Windows Phone 向け株式情報アプリの提供を開始
~ Windows 8を視野に、新しい投資体験を提供するチャレンジチャンネルとして ~
2012年4月27日
カブドットコム証券株式会社(本社:東京都千代田区、社長:齋藤正勝、以下カブドットコム証券)は、4月26日(木)より、Windows 8 でも採用される 最新のユーザーインターフェース環境となる「Metro UI 」と、日本マイクロソフト株式会社が提供するクラウド基盤「Windows Azure™」を採用した、Windows Phone向け専用となる株式情報アプリ「kabu.com for Windows Phone」の提供を開始しました。
「kabu.com for Windows Phone」の概要
提供する機能
マイページ機能、ブラウザ向けサイトと連携したお気に入り機能、個別銘柄詳細表示、チャート表示機能、ポートフォリオ登録機能、音声読み上げ機能、SNS対応など。(詳細は後述)
提供する情報
日経平均等の指数情報、国内株式の各市場での株価情報、ニュース、為替情報(大証FX) およびディレイ情報での提供(※1)
※1:当社に口座がない方は、ディレイ情報を提供するアプリをご利用いただけます。
関連情報URL
Marketplace URL
- 当社お客様用アプリ:kabu.com for Windows Phone
- 一般向け用アプリ:kabu.com Lite for Windows Phone
「kabu.com for Windows Phone」開発の背景
刻一刻と変化する大量の株価情報を、高速に取り扱う必要がある株式投資の世界では、オンプレミスによるデータ提供と従来からのオーソドックスなUIによるアプリケーションの提供がスタンダードとなっています。しかしながら、スマートフォンの台頭、端末スペックの向上、ゲーム体験の高度化などを背景に、旧来型の投資情報ツールに捕らわれず、新しい視点での情報の可視化、知る体験を提供する重要性が高まっています。サービス提供側は、常に革新的で優れたUXの提供を期待される時代となっています。
当社では、Windows Phone7を皮切りにMicrosoft® Windows 8 でも採用される予定の「Metro UI」(メトロUI)が提供する新しいユーザー体験を用いる事は、銘柄や指数など利用者が興味を抱く対象の状態(例えば銘柄という対象についての株価の情報など)を即座に簡単に把握したい(=知りたい)という欲求、行動に対して、これまでのユーザーインターフェースよりも適切なユーザー体験を提供する可能性について、大きな期待をしています。
株式関連情報の可視化というテーマへの回答の一つとして、そして、これまでに無い投資情報体験を提供していくためのチャレンジするチャンネルとして Windows Phoneを捉え、Metro UI の採用を決定いたしました。
銘柄横断的な情報収集体験の提供
Microsoft® Windows 8でも採用される予定であり、今後主流となると思われるナチュラルユーザーインターフェース(NUI)への解としてのMetro UIですが、そのUXの効果を最大限に引き出し、さらにスマートフォン環境の画面サイズに特化させることを目標にUI設計した 「kabu.com for Windows Phone」は、利用者の興味を重視した導線設計により、必要な情報にストレスなくアクセスしていただくことが可能です。
「Metro UI」による効果を最大限に引き出すように設計した「マイページ」や「お気に入り」では、タッチ操作に最適なサイズのボタン(タイル)を画面に敷き詰めるように配置することで一覧性を向上させ、必要な情報にダイレクトにアクセスすることができます。
また、株価チャートをアイコン化してランキング情報に並べて表示、さらに新しい体験として提案させて頂く「トランプチャート」機能を提供しています。これまで、個別の銘柄ごとにチャート等を開いて個別に評価していた銘柄のパフォーマンスを、検索エンジンが提供するような気軽なザッピング感覚で、銘柄群でのチャート分析、パフォーマンス分析を可能にするUI/UXにチャレンジしています。
大量の株価情報をクラウドで提供
また、Windows 8 環境において当社のお客様以外でも広く利用されるようなアプリケーションの開発を視野に、株価情報という高頻度で更新される大量のデータをスケーラブルに提供するための基盤として、Microsoft Windows Azure™の PaaS 基盤としての可能性に着目し、情報提供基盤として検討、採用するに至りました。
クラウド基盤に対して、高頻度で発生する株価情報の随時更新を行う場合、ネットワークで発生する通信遅延の考慮や、非同期処理を前提としたスケールアウトしやすい分散基盤を意識した設計が必要になるなど、クラウド基盤ならではの問題が発生します。
今回、Microsoft® Windows Azure™ が提供する AppFabric Cache と呼ばれる分散メモリキャッシュの採用と、高頻度のデータを効率的に処理しクラウドにアップロードする仕組みの開発により、クラウド基盤でのハイトランザクション処理を実現することが出来ました。これにより、PaaS である Windows Azure™ クラウド基盤が提供する”スケールアウトに強いシステム基盤”を最大限に利用した、データ解析とその提供を可能にする基盤を実現できた事になります。
「kabu.com for Windows Phone」 の機能について
「kabu.com for Windows Phone」は、個別銘柄や為替、指数情報をタイルのように並べて登録できる「マイページ」、「お気に入り」、複数の銘柄チャートをトランプのようにめくり、視覚的に株式市況を捉えることができる新感覚の体験が可能な「トランプチャート」、ニュースの音声読み上げ機能や売買連携など多数の機能を搭載しています。
1) マイページ
自分だけの株式情報ポータルの「ハブ」ページとしてご利用いただけます。「個別銘柄情報」や「為替相場」を銘柄情報ページから、画面にタイルをはめ込むように配置すればマイページの登録完了です。タイルの並び替えも自由自在です。
2) お気に入り
何度も見たい個別銘柄などをタイルのように並べて登録できます。指標や為替情報を登録することにより、日頃、証券会社のウェブサイトのトップページから個別銘柄ごとにドリルダウンして閲覧していた情報を、1画面に集約して見る事ができます。
3) 個別銘柄情報
日中足から月足など四本値などの詳細情報や銘柄毎の情報の登録、表示や、口座をお持ちの方は気配値を表示することも可能です。この「個別銘柄情報」から繰り返し見たい情報を「お気に入り」や「ポートフォリオ」へ登録します。
4) ポートフォリオ
購入した株式銘柄の購入値と数量を登録しておけば、最新の評価額をいつでも見る事ができます。株式銘柄をグルーピングして任意の名前を付けたり、コメントの登録も可能です。カブドットコム証券以外で購入した株式も、購入した証券会社などの名前をつけて登録いただけます。
購入を検討している株式銘柄をポートフォリオに登録すれば、取引シミュレーションにも活用できます。
ポートフォリオに登録したデータは、カブドットコム証券のデータセンターにて管理保存されますので、端末を変更した場合でも引続きご利用いただけます。
5) 為替情報
大証FXベースの為替情報を、リスト形式やボックス形式、チャートで表示します。
6) チャート
日中足、日足、週足、月足に対応し、ライン描画も選択できます。
7) トランプチャート
複数のチャートをトランプのようパラパラめくるように閲覧することができる、新感覚のチャートザッピングツールです。
8) お知らせ機能
株式市場情報やカブドットコム証券からのお知らせを表示します。
9) 音声読み上げ機能
ニュース記事や株価情報を日本語で読み上げます。
10) ソーシャルメディア対応
ツイッター、Facebookアカウントを Windows Phone に登録いただくことにより、銘柄の状況を簡単にシェアすることが可能です
カブドットコム証券は、Windows プラットフォームが目指す 「Metro x クラウド」 による新しいUXの提供というテーマに対して、その実現のために積極的に取り組んで参ります。
- ※カブドットコム証券株式会社の登録商標または商標についての情報は ”知的財産権に関する情報”をご覧ください。
また、その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。