業界初!投資信託の販売機能をas a service化しAPI開放
~金融サービス仲介業者等の協業によるオープンイノベーションを加速~
2020年7月7日
auカブコム証券株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:齋藤正勝、以下「auカブコム証券」)は、Fintechベンチャーをはじめとする様々なサードパーティ事業者との高度なサービス連携を実現するプラットフォームとして成長を続けてきたkabu.com APIの利便性をさらに向上させ、昨今成立した改正金融商品販売法における金融サービス仲介業者等との幅広い協業も視野に、2020年7月8日(水)(予定)に株式取引、先物・オプション取引に続く提供商品として、国内金融機関では初めて(※1)、第一種金融商品取引業者としての投資信託の販売会社機能を参照系・および更新系APIとして開放いたします。
この度の投資信託のAPI開放を記念し、ご利用を検討される事業者様向けに「今後の投資信託普及のためのDX展開について」と題した説明会をオンラインにて開催します。
【投資信託のバリューチェーンにおけるkabu.com API提供のイメージ】
- ※1auカブコム証券調べ
投資信託API開放の狙い
公募投資信託の販売は多数の事業者が役割分担の上で実現される複雑なバリューチェーンによって構成されております。第一種金融商品取引業者が提供する販売管理システムは、お客さまからの受発注機能、取り扱いを行うファンドの各運用会社との設定・解約、目論見書の管理、特定口座やNISA等各種税制要件に伴う口座管理機能等幅広い業務要件のシステムおよびバックオフィスの構築・運用が必要となります。
一方で、Fintechの進展に伴う先端技術を持つ多様なスタートアップの参入や金融商品仲介業、電子決済等代行業者、さらに改正金融商品販売法における金融サービス仲介業者等、多様なプレイヤーが投資信託のサービス提供者となることが見込まれています。このような環境・ニーズの変化の中、通常、数億円~数十億円の投資が必要となる投資信託の販売会社機能をフルラインで構築せずとも、API化されたauカブコム証券の販売会社機能の一部をas a serviceとして外部からご利用いただくことで、多様なサービス提供者のスピーディな事業参入を容易にし、投資信託サービス全体の高付加価値化を目指してまいります。
【投資信託APIの提供内容】
機能分類 | 項目 |
---|---|
参照系機能 | 基準価額・注文約定照会・取引履歴・残高照会・分配金履歴 |
更新系機能 | 発注機能/各種積立機能※2 |
その他 |
目論見書管理機能 NISA・つみたてNISA※3 |
対象ファンド |
auカブコム証券取扱の公募投資信託1,183本(運用会社51社) 対象ファンドはこちらからご確認ください。 |
- ※2、3 は後日リリース予定となります。
本対応により、主要ネット証券5社(SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券)で、既にリリース済みの株式取引(現物・信用)、先物・オプション取引に加え、投資信託取引をAPI公開する唯一の証券会社となります。※4
【大手ネット証券5社取引API対応比較※4】
- ※42020/7/14時点、auカブコム証券調べ
- ※5マネックス証券は参照系のみ公開
auカブコム証券は今後も、kabu.com APIの活用により、UI/UXを得意とする異業種企業との連携で実現する新しい投資サービスの体験の提供や、要求の異なるお客さまそれぞれにあったツール・お客さまファーストのサービス提供を行い、「すべての人に資産形成を。」のミッション達成のため、すべてのひとが、もっと自由で豊かな投資活動が出来るよう、様々なサービスを提供し、顧客基盤の拡大を図るとともに、お客さまの投資成績向上を徹底追及します。
オンライン説明会「今後の投資信託普及のためのDX展開」開催
投信信託APIのリリースを記念し、「今後の投資信託普及のためのDX展開」と題しましてオンライン説明会を開催いたします。※6
日時 | 2020年7月30日(木) 17:30~19:30(予定) |
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内容 |
auカブコム証券株式会社 代表取締役社長 齋藤 正勝
株式会社日本資産運用基盤グループ 代表取締役社長 大原 啓一 様 ロボット投信株式会社 代表取締役社長 野口 哲 様 auフィナンシャルホールディングス株式会社 執行役員 最高デジタル責任者 藤井 達人 様 auカブコム証券株式会社 代表取締役副社長 藤田 隆 お申込みは、専用フォームからお申込みください。
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定員 | 150名(先着) |
- ※6お申込みをいただいたお客さまには、参加用のURLをメールにてご案内いたします。
国内金融機関初! ISMSクラウドセキュリティの国際認証を取得
2019年7月8日付で「kabu.com API」について、提供及び利用に適用できる情報セキュリティ管理策における国際標準規格であるISO/IEC27017:2015に基づくISMSクラウドセキュリティISMS-AC (旧JIPDEC)認定認証(以下、ISMSクラウドセキュリティ認証)を国内金融機関で初めて取得いたしました。auカブコム証券は既にISO/IEC 27001:2013(ISMS)認証を取得しています。そのISMS認証を前提として適用範囲内に含まれるAWS上のAPI提供に関するクラウドサービスの提供と利用について、ISO/IEC 27017:2015のガイドラインに規定されるクラウドサービスの情報セキュリティ管理を満たしていることを認証いただいたものです。
金融サービスのオープンイノベーションの推進基盤としてのkabu.com API
auカブコム証券は、世界的な金融サービスの構造変化・Fintechの進展の流れに先駆け、2012年から株式・先物・オプション取引に対応したAPI(Application Programming Interface)環境としてkabu.com APIを提供しております。kabu.com APIは、発注系、注文照会、残高照会、リアルタイム時価情報など、従来は証券会社ツールを介さなければ得られなかった情報をAPIとして提供することにより、リリース以降、プロップファーム、投資助言事業者、取引ツール開発業者、ロボアドバイザー運営業者、ゲーム開発業者まで様々な業態の事業者様に活用いただいております。
【kabu.com APIの概要イメージ】
kabu.com APIを活用することにより、サードパーティ事業者は、証券基幹システムに属する部分(複雑な金融法令諸規則に基づく顧客プロパティ管理、勘定系の余力計算、銘柄管理、情報配信基盤、有価証券と金銭の受渡処理等)についてはauカブコム証券の基盤を利用しつつ、UX(ユーザーエクスペリエンス)等のフロントレイヤー部分については事業者様の技術・サービスアイデアの実装にリソースを集中することが出来るため、高度な金融サービスをスピーディに開発・提供していくことが可能となります。
自社システムのAPI開放は、特に、金融サービスの利用者ニーズが多様化する中、伝統的な金融機関が知見を持たない新しい技術領域であるAI(人工知能)、自然言語処理、機械学習、ブロックチェーン、オルタナティブデータ等様々な先端技術に強みを持つスタートアップベンチャー等とのスピーディな提携・事業化の必要性に応えるものです。
MUFG{APIs}
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)は、銀行サービスのAPI公開を含むAPIプログラムMUFG{APIs}を対外公表しております。MUFGとauフィナンシャルグループのオンライン専業証券であるauカブコム証券は、このMUFG{APIs}プロジェクトに参画しており、API連携によるグループ金融機関とのサービス協業やスタートアップ金融機関と技術的な連携を深めることにより、積極的にオープンイノベーションの推進に向けた取組みを行って参ります。
【MUFG APIポータル】