リユース市場が拡大を続けています。
物価高が続く中で、中古品であっても少しでも安いモノを購入したいという消費者が増加していることや、いわゆるZ世代にはリユース品への抵抗感が薄いことなどが要因となっているようです。
一方、政府が廃棄物の削減などの観点からリユースを推進する動きが本格化しており、これも後押し要因となりそうです。
リユースの定義は、中古品に代表される古物を売買・交換することで再利用を促すことだそうです。
つまり、使っているものを基本的にそのまま流通させるのがリユースです。
これに対し、リサイクルは廃棄物を、原料に戻して新しい製品に蘇らせることを指します。
古紙を回収してトイレットペーパーなどにする、ペットボトルを再生してプラスチック製品にするなどが該当します。
リユース情報を専門的に扱うリユース経済新聞によると2024年のリユース業界の市場規模は前年比4.5%増の3兆2,728億円でした。
2009年以降、15年連続で拡大しています。
店頭販売が好調で、フリマアプリ経由のネット販売も堅調だったそうです。
2030年には市場規模は4兆円になると予想しています。
参照: リユース業界の市場規模推計2025(2024年版)|リユース経済新聞
こうした中、環境省は2026年3月に「リユース等の促進に関するロードマップ」を策定しています。
参照: リユース等の促進に関するロードマップの策定について | 報道発表資料 | 環境省
現在の取組状況としては、政府の「成長戦略フォローアップ工程表」(閣議決定済み)により、循環経済関連ビジネスの市場規模を現在の約50兆円から80兆円に拡大することを目標としています。
循環経済への移行加速化パッケージでは、付加価値が高く利用しやすいリユースビジネスの支援や、リユース業者などと協働する自治体数の倍増目標を掲げています。
今回のロードマップではリユース促進のメリット・意義として
(1) 廃棄物の減量・処理費削減
(2) CO2排出削減・資源有効活用
(3) 生活者の所得増加、消費拡大、QOL(生活の質)の向上
(4) 経済・雇用へのプラスの効果
(5) コミュニティの活性化・社会貢献
などを挙げています。
これらを踏まえ、目指すべき将来像として、2030年までのリユース市場規模を4兆6,000億円(2024年比32%増)、リユース業者等と協働取組を行う自治体数約600自治体(同2倍)、生活者におけるリユースの実施率50%(国民の半数、同約10ポイント増)としています。
これらを実現するため、(1)リユース業の信頼性の向上(2)リユースに触れる機会の拡充(3)リユース需要の喚起(4)リユース促進に向けた基盤づくりを進めます。
(3)、(4)では自治体の関与を強めていく内容となっています。
政府の関与もあり、リユース市場は今後も順調な拡大が見込まれそうです。
関連銘柄をピックアップします。
トレジャー・ファクトリー(3093) トレジャー・ファクトリー(3093)
リユースの総合業態である「トレジャー・ファクトリー」を中心に、服飾専門店、スポーツ・アウトドア専門店など業態を多様化している。
また、M&Aにも積極的で、傘下にゴルフ用品の「ゴルフキッズ」、ブランド古着の「カインドオル」など。

三菱UFJ eスマート証券のチャートツールEVERチャートで作成
週足表示、2026年6月23日まで
ゲオホールディングス(2681) ゲオホールディングス(2681)
映像レンタル大手。
ゲーム・スマホ・衣料服飾雑貨などのリユースに業態転換中。
洋服・バッグ・靴などのファッションアイテムを軸に扱う「2nd STREET」が拡大中。
2029年3月に国内1000店舗(前期実績838店)、米国は2028年3月までに100店舗(同35店)が目標。
台湾やタイなどにも展開。地産地消で運営。

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週足表示、2026年6月23日まで
ハードオフコーポレーション(2674) ハードオフコーポレーション(2674)
総合リユース業。
衣料、パソコン、家電、カー用品などのリユース事業を直営店やFCで全国展開している。
取り扱い商品に応じて店舗の種類が異なることに特色。
リアル店舗とネット部門をつなぐ独自のオムニチャネル戦略での成長を目指している。

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BuySell Technologies(7685) BuySell Technologies(7685)
着物、ブランドバッグなど高額品の出張買取に強み。
出張買取事業は全国各地に訪問可能な業界最大規模のビジネスモデルを構築。
百貨店内買取「タイムレス」、店舗買取「WAKABA」などにも展開。
買い取った商品を売るオンラインショップも充実。
シニア層が主要顧客。「福ちゃん」展開の企業を買収するなど、M&Aを活用し事業を拡大。

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週足表示、2026年6月23日まで
バリュエンスホールディングス(9270) バリュエンスホールディングス(9270)
リユース大手の一角。
買取ブランドは「なんぼや」。
Webで申し込みが可能な「ブランドコンシェル」を展開している。
他のリユース大手が店頭での販売が一般的だが、同社は自社開催のネットオークションに特化している点に特色。
骨董・美術品買取の「古美術八光堂」にも展開している。

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ブックオフグループホールディングス(9278) ブックオフグループホールディングス(9278)
持ち株会社傘下に、中古本のリユースでダントツ首位のブックオフコーポレーションを展開。
洋服やブランド品、小型家電を軸とした買取特化の「リハロ・バイ・ブックオフ」、ブランド品、ジュエリーなど高額品買取に展開する「ハグオール」などにも展開している。

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コメ兵ホールディングス(2780) コメ兵ホールディングス(2780)
ブランド品リユースで首位。
本拠地の名古屋、東京・新宿、大阪・梅田など大都市圏に売り場面積300坪超の大型店を展開。
多店舗展開のライバルと異なる戦略。
買取専門店「BRAND OFF」の出店を加速。
インバウンドへの知名度向上で、海外にも展開。

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週足表示、2026年6月23日まで





