岩戸景気
- 読みいわとけいき
- 分類経済
意味
岩戸景気とは、神武景気に続いて発生した日本における好景気のことをいいます。神武景気は31か月続きましたが、岩戸景気は1958年(昭和33年)6月から1961年(昭和36年)12月までの42か月続きました。景気の長さにおいて、またその大きさにおいても神武景気を上回る好景気との評価がなされたため、神武天皇よりさらに遡って「天照大神が天の岩戸に隠れて以来の好景気」という意味で、この名が付けられました。この時期から日本の高度成長期が始まり、朝鮮特需が減少する反面、重化学工業の技術革新の波が起こり、一社の民間企業の設備投資が、別の会社の設備投資を招き、「投資が投資を呼ぶ」といわれました。産業面の変化をみると、繊維産業や石炭、海運産業等の比重が低下する反面、電気機械・精密機械・自動車などの機械産業、あるいは鉄鋼・化学・石油精製等の装置産業が発展し、産業の高度化が進みました。