話題の生成AI! 関連銘柄は? 話題の生成AI! 関連銘柄は?

話題の生成AI! 関連銘柄は?

執筆者:Global X Japan

世界を驚かせた生成AI:ChatGPT

生成AI(ジェネレーティブAI)とは、学習したデータに基づいて新たなオリジナルなコンテンツを創造するように設計された人工知能システムです。
生成AIは入力データから学んだパターンに基づいてアウトプットを生み出す確率モデルを用いて、新たなデータを創造します。

2022年末に公開されたOpenAI社のAIチャットボット「ChatGPT」は、生成AIを活用した高度なサービスで世界中を驚かせたのは記憶に新しいでしょう。
ChatGPTはわずか2カ月で1億人のユーザーを獲得したと推定されています(図1)。
ネットフリックスは1億人のユーザーを獲得するのに10年、グーグル翻訳は6年半、インスタグラムは2年半、TikTokは9カ月かかったことを考えると、非常に短い間に注目を集めたことが分かります。

図1:ユーザー数が1億人に達するまでの日数

生成AIには、様々な業界で広範囲に及ぶ活用方法が想定されています。
例えば、テキストや音楽、アート、動画などの分野で新しいオリジナルコンテンツを生成するために使われます。
また、医療分野では電子的な診療記録や画像データなど大量の医療データをもとに新たな診断ツールを開発し、疾患の予測や患者の治療改善に使用することが想定されます。

これらはほんの一例です。世界のAI市場は年率+35%超のペースで拡大し、2026年には2020年の10倍となる約3,000億ドルの売上高へ達すると見込まれています

*出所:Facts & Factors Research(2021)

生成AIの恩恵を受けるプレーヤーは?

生成AIモデルは学習し、新しいデータを生成するために膨大な量の計算能力を必要とします。
膨大な量のデータ量を同時に処理することができる特化型のコンピュータプロセッサである画像処理半導体(GPU)は、このプロセスにとって必須です。-
AIプロセッサは、2026年までに380億ドルの市場になると予想され、2022年の水準から3.5倍近くまで増加します(図2)。
したがって、GPUを製造する企業や装置や素材などの関連企業は、生成AIの成長から大きな恩恵を受ける可能性があります。

図2:クラウド・データセンター用AIプロセッサへの投資金額

また、膨大な量のデータをもつ企業も恩恵が期待されます。データは生成AIの血液です。大量の高品質データにアクセスする企業は、この分野で非常に有利な立場にあります。
GAFAM(グーグル、アップル、メタ、アマゾン、マイクロソフト)などは膨大な量のデータにアクセスしており、高度なAIモデルを開発するためにそれらのデータを活用する技術的な専門知識を有しています。

生成AIを成功させるためのもう一つの重要な要因は人材の有無です。
生成AIの複雑なモデルを開発・実行する技術的な専門知識を有する企業は、生成AIから大きな恩恵を受けることが予想されます。

関連銘柄のご紹介

グローバルX AI&テクノロジー ETF(AIQ)は、製品やサービスの提供においてAIテクノロジーのさらなる開発と、その利用拡大から利益を得る可能性がある企業、およびAIやビッグデータ分析を行うためのハードウェアを提供する企業への投資を目指します。

組入上位銘柄は、メタ・プラットフォームズやエヌビディア、セールスフォース、マイクロソフト、アップル、テスラ、アマゾン・ドット・コムなど、半導体メーカーからクラウドプロバイダー、コンテンツプラットフォーム企業など、生成AI関連を幅広くカバーしています。

*2023年4月末時点

また、半導体は生成AI市場拡大の恩恵を受ける可能性が非常に高い分野であり、これらに特化した投資戦略も考えられます。
SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)構成銘柄に投資する東証上場のグローバルX 半導体 ETF(2243)や、日本の半導体関連企業に投資するグローバルX 半導体関連-日本株式 ETF(2644)が関連銘柄に挙げられます。

さらに、膨大なデータを扱う企業へ投資する戦略も候補になります。グローバルX クラウド・コンピューティング ETF(CLOU)は、クラウド・コンピューティングの技術を用いてソフトウェア、プラットフォーム、およびインフラの提供を行う企業並びに関連企業へ投資します。

ロボットを手掛ける大手企業はマシンにAIソフトを組み込んでおり、AIシミュレータの精度が向上することで学習した内容をより正確に再現することが可能になります。
グローバルX ロボット&AI・ETF(BOTZ)は、産業用ロボット・自動化、非産業用ロボット、自動運転などに携わる企業を含め、ロボットや人工知能(AI)の採用・活用の増加から恩恵を受ける企業への投資を目指します。
同様に日本企業を厳選したのがグローバルX ロボティクス&AI-日本株式 ETF(2638)です。

生成AIは各種業界に革命をもたらす可能性をもつテクノロジーです。
投資家はこのトレンドの潜在的勝者になりそうな企業やサブセクターに注目する必要があります。
半導体関連企業から、膨大な量のデータをもち技術的な専門知識を有する企業まで、投資家が検討すべき機会は多くあります。
生成AIはまだ初期段階であり、おそらく今後多くの企業が勝者として現れるであろうことを心に留めておくことが重要です。

各ETFの詳細や生成AIに関するレポートはGlobal X Japanのウェブサイトにてご覧頂けます。

執筆者:Global X Japan
※本コラムはGlobal X Japanからの提供です。

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