使った買い物、マイル交換などもできるそうです。
米で上場しているメタバース関連のETF(上場投信)である「ラウンドヒルボール メタバースETF」(ティッカー:META)(50銘柄で構成)の採用銘柄です。

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ソニーグループ(6758)

20年7月に米エピック・ゲームスに対して約268億円の戦略的な出資をすると発表。
バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」には、戦闘に一切関係ない「パーティーロイヤル」という機能が追加搭載。
このモードは純粋にくつろぐための空間で、アーティストのライブやパフォーマンスなどが行われる仕組みということです。
新型コロナ感染拡大以降に、アーティストから一層注目が集まっています。
ソニーGの映像などのエンタメ事業との融合・シナジー(相乗効果)にも期待感が大きいようです。
メタバースの構築に必要なインフラ企業で構成される「ラウンドヒルボール メタバースETF」の日本企業での採用銘柄はソニーと任天堂のみです。

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パナソニック(6752)

子会社のシフトールが22年春に仮想現実(VR)対応の眼鏡型のヘッドセット「メガーヌエックス」を発売すると今年1月に発表しています。
世界的なハイテクの展示会「CES」に先立つイベントで公開しました。
メタバースに照準を合わせたもので、価格は10万円以下と報じられています。
高精細な有機ELディスプレーを搭載し、空間に入り込んだような5K相当の高精細画像が楽しめるということです。

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スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)

オンラインのロールプレイングゲーム「ファイナルファンタジー14」に「無人島開拓」というアップデートコンテンツがスタートする予定です。
これは「FF14」の中でスローライフが楽しめるもので、動物を飼育したり、島を開拓して特産物で貿易が出来たりできます。
ただ、スタート日は今のところ未定。
「FF14」は累計登録者が2500万人を超え、世界中のマニアが集結しています。

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グリー(3632)

21年8月に100%子会社の「RELITY(リアリティ)」を中心として「メタバース事業」に参入すると発表しました。
今後2~3年で100億円規模の事業投資を行い、グローバルで数億ユーザーの獲得を目指すとしています。
期間限定で8種類のバーチャル空間の中で自由に歩き回り、アバター(分身)同士でコミュニケーションをとることが出来る「ワールド」機能をアプリ内に公開しました。

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理経(8226)

VRソリューションを展開している企業です。
自治体、官公庁、企業向けに「Unreal Engine」を使用したフォトリアルなCG映像制作を行う。
同社のホームページには「理経はUnreal Engineを展開するエピック・ゲームス社から開発者プログラムに採択され、資金援助を受けている数少ない認定デベロッパー」と記載されています。

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和島英樹

和島英樹

経済ジャーナリスト。

日本勧業角丸証券(現みずほ証券)入社。株式新聞社(現モーニングスター)記者を経て、2000年ラジオNIKKEIに入社。
東証・記者クラブキャップ、解説委員などを歴任。
2020年6月に独立。企業トップへの取材は1,000社以上。
ラジオNIKKEI担当番組に「マーケット・プレス」など。
四季報オンライン、週刊エコノミストなどへ寄稿多数。
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)。
日本テクニカルアナリスト協会評議委員。

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