執筆者:三菱UFJ eスマート証券CFD担当者
原油相場はなぜ日本の夜に大きく動くのか
原油価格が上昇したというニュースを朝目にして、「昨夜のうちに知っていれば」と思ったことはないでしょうか。
原油は世界中で取引される代表的な資源であり、日本市場だけで価格が決まるわけではありません。
米国の景気動向や原油在庫統計、OPECプラスの生産方針、中東情勢など、さまざまな要因が価格に影響を与えます。
そして、その多くは日本時間の夜間に市場の注目を集めます。
原油相場を理解するうえでは、この「夜に動きやすい」という特徴が大きなポイントになります。
原油価格を動かしているのは「需要」と「供給」
原油相場を見るうえで重要なのは、世界の需要と供給のバランスです。
例えば、
- 世界景気が拡大しそうなら需要増加期待から価格上昇
- 景気減速懸念が強まれば需要減少期待から価格下落
- OPECプラスの減産なら供給減少で価格上昇
- 増産なら供給増加で価格下落
というように、さまざまな材料が価格に影響します。
また、中東地域では世界有数の産油国が多く、軍事衝突や政治的不安定化によって供給懸念が高まると、原油価格が大きく動くことがあります。
注目されるのは米国市場の動向
特に注目されるのが米国市場です。
米国では毎週、原油在庫統計(EIA)が公表されています。公表時刻は日本時間の水曜日23時30分頃(米国標準時間中は木曜日0時30分頃)で、発表前後は相場が大きく動くこともあるため、市場関係者の関心を集めています。
原油在庫統計は、米国内の原油需給の状況を示す重要な指標です。市場予想との乖離が大きい場合には、原油価格が大きく変動することもあります。
このほか、景気指標や金融政策に対する見方の変化が原油市場へ波及するケースもあり、多くの市場参加者が米国市場の動向に注目しています。
そのため、日本時間の日中は比較的落ち着いていても、夜になると値動きが大きくなることがあります。
原油投資を考えるうえでは、この特徴を知っておくことが大切です。
原油相場を取引するなら「取引できる時間」も重要
原油相場の材料が海外で生まれることを考えると、「相場が動いている時間に取引できるか」という点も重要になります。
例えば、
- 夜間に発表されたニュースに対応したい
- 米国市場の値動きを見ながら取引したい
- 祝日の海外市場の動きを活用したい
と考える投資家の方もいるでしょう。
投資対象を選ぶ際には、値動きやコストだけでなく、取引できる時間帯も確認しておくことが重要です。
原油ETFを活用した取引という選択肢
これまでに述べたように原油価格は米国市場や海外のニュースの影響を受けやすく、日本時間の夜間に値動きが大きくなる場合があります。
そのため、原油相場への投資を考える際には、「何に投資するか」だけでなく、「いつ取引できるか」という視点も大切です。
原油相場への投資手段のひとつに、原油価格との連動を目指す原油ETFがあります。
原油ETFを活用すれば、原油そのものを保有することなく、原油価格の値動きへの投資を検討できます。
さらに、夜間取引や祝日取引にも対応したい場合は、取引所CFD(くりっく株365)の活用も検討してみてはいかがでしょうか。
取引所CFD(くりっく株365)とは?
取引所CFD(くりっく株365)は、東京金融取引所に上場するCFD(差金決済取引)です。
CFDは、実際に株式やETFなどの現物を保有することなく、売買によって生じる価格差の損益をやり取りする取引です。そのため、相場の上昇局面だけでなく、下落局面での投資機会を狙うこともできます。
また、くりっく株365は取引時間が比較的長く、夜間や祝日に取引できる日があることも特徴です。原油相場は、原油在庫統計(EIA)や米国の経済指標、中東情勢などの影響を受け、日本時間の夜間に大きく動くことも少なくありません。
こうした値動きに対応しやすい環境が整っていることは、原油ETFを対象とした取引を検討するうえで注目したいポイントのひとつといえるでしょう。
原油ETFをはじめとする取引所CFD(くりっく株365)について詳しく知りたい方は、以下のページもぜひご覧ください。




