11月に行われる米大統領選挙に向けて、民主党のカマラ・ハリス副大統領と共和党のドナルド・トランプ前大統領の戦いが徐々にヒートアップしてきています。
当初はバイデン大統領が高齢化で失言が目立つ一方で、トランプ氏が7月に演説中に銃撃され、不屈の復活をしたことでトランプ氏の圧勝ムードも漂っていました。
バイデン氏が撤退し、若いハリス氏の登場で人気はきっ抗しているとの見方が多いようです。
両陣営の政策は異なっている点が多く、どちらが次期大統領になるかによって、経済や株式市場も影響を受けることになりそうです。
大雑把に政策の違いを見ると民主党が富裕層などへの増税路線で、共和党は法人税を軸に減税方針。
民主党がEVなど再生可能エネルギー活用に前向きの半面、共和党は石油やガス産業を推進しています。
また、いずれが政権を担っても、インフラの推進やヘルスケア政策には前向きとされているようです。
日米の関連銘柄をピックアップします。
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金融関連銘柄
トランプ前大統領が返り咲きの場合、金融規制が緩和され、銀行の資本や流動性ルールが弱まると想定される。
JPモルガン・チェース JPM JPモルガン・チェース JPM
世界有数の金融グループ。
環境関連銘柄
ハリス副大統領が就任なら環境対応の推進が見込まれる。
トランプ氏の場合は「地球温暖化はフェイクニュース」としてEV(電気自動車)などへの補助金などをやめる可能性が高い。
ファースト・ソーラー FSLR ファースト・ソーラー FSLR
薄膜太陽電池モジュールの生産で世界トップクラス。
非環境関連銘柄
半導体関連銘柄
ハリス氏は半導体の自国での製造支援のバイデン路線を継承。
トランプ氏は海外メーカーに高関税をかける可能性があり、いずれにしろ半導体関連は恩恵を受ける可能性が大きい。
アプライド・マテリアル AMAT アプライド・マテリアル AMAT
世界最大規模の半導体製造装置メーカー。
住宅関連銘柄
共和党の政策要綱に新たな住宅建設推進が盛り込まれている。トランプ氏は金融緩和に前向き。
DRホートン DHI DRホートン DHI
米首位級の住宅メーカー。
住宅ローンも取り扱う。M&A積極的。
軍需関連銘柄
トランプ氏なら同盟国に独自に軍備を拡大するよう主張する可能性が高い。
日本政府も防衛予算をGDPの2%まで拡大中
三菱重工業(7011) 三菱重工業(7011)
航空、防衛、造船を手掛ける日本を代表する軍需企業。
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