テーマに浮上してきた光電融合(CPO)関連銘柄をピックアップ! テーマに浮上してきた光電融合(CPO)関連銘柄をピックアップ!

テーマに浮上してきた光電融合(CPO)関連銘柄をピックアップ!

光電融合(CPO)が株式市場の話題となっています。
データセンター(DC)などのICT(情報通信技術)インフラの高性能化が加速し、それに伴って消費電力の急増が課題となっていることが要因です。
特に、2022年秋に「ChatGPT」が登場して以降に生成AI(人工知能)ブームが起こり、データセンターの消費電力が急増しています。
CPO(Co-Packaged Optics)とは、半導体チップ(CPU、GPUなど)と光通信用の光学コンポーネントを同一のパッケージ基板上に統合する技術です。
従来の「プラガブル光モジュール」が電気信号を介して基板外の光モジュールと接続したのに対し、チップのすぐそばに光コンポーネントを配置することで、チップ間の電気配線距離を大幅に短縮できます。
プラガブル光モジュールは電気信号を光信号に、光信号を電気信号に変換する役割を担う部材です。
これによりデータセンターや通信システムで大容量データを高速かつ効率的に伝送できるようになります。
ただ、チップと光モジュールは数十センチメートル離れており、これを電気配線で接続しています。
光電融合CPOはチップ基板上に光モジュールを配置することで、電気配線が必要なくなり(あるいは配線が短くなり)、次世代ネットワークにおける消費電力のほか、帯域幅、コストといった課題に直接対応できます。
データセンターの性能をより向上することにもつながります。

先端半導体大手のエヌビディアは2026年3月2日に、レーザー光源などを手掛ける「コヒレント」と「ルメンタム・ホールディングス」に出資すると発表しました。
20億ドル(約3,200億円)ずつを出資するとのことです。
エヌビディアは両社とCPOと呼ばれる光電融合技術で協業しており、出資によりCPO向け部品の調達を安定化させる狙いがあります。

日本ではNTTが「IOWN(アイオン)」で光電融合を進めています。
電気信号への変換を極力行わずにエンド・ツー・エンドで光化する「IOWN APN(オールフォトニクス・ネットワーク)」がそれで、データセンター間やサーバ間を光で接続する「IOWN1.0」が商用化され、エンタメや放送領域で活用され始めています。

関連銘柄をピックアップします。

マーベル・テクノロジー MRVL マーベル・テクノロジー MRVL
ネットワーク関連とストレージ関連に特化したファブレスの半導体メーカー。
データセンターの中核部分からネットワークのエッジ(端)まで幅広いデータインフラ向けの半導体ソリューションを展開している。
エヌビディアが2026年3月に、同社に20億ドル(約3,200億円)を投資したと発表している。
一方、マーベルは2025年12月に、光電融合技術の新興企業である米Celestial(セレスティアル)AIを買収すると発表している。
Celestial AIはIC(集積回路)チップ間の光接続技術を開発し、データセンターの広帯域通信や消費電力の低減を目指している。
買収金額は約5,000億円で、2026年前半に完了する見込み。

マーベル・テクノロジー MRVL

週足表示、2026年4月10日まで
価格はNYSEBQT参照

コヒレント COHR コヒレント COHR
通信や産業、計測機器向けに光電子デバイスを展開。
開発、製造、販売の一貫体制を持つ。
ネットワーキング事業ではデータセンター向けの光トランシーバを手掛ける。
光トランシーバは電気信号を光信号に変換し、再び電気信号に戻す送受信一体型のモジュール。
高速・長距離通信を可能にする。
エヌビディアから20億ドルの出資を受け、CPO関連部品などを供給する。

コヒレント COHR

週足表示、2026年4月10日まで
価格はNYSEBQT参照

ルメンタム・ホールディングス LITE ルメンタム・ホールディングス LITE
光学・フォトニクス製品の製造などを手掛けている。
CPOプラットフォームに欠かせないコンポーネントである超高出力レーザーの主要サプライヤー。
2023年にデータセンター相互接続アプリケーション向けの光モジュールを展開するCloud Light(クラウド・ライト)社を買収した。
エヌビディアから20億ドルの出資を受け、光学部品を供給する。

ルメンタム・ホールディングス LITE

週足表示、2026年4月10日まで
価格はNYSEBQT参照

ブロードコム AVGO ブロードコム AVGO
半導体やソフトウエアの設計、開発を手掛けている。
AIデータセンターなど向けのイーサネットスイッチ(効率よく通信させるためのネットワーク機器)や、AI・高性能コンピュータ向けのASIC(特定用途向けIC)の設計も手掛けている。
CPO分野に注力。
2025年12月に、光電融合技術の第3世代CPOを適用したスイッチの新製品を発表している。
報道によれば現在サンプル出荷中で、AI処理を実行するデータセンターなどでの需要を見込んでいる。

ブロードコム AVGO

週足表示、2026年4月10日まで
価格はNYSEBQT参照

コーニング GLW コーニング GLW
ガラス事業を祖業とする老舗メーカー。
光ファイバーが収益の柱。
極小スペースで光の接続を実現するために、極小曲げ半径に対応した「CPO FLEX Connect」ファイバーなどを開発している。
電気信号が基板上を移動する距離を数ミリメートル単位まで短縮でき、電力損失を劇的に改善できる見込み。
2026年1月にIT大手の メタ・プラットフォームズ(META) メタ・プラットフォームズ(META) と複数年で最大60億ドル(9,600億円)規模の光ファイバー供給契約を締結。

コーニング GLW

週足表示、2026年4月10日まで
価格はNYSEBQT参照

和島英樹

経済ジャーナリスト。

日本勧業角丸証券(現みずほ証券)入社。株式新聞社(現モーニングスター)記者を経て、2000年ラジオNIKKEIに入社。
東証・記者クラブキャップ、解説委員などを歴任。
2020年6月に独立。企業トップへの取材は1,000社以上。
ラジオNIKKEI担当番組に「マーケット・プレス」など。
四季報オンライン、週刊エコノミストなどへ寄稿多数。
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)。
日本テクニカルアナリスト協会評議委員。

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