【番外編】藤川さんが教える「四季報二刀流」の楽ちん銘柄発掘術~達人に聞く『四季報』活用法② 【番外編】藤川さんが教える「四季報二刀流」の楽ちん銘柄発掘術~達人に聞く『四季報』活用法②

【番外編】藤川さんが教える「四季報二刀流」の楽ちん銘柄発掘術~達人に聞く『四季報』活用法②

執筆者:『会社四季報』編集部

本記事は会社四季報公式ガイドブックからの転載記事となります。

※本記事は、紙面の「会社四季報」の活用方法です。

「株式投資のバイブル」とも呼ばれる『会社四季報』。投資先を選ぶうえで欠かせない業績や財務などの情報がギュッと詰まっていることから、1936年の創刊以降、長く投資家に愛されてきました。しかしその一方で、あまりにも多くの情報が詰め込まれているがゆえに、初見では取っつきにくさを感じてしまうのもまた事実です。
本連載「四季報AtoZ」では、全11回にわたって『会社四季報』の読むべきポイントをわかりやすく解説。著名投資家の四季報活用法も紹介します。全11回を読破して、あなたの株式投資に『会社四季報』をフル活用してください。

10年以上前に株式投資スクールのお手伝いをしていた際に、「商品カタログのような、会社のカタログ」という説明を聞いたのが『会社四季報』を知ったきっかけです。
「これを読めば企業の比較ができて、いい投資先を選ぶことができる」と思い、投資にも興味を持ちました。『会社四季報』と出会わなければ、株式投資を始めていなかったはずです。
今でも読むたびに、新規上場の企業はもちろん、創業100周年というような老舗企業の魅力に気づくことがあります。肌着のイメージが強いグンゼ(3002)が、実はペットボトルなどに巻かれているプラスチックフィルムで国内首位級というように、イメージと違う側面に気づくことも多いです。
包あん機に強みをもつレオン自動機(6272)など、時価総額が小さくてもニッチな分野で世界トップシェアを誇る会社もあります。日本にはすばらしい会社がたくさんあるということを、『会社四季報』を読んで再発見しています。
印象に残っている記事は多くあります。例えば「焙煎ごぼう主原料のチョコ風の食品食材を開発」というあじかん(2907)の2023年秋号の材料欄。ゴボウとチョコという意外な組み合わせに興味を持ちました。実際に商品を買い、投資をしてみたところ株価も上昇しました。

気になる記事を見つけると、「会社四季報オンライン」で過去4号くらいの記事を確認します。そうすれば、ネガティブだった記事のトーンがポジティブになっていくなどの変化に気づけます。(auカブコム証券の画面内では過去号の確認はできません。)
投資対象にするなら、業績数値なども詳しく見ていきます。ポイントは、会社予想や前号と比べてサプライズがあるかどうか。今期の営業利益予想の変化は、欄外の前号比修正矢印やニコちゃん(会社予想比)マークを見ればわかります。(auカブコム証券の画面内では確認できません。)
さらに、来期の営業利益が大きく伸びる予想や、前号から増額している銘柄にも注目します。もちろん、いい銘柄でも割高では投資対象になりにくいでしょう。
『会社四季報』には過去のPER(株価収益率)の範囲も掲載されているので、今の株価が割高なのか割安なのかを判断することができます。(auカブコム証券の画面内では確認できません。)

初心者にもできる簡単で楽ちんな読み方が、紙版の『会社四季報』の銘柄ページの上にある月足チャートで「月足ぴょこ」銘柄を見つける方法。株価の横ばいが続いたあとに陽線が「ぴょこ」っと出ているチャートで、好材料が出ていることが多くあります。「月足ぴょこ」に付箋をつけておいて、今後も株価上昇が続くかどうかを記事や業績予想などを見て判断するといいでしょう。
数字が苦手な人にも、『会社四季報』はおすすめです。売上高や利益などの業績の数値は、基本的には増えているか減っているかなので、複雑な計算は必要ありません。
「絶対に儲かる銘柄を探す」と意気込むのではなく、「雑学が増えればいいな」という感覚で気軽に読み続けていけば、必ずいい銘柄と出会えます。1年くらい続けてみれば、面白さにはまってしまうこと間違いなしです。

※本記事は、紙面の「会社四季報」の活用方法です。

最短10分で申込み完了!
無料口座開設はこちら

ページの先頭へ戻る