カプセルトイ市場が拡大を続けています。
従来の子供中心の客層から大人にまで市場が拡大し、インバウンド(訪日外国人)、推し活などにもすそ野が広がってきています。
街中で自販機を見かけることも多くなりました。
カプセルトイ産業の分析などを行っている日本カプセルトイ協会が今年2月に発表した2025年度のカプセルトイ市場動向調査によると、市場規模(出荷ベース)が約1,960億円となり前年の1,410億円から39%増となりました。
https://www.japan-cta.org/news/jacta20260219/
発表資料では「昨今のカプセルトイブームが単なる一過性のものではなく、市場としてさらなる成長を遂げていることを強く示唆する結果」だとしています。
現在の人気を「第5次ブーム」と呼ぶ向きもあるようです。
カプセルトイの源流は、日本では1960年代ころから駄菓子店や玩具店の軒先に「子供用玩具」として置かれ始めたとされるカプセル自販機です。
ただ、もともとは米国がルーツで、駅のホームなどで自販機としてガムやキャンディを売っていました。
その後カプセルに玩具を入れるようになり、1930年代には子供に人気となったといいます。
これが日本に持ち込まれたというのが通説です。
また、かつて名称は「ガチャガチャ」といわれてきたが、これは現バンダイナムコグループが商標登録しており、一般名としてカプセルトイが普及した経緯があります。
カプセルトイにはいくつかのブームがあります。
まず、本格的に人気になったのが80年代。
1983年にバンダイが発売した人気漫画「キン肉マン」の消しゴム、通称「キンケシ」のトイカプセルが大ヒット。
ガンダムシリーズの売れ行きも良かったということです。
次に90年代には、それまで単色だったものが複数の色を使った精巧な玩具が登場。
ウルトラマンやディズニー関連商品などが人気となり、対象が大人にも広がりました。
さらに2012年には、コップのふちに女性の人形を置く「コップのフチ子」がSNSを通じて高い人気となりました。
「第4次ブーム」といわれたのが20年の新型コロナウイルス感染症の拡大。
商業施設の閉鎖などでテナントの撤退が相次ぎ、半ば仕方なしに無人で販売できるカプセルトイ自販機を置く動きが広がりました。
商品数が増え、それが人気につながっていったそうです。
コロナ禍からの回復で利用者が拡大したところに、インバウンド客が珍しさもあり購入するようになりました。
そして24年くらいから市場規模のさらなる拡大を背景に「第5次ブーム」といわれています。
商品一つあたりの単価が400~500円前後と値が張っても満足できるグレードの高さが魅力となっています。
後押ししているのが「推し活」です。
アニメのキャラクターを筆頭に、サンリオやディズニー関連のグッズなどがカプセルに入っています。
シリーズ化されているものもあり、推している人の購入意欲が高まる仕掛けも支持されています。
インバウンド客が国内でカプセルトイに接する機会が増加し、品質の高さから人気を集めています。
もともとは米国から渡来したカプセルトイは、海外に逆輸出する動きも強まりつつあります。
関連銘柄をピックアップします。
バンダイナムコホールディングス(7832) バンダイナムコホールディングス(7832)
玩具首位級。
バンダイでは「ガシャポン」ブランドとして展開している。
会社のホームページによれば、2024年度のカプセルトイ年間売上高が世界一だとしている。
1年間で約2.2億個の商品を出荷。
カプセルを積み上げるとほぼ地球と同じ高さになるとしている。
幅広いラインナップのガシャポン自販機を揃えた「ガシャポンのデパート」も手掛ける。
お菓子やコスメ、キャラクターなど取扱商品も豊富。
海外での出店も進めているとしている。

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玩具卸大手。
カプセルトイ流通シェア約6割で首位。
カプセルトイ専門店「gashacoco(ガシャココ)」を全国で166店舗を運営。
バンダイナムコHDと共同運営を行うカプセルトイショップ「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」、「ガシャポンのデパート」店舗の運営も増加している。

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玩具の大手。
子会社のタカラトミーアーツが「ガチャ」ブランドでカプセルトイを展開。
タカラトミーアーツの第1四半期(4~6月期)売上高は前年同期比14%増。
北米に展開し、事業を拡大中。

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イオンファンタジー(4343) イオンファンタジー(4343)
イオングループのモールを軸にアミューズメント施設を展開。
カプセルトイ専門店「TOYS SPOT PALO」や「カプセル横丁」を全国展開。
27年2月期の第1四半期時点で253店舗を運営。
限定のオリジナルカプセルトイや、完全キャッシュレスのカプセルトイマシン「かぷえぼ」などを取り揃えている。

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プリントシール機で国内シェア圧倒的首位。
ゲーム景品などキャラクター商品にも展開している。
26年6月にカプセルトイ市場に参入すると発表した。
カプセルトイ商品を開発し、26年12月から発売を開始する。
同社ではキャラクター、ゲーム、アニメの世界観を活かした「世界観ビジネス」を強みとしている。

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