ホーム > 金融/証券用語集 > ドバイショック

ドバイショック

  • 読みどばいしょっく
  • 分類経済

意味

ドバイ・ショックは、2009年11月下旬にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国が震源となった「ドバイの支払い能力」への国際的な懸念から起こった信用不安のことをさします。これは、ドバイ首長国政府が同年11月25日に、ドバイの代表的な政府系持ち株会社のドバイワールドと、その傘下の不動産開発会社のナキールが抱える全ての債務の支払いを猶予してもらうよう債権者に要請すると発表したためです。これにより中東の湾岸諸国と取引の多い欧州金融機関への収益懸念などが広がり、英国やドイツ、フランスなどの主要株式市場で欧州株が急落すると共に、ユーロなどの通貨も売られ、これが世界のマーケットにすぐに連鎖することになりました。日本に関しては、日本株が大きく売られる一方で、消去法的に円が大きく買われたため、外国為替市場で円相場の独歩高が進行し、2009年11月27日の日本時間の早朝には、一時、14年4カ月ぶりの高値となる1ドル84円台まで上昇する結果となりました。

前ページに戻る

ページの先頭へ戻る

ページの先頭へ戻る