株式投資のメリットって?
1. 売却益が期待できる
株式投資のメリットで最も大きいのは、なんといっても「売却益」(=キャピタルゲイン)でしょう。個別の銘柄によって幅の大きい小さいはありますが、株価は日々変動していきます。買った時よりも株価が上昇したタイミングで売ることができれば、売却益が得られます。その一方で、株価が下落したタイミングで売却すれば損失が発生します。
トヨタ自動車(7203)やソフトバンクG(9984)といった日本を代表する銘柄でも、2012年末からの全体相場の上昇局面で株価が大きく上昇しました。しかし、実際には底値で買って高値で売ることは困難です。ただ、たとえ株価の底値や天井を見極められなくても、2012年以降の全体相場の上昇局面で株式に投資をしていれば、前述の2銘柄以外でも資産を大きく増やすことができました。これが株式投資をする上で最大のメリットであり、最大の魅力と言えるでしょう。
2. 配当・株主優待
上場している銘柄のなかには、株主への配当や株主優待を実施している企業が少なくありません。配当とは企業が稼いだ利益を株主に分配すること。中には、年間の配当利回りが5%を超える銘柄もあります。配当は、その企業の決算月(中間決算含む)の「権利確定日」にその銘柄を保有していることでもらうことができます。(権利確定日が決算月の末日以外の銘柄もありますので、お取引の前に当該企業のホームページ等で内容をご確認ください)配当を目的にその銘柄を長期で保有する投資家も少なくありません。
一方、株主優待は各企業が独自に実施している株主還元を目的とした制度です。自社サービスの割引券や金券、食品など内容はさまざまです。昨今、株主の新規獲得や継続保有を目的に株主優待制度を導入する企業は年々増加傾向にあり、2018年9月末時点で全上場企業の約4割、1400社以上の企業が導入しています。近年、株主優待はマネー誌などで盛んに取り上げられるなど個人投資家の間で人気となっています。配当や株主優待を目的に、その銘柄を長期で保有する投資家も少なくありません。
株式投資のリスクって?
1. 値下がりリスク
買った時点よりも売った価格が低ければ、損失が発生します。ただし、その銘柄に投資をした金額以上に損失が発生することはありません(信用取引などの与信取引を除く)。
2. 上場廃止リスク、倒産リスク(信用リスク)
上場会社でも、様々な理由で上場廃止となったり、倒産したりすることがあります。もっとも、倒産する企業は上場企業の中でもほんの一握り。必要以上に意識することはありませんが、倒産した場合は基本的に株式の価値はなくなるため、投資する際には注意が必要です。
銘柄選別の手間要らず!投資信託のメリット
投資信託(投信)とは、個人投資家に代わって運用会社が投資を行う金融商品です。投資対象は投信によって株式や債券、金や原油などの商品、先物・オプションなど実に様々です。また投資先も日本だけでなく、米国や欧州、新興国と多岐にわたるため、投信によって期待できるリターンや損失のリスクも変わってきます。
ここで、投資信託のメリットを紹介しましょう。
1. 売却益・分配金が期待できる
投信も株式と同様、価格が変動する商品です。変動の大きさはその投信の組み入れ資産によって千差万別ですが、基本的には投信のほうが株式より価格の変動がおだやかと考えていいでしょう。価格が変動すれば、やはり株式と同じように評価益や評価損が発生することになります。また、運用によって得られた利益の一部を「分配金」として投資家に分配する投信もあります。
2. 少額から始められる
投信は数千円~数万円で購入することが可能です。また、証券会社によっては数百円から投信を購入できるサービスを提供しています。
3. 投資の手間を軽減できる
投信は、ファンドマネージャーを中心としたチームが運用を担当します。投信では運用のプロたちに銘柄選別や売買のタイミングなどを全て任せることができるので、銘柄を選別したり、売買のタイミングをはかったりする手間を省くことができるのです。これが投信の大きな魅力になります。
投資信託のリスクって?
1. 価格変動のリスク
その投信が組み入れている株式や債券などの価格が下がれば、当然ながら投資信託の基準価額も下がります。また、外国の金融商品で運用している投資の場合は、為替相場の変動リスクも伴います。
2. 金利変動リスク
景気などの影響で投資している国の金利水準が上昇(低下)した場合、一般的に債券価格は下落(上昇)し、投資信託の基準価額の変動要因となります。
3. 各種コストが発生する
投資信託の売買や保有には、購入時にかかる「買付手数料(購入時手数料)」(auカブコム証券では購入時手数料は撤廃し無料となっております。)、売却時にかかる「売付手数料(売却時手数料)」など、いくつかコストが発生します。中でも、投信の運用や管理の手数料として設定されている「信託報酬」はチェックしておきたい項目です。信託報酬は、例えば1%のものなら1%が、2%のものなら2%がその投信に投資している金額から“毎年”差し引かれます。
投信を購入する際には信託報酬が何%かをチェックしておきましょう。また、投信によっては信託期間の途中に売却すると、信託財産留保額がかかるものもあります。信託報酬や信託財産留保額は、その投信の目論見書(交付目論見書、販売会社や運用会社のホームページで閲覧可能)などに記載されていますので、購入する際にはきちんと確認しておきましょう。
いかがでしたか?このように、株式投資と投資信託にはそれぞれメリットやデメリット、魅力やリスクがあります。これらをしっかりと把握したうえで、購入する際には自分の環境や投資のプランに見合った金融商品を選ぶことが必要になってきます。