アルテミス計画進展や大型IPOで関心高まる「米国の宇宙関連」銘柄 アルテミス計画進展や大型IPOで関心高まる「米国の宇宙関連」銘柄

アルテミス計画進展や大型IPOで関心高まる「米国の宇宙関連」銘柄

米国が進める有人月面探査「アルテミス計画」の順調な進展や、ロケットなどのビジネスで先行する「スペースX」の大規模な上場計画が明らかになるなど、宇宙関連企業への関心が一段と高まっています。
2025年10月に「再度関心が高まる宇宙関連銘柄をピックアップ!」と題して宇宙関連について触れました。(https://kabu.com/kabuyomu/market/1241.html
その際は2025年9月にNASA(アメリカ航空宇宙局)が有人宇宙船で月の軌道を回る探査計画の概要を発表したタイミングでした。
NASAは有人月面探査「アルテミス計画」を進めています。
有人による月面探査は1961年~1972年の「アポロ計画」以来のことです。
当時は2026年4月までに月の周回軌道に乗る「アルテミス2」の計画が発表された局面でした。
2026年2月に米国とカナダの宇宙飛行士4人を乗せた米宇宙船「オリオン」が月の上空を周回することに成功し、同年4月11日に無事、地球に帰還しました。
「アルテミス2」の成功です。
有人での月周回は、アポロ計画で最後に月面着陸した1972年のアポロ17号以来、53年ぶりのこととなりました。
今後、「アルテミス4」で2028年に有人での月面着陸を目指す予定です。
「アルテミス2」計画の成功により、月面着陸がぐっと現実味を帯びてきました。

こうした中で、株式市場でも宇宙ビジネスへの関心が高まっています。
最も注目を集めているのが、 テスラ(TSLA) テスラ(TSLA) の経営者としても知られるイーロン・マスク氏が率いるスペースXのIPO(株式新規公開)です。
スペースXは今年6月後半の上場が有力視されています。※2026年5月9日時点情報
報道などによると目標とする資金調達額750億ドル(11兆6,250億円)、時価総額1兆7,500億ドル(同271兆2,500億円)とされています。
過去のIPOと比べても異次元の規模です。
仮に実現すれば時価総額で エヌビディア(NVDA) エヌビディア(NVDA)アップル(AAPL) アップル(AAPL)マイクロソフト(MSFT) マイクロソフト(MSFT)アルファベット A(GOOGL) アルファベット A(GOOGL)アマゾン・ドット・コム(AMZN) アマゾン・ドット・コム(AMZN) に次ぐ規模となります。
上場初日からビッグテック企業の一角に食い込むことになります。

スペースXはロケット打ち上げを行う民間宇宙開発企業です。
ロケット「ファルコン」の打ち上げ事業のほか、衛星通信・宇宙輸送にも展開しており、民間宇宙産業の圧倒的なリーダー役となっています。
具体的なIPOスケジュールが伝わるにつれ、米国株式市場で関連銘柄への物色意欲が高まっているようです。

こうした流れの中で、日本の投資信託でも影響が出ています。
三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Neo 宇宙開発」について、2026年4月13日に購入申し込みを停止すると発表しました。
このファンドは宇宙開発に関連する、米国株のみで運用されています。
発表資料によると購入停止の理由としては「当ファンドの運用規模、運用効率および投資対象マーケットの流動性を総合的に勘案した結果」としています。
純資産総額520億円規模の投信で、人気が出過ぎたためと推察されます。
「eMAXIS Neo 宇宙開発」の組み入れ銘柄は、比較的小ぶりな銘柄が多いことも影響したかもしれません。
組み入れ銘柄への注目度が増しています。

そこで今回は「eMAXIS Neo 宇宙開発」の2026年3月31日時点での組み入れ上位銘柄をピックアップします。

プラネット・ラブズ PL プラネット・ラブズ PL
地球観測衛星の大手。
衛星データとWeb地理プラットフォームを提供。
カリフォルニア州サンフランシスコが拠点。
200機以上の衛星を運営。衛星画像と地理空間ソリューションのプロバイダーとして展開している。

プラネット・ラブズ PL

週足表示、2026年5月15日まで
価格はNYSEBQT参照

インテュイティブ・マシーンズ LUNR インテュイティブ・マシーンズ LUNR
宇宙サービス・技術企業。
スペーステクノロジーやインフラ、サービスを提供。
ペイロード(貨物)を宇宙の目的地まで輸送するサービスや、データ伝送サービスなどに展開。
顧客にはNASAのほか、米国防総省などの公的機関が名を連ねている。

インテュイティブ・マシーンズ LUNR

週足表示、2026年5月15日まで
価格はNYSEBQT参照

イリジウム・コミュニケーションズ IRDM イリジウム・コミュニケーションズ IRDM
衛星通信プロバイダー。
衛星電話・衛星インターネット接続サービスを提供。
低軌道の衛星ネットワークを通じて、企業や政府、消費者に音声やデータ通信サービスを展開している。バージニア州マクリーンが拠点。

イリジウム・コミュニケーションズ IRDM

週足表示、2026年5月15日まで
価格はNYSEBQT参照

ブラックスカイ・テクノロジー BKSY ブラックスカイ・テクノロジー BKSY
低軌道小型衛星の所有・運用などを手掛けている。
リアルタイムの地理空間情報ソリューションを提供。
高解像度衛星画像製品や軌道上宇宙船などの対象物を監視するサービスなどにも展開。
顧客には国家地理空間情報局など米政府機関が多い。

ブラックスカイ・テクノロジー BKSY

週足表示、2026年5月15日まで
価格はNYSEBQT参照

ロッキード・マーチン LMT ロッキード・マーチン LMT
米国最大の軍用機メーカー。
宇宙ビジネスでの実績も豊富。
アルテミス計画の「オリオン」は同社が製造を担当。
最新のGPS衛星を軌道に投入し、軍事向けで高度なセキュリティ機能と妨害対策機能を提供している。

ロッキード・マーチン LMT

週足表示、2026年5月15日まで
価格はNYSEBQT参照

レッドワイヤー RDW レッドワイヤー RDW
先端技術に強みがある総合航空宇宙・防衛企業。
宇宙ソリューションやインフラに展開している。
ペイロード、宇宙プラットフォーム・ミッションなどを手掛けている。
宇宙船の航行や制御に不可欠な各種センサーを提供。

レッドワイヤー RDW

週足表示、2026年5月15日まで
価格はNYSEBQT参照

エスコ・テクノロジーズ ESE エスコ・テクノロジーズ ESE
ろ過・流体制御製品が主軸。
航空宇宙・防衛セグメントでは人工衛星用のマイクロ推進装置に使用される油圧フィルター機構、有人航空機用カスタムデザインフィルターなどを設計・製造している。

エスコ・テクノロジーズ ESE

週足表示、2026年5月15日まで
価格はNYSEBQT参照

デュコマン DCO デュコマン DCO
航空宇宙、防衛産業の顧客に付加価値の高い製造ソリューションを提供。
宇宙分野では各種部品の製造や組み立てを手掛けている。
電子システムと構造システムが中核分野。
宇宙船向けなどでは大型で複雑な輪郭を持つ航空構造部品の設計、製造に強み。
技術力の高さに定評。

デュコマン DCO

週足表示、2026年5月15日まで
価格はNYSEBQT参照

和島英樹

経済ジャーナリスト。

日本勧業角丸証券(現みずほ証券)入社。株式新聞社(現モーニングスター)記者を経て、2000年ラジオNIKKEIに入社。
東証・記者クラブキャップ、解説委員などを歴任。
2020年6月に独立。企業トップへの取材は1,000社以上。
ラジオNIKKEI担当番組に「マーケット・プレス」など。
四季報オンライン、週刊エコノミストなどへ寄稿多数。
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)。
日本テクニカルアナリスト協会評議委員。

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