知っておきたい知識①:PER、PBR、ROE

買いたい銘柄を選ぶと言っても、どの銘柄が良いかはなかなか分かりにくいでしょう。

ここでは、投資家がよく参考にしている代表的な投資指標であるPER、PBR、ROEを解説します。

投資指標と聞くと難しそうですが、覚えてしまえば簡単です。良い銘柄を見つけられる可能性が高まるので、ぜひ活用してみてください。1つの指標にこだわらず、いくつかの指標を参考に、いろいろな視点から銘柄を選択していくことが大切です。

知っておきたい知識①:PER、PBR、ROE

1. PERとは

PERとは

PERは、株価と利益を比べて株価が割安か割高かを判断するための指標。
Price Earnings Ratioの略称で、日本語では「株価収益率」と呼ばれます。

💡 PERで分かること

📌 過去の推移や同業種と比較

PERは、業種により高い業種と低い業種があり、何倍なら割高、何倍なら割安という絶対的な基準はありません。そのため、PERを使っての企業比較は、同業種間で行うのが良いとされています。

また、一般的に株価上昇への期待が高い企業ほど、たとえ割高でも株を購入する投資家がいるため、PERは高くなる傾向にあります。逆に、株価上昇への期待が低いことでPERが低くなることもあり、PERで割安だからといって売買で利益が見込めるとは限りません。PERが高い理由、低い理由を確認することが大切です。投資先となる会社の過去のPERの動向を見るのに活用するのもいいでしょう。

また、PERだけで判断するのではなく、他の指標と組み合わせて判断することが重要です。

📝 1株あたり純利益(EPS)とは

企業が1株あたり、どれくらいの利益を生み出しているかを示す指標です。「EPS=当期純利益÷発行済み株式数」で求められます。

2. PBRとは

PBRとは

PBRは、1株当たり純資産と株価を比べるための指標。
Price Book-value Ratioの略で、日本語では「株価純資産倍率」と呼ばれます。

💡 PBRで分かること

📌 目安は1倍

例えばA社の1株当たり純資産が15,000円の場合、この時点で会社を解散すると株主は1株当たり15,000円を手にすることができます。A社の株価も15,000円であれば株式市場で売却しても株主が手にするお金は15,000円です。この場合PBRは1倍です。

その後A社の株価が11,250円になった場合PBRは0.75倍になります。この状況では、会社を解散して手にする金額が15,000円、市場で売却して手にする金額は11,250円になるので、A社の経営状況に特に問題がなければ、A社の株式は売られ過ぎとみることができます。

PBRについても、低PBRがすべて割安ということではなく、低い状態が続くということは、投資家間ではその状態が本来の企業価値であると判断されているという見方もできます。これだけを基準にするのではなく、他の指標や企業業績などと併せて複合的に判断しましょう。

📝 1株当たり純資産(BPS)とは

1株当たりの純資産額を表した指標です。過去と比較し、BPSが高くなるほど純資産も多いとされるため、安定性が高いと評価することができます。

「BPS=純資産÷発行済み株式数」で求められます。

3. ROEとは

ROEとは

ROEは、企業が自己資本に対してどれだけの利益を生み出したのかを表す指標です。
Return On Equityの略称で、日本語では「自己資本利益率」と呼ばれます。

💡 ROEで分かること

ROEが高い水準で推移していれば、その会社の収益性や成長性、株主還元にも期待が持てるかもしれません。
基本的に、ROEが高いほど資本をうまく使って、効率良く稼いでいる会社だといえ、反対にROEが低いほど経営効率の悪い会社だと見ることができます。

ROEは、一般的には10%を上回ると投資価値がある優良企業といわれています。しかし、業種によって平均値が多少異なることもあり、一概には判断することはできません。
例えば、赤字が続いて自己資本を減らし続けている企業が、たまたま大きな利益を出した場合、ROEが高くなることがあります。

ROEも、他の指標や過去の推移と併せて分析しましょう。

右矢印 ROEは、PERとPBRと併せて確認しよう

PER、PBR、ROEと株価の関係

ROEは、株価と関係なく計算されます。そのため、ROEを使う時にはPERとPBRを同時に確認することで、より正確に株価の状態を確認することができます。

📝 投資指標を使って銘柄検索をする方法

PERやPBR、ROEなどの指標を使って銘柄を探したい場合、自身で計算する必要はありません。各証券会社のスクリーニングツールを使えば簡単に絞り込めます。

例えば、auカブコム証券ならスクリーニングツールの「カブナビ®」を活用すれば、指定した数値の範囲に該当する企業を検索してくれます。

あるいは、Yahoo!ファイナンスのような投資情報サイトを利用する方法もあります。

次回は、知っておきたい知識②「IPO、株式分割、TOB」をご紹介します。

まとめ

知っておきたい知識①:PER、PBR、ROE

  • 投資指標を活用すると、割安銘柄を見つけられる可能性が上がる
  • 同業種の銘柄同士で比較してベストな銘柄を探そう
  • 証券会社のスクリーニングツールを使うと、指標による銘柄検索をしやすい
  • 指標は絶対視するのではなく、他の指標や過去のデータなどから総合判断すると良い
1 取引前に知りたいこと
2 株を買う
3 管理・売却する
4 ステップアップ