インフレに強い資産づくり、コモディティ投資とは?コモディティ投資の基本とはじめ方をわかりやすく解説 インフレに強い資産づくり、コモディティ投資とは?コモディティ投資の基本とはじめ方をわかりやすく解説

インフレに強い資産づくり、コモディティ投資とは?コモディティ投資の基本とはじめ方をわかりやすく解説

最近、スーパーやガソリンスタンドで「同じ1,000円でも前より買える量が減った」と感じることはありませんか。それはインフレ(物価上昇)を身近に実感しているということです。
私たちがコツコツ貯金をしていても、食品やエネルギーなど必需品の価格が上がれば、お金の実質的な価値は目減りしてしまいます。物価が上昇する局面では、現金を銀行に置いたままにしておくとお金の実質的な価値が知らないうちに目減りするおそれがあります。
その対策の一つとして注目されているのが、暮らしを支える実物資産に投資する「コモディティ投資」です。本記事では、コモディティ投資の基本や種類、はじめ方を分かりやすく解説していきます。

コモディティ投資とは?

株式のように企業に投資するのではなく、金・原油・天然ガス、銅・アルミ、小麦・トウモロコシなどの「実物資産(素材そのもの)」に投資するのがコモディティ投資です。為替への不安やインフレが意識される局面で相対的に評価が高まりやすいのが特徴です。

なぜ今コモディティ投資が注目されているのか

今コモディティ投資が注目されている主な理由は、インフレ局面で実物資産が値上がりしやすく、資産の目減りを和らげられるからです。さらに、株式や債券と値動きの連動が低く、分散効果も期待できるからです。企業業績や信用度に左右されやすい株式・債券とは異なり、需給で価格が動くコモディティを組み入れることで、ポートフォリオの安定を図ることができます。

コモディティの種類と特徴

投資の世界では、コモディティは主に次の4つに分類されます。

  • エネルギー:原油や天然ガスなど。ガソリン代や電気料金に直結し、戦争・政情不安など地政学の影響を受けやすい
  • 貴金属:金・銀・プラチナなど。通貨不安のときに資産を守る「安全資産」として買われやすい
  • 産業用金属:銅・アルミ・ニッケルなど。景気拡大やインフラ投資、EV普及で需要が伸びやすい
  • 農産物:小麦・トウモロコシ・コーヒーなど。私たちの食卓に直結し、天候の影響を受けやすい

金属やエネルギーなど採掘して得る資源は「ハードコモディティ」、小麦やトウモロコシなど育てて得る資源は「ソフトコモディティ」と呼ばれます。
近年は異常気象による不作が増え、穀物高を通じて食品価格も上がりやすくなっています。こうした動きを「生活への影響」だけで終わらせず、「供給不足で価格が上昇することによる資産価値への影響」という投資家の視点でも捉えることが大切です。

株式相場が荒れる局面で金が買われやすい理由

数あるコモディティの中でも、個人投資家にとって最もなじみがあり、「守り」に適した資産となりやすいのが金です。
金と株価はしばしば「シーソー」にたとえられ、世界が安定し景気が良いときは資金が株へ向かい、金価格は落ち着く傾向にあります。一方で景気悪化により企業収益への不安が強まると、資金は「高リスクな株」から「実物価値のある金」へ移りやすくなります。このため、株式相場が荒れる局面では、金は買われやすく、価格も上昇しやすい傾向があります。
金は歴史的に「危機のコモディティ」とされ、金融不安や戦争などの有事の際に値崩れしにくく上がりやすい資産とされてきました。企業成長への期待で買われる株が「攻め」だとすれば、価値がゼロになりにくい金は「守り」であり、資金の避難先として選ばれやすい資産ということです。
また、株券や紙幣は発行体の信用が揺らぐと価値が損なわれる可能性がありますが、金や原油などのコモディティは実物としての用途価値があるため、発行体の信用力の影響で価値が損なわれるものではありません。
今は貴金属店に行かなくても、ネット証券の口座から株式と同じ感覚でコモディティに投資できます。日々の相場に備える「守りの一手」として、金をはじめとするコモディティを賢く組み入れましょう。

コモディティの価格を動かす3つの要因

❶需要と供給のバランス
価格に大きな影響を与える要因の一つが、需要と供給のバランスです。買い手が増加する場合や、生産量が減少する場合に価格は上がりやすくなります。つまり、需要が供給を上回ると値上がりし、供給が需要を上回ると値下がりします。

❷地政学リスク
原油や天然ガスは政情が不安定な産地が多く、実際に供給が止まらなくても「戦争で止まるかもしれない」という懸念だけで価格が急騰することがあります。

❸世界経済の景気動向
景気が強いと建設・製造が活発化し、銅・アルミ・エネルギーの需要が増えやすくなります。逆に、コモディティ価格の下落は、世界景気減速の「早期警報」と受け止められることもあります。
実務面で重要なのは米ドルの動きです。金や原油はドル建てで取引されるため、ドル安局面では実物資産の相対的価値が高まり、価格が上がりやすい傾向になります。
市況全体はCRB指数(原油・金・大豆・銅などの総合指標)で確認することもできます。

コモディティをはじめるなら、まずは投資信託・ETF

原油や小麦を現物で保管するのは現実的に難しいでしょう。今主流のコモディティ投資は、現物を直接持たず価格に連動する金融商品を保有する方法です。保管や盗難の心配がなく、スマホひとつでコモディティ投資をはじめられます。
初心者にとっては、投資信託が最も手軽です。ネット証券で、金や原油あるいはコモディティ全体の指数に連動するファンドを、S&P 500の投資信託と同じ感覚で買えます。100円から積立ができる商品もあるため、少額から投資しやすいのが魅力です。
株式のようにタイミングを見て売買するのであれば、ETF(上場投資信託)がおすすめです。取引時間中に市場価格でリアルタイム売買でき、一般的に運用コストが低めのものが多いです。金など単一の資産に連動するタイプから、穀物やエネルギーなどの複数をまとめたタイプまで、選択肢は幅広くあります。


※ご注意事項※
・本コラムは特定の銘柄に対する投資勧誘を意図するものではなく、あくまで銘柄選びの参考までに作成しています。適合性、有用性、正確性、完全性を担保するものではございませんので、あらかじめご了承ください。
・2026年3月16日時点の内容です。


<当社で取り扱っているコモディティ投資信託の一例>

※「ファンド検索」>ファンド分類「コモディティ」より、純資産残高の大きい上位2本のファンドを掲載。

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まとめ

インフレが気になる今こそ、現金だけで貯金をするのではなく、暮らしを支えるモノ(コモディティ)への投資を検討してみませんか。金・原油・金属・穀物といった資産は、企業業績よりも需給や地政学、世界景気の影響を受けやすいのが特徴です。なかでも金は相場が荒れた局面で資金の避難先になりやすく、株式と逆方向に動く場面が多い点が「守り」として評価されています。
コモディティ投資をはじめる際は、投資信託やETFを使って少額からコツコツ取り入れるのがおすすめです。購入前には信託報酬などのコストを確認し、CRB指数などで市況全体の流れも把握しておくと安心です。家計に無理のない金額で時間を味方にしながら継続することが大切です。
こうした長期・積立投資が、資産防衛でコモディティを活用する近道になるでしょう。

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