近年、大きな値動きを捉えるレバレッジ型ファンドに注目が集まっています。しかし、一般的なレバレッジ型ファンドは、相場急変時の大幅なドローダウンに加え、相場が上下に大きく変動する局面では資産が目減りしやすい(ボラティリティ・ドラッグ(逓減効果)*)という課題を抱えており、一般的に中長期の投資には必ずしも適していないと考えられています。
*相場が上下に大きな変動を繰り返すなかで、複利効果の影響により資産が増えにくくなる現象のことをいいます。
本記事では、こうした課題を抑制することが期待できる、新しいレバレッジ設計のファンドをご紹介します。「たわらノーロード フォーカス」から新登場した2つの「アドレバX」が持つユニークな運用手法とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
今回ご紹介するファンド
- 一般的なレバレッジ型ファンドとは?
レバレッジ型ファンドとは、日経平均株価など特定の原指標(参照指数)に対して、日々の価格変動率が一定の倍数(レバレッジ比率)を乗じた動きをするように設計されたファンドのことです。
例えば、日々の値動きが参照指数の2倍になるように設計された商品では、参照指数が1%上昇した日には基準価額は2%の上昇、一方で参照指数が1%下落した日には、基準価額は2%の下落となることをめざす運用をします。
■レバレッジ型ファンドの値動き(イメージ):固定2倍型の例

一見すると、レバレッジ型ファンドは、原指数の値動きを増幅することで高いリターンが期待できるように見えます。しかし、固定型レバレッジ設計にはいくつかの課題があります。
固定型レバレッジの課題① 相場急変時の大幅なドローダウン
固定型レバレッジファンドは、相場の上昇時だけでなく下落時にも値動きが増幅され、下落幅が大きくなるほど回復までに必要な上昇率は大きくなります。
■レバレッジによる「下落幅拡大と回復に必要な上昇率」イメージ

固定型レバレッジの課題② ボラティリティ・ドラッグの影響
ボラティリティ・ドラッグとは、相場が上下に大きな変動を繰り返すなかで、複利効果の影響により資産が増えにくくなる現象のことです。固定型レバレッジでは、この減価の影響が拡大しやすいため、日々の騰落率の合計が同じであってもレバレッジ無しの場合と比較して最終的に資産が目減りする場合があります。
■レバレッジによる「ボラティリティ・ドラッグ」イメージ

- 新しいレバレッジ設計「先物取引×ターゲットボラティリティ」
本記事にてご紹介する2つのファンドは、上述の一般的なレバレッジ型ファンドでの課題を踏まえ、先物取引を活用してレバレッジ運用を行い、ボラティリティをコントロールする「ターゲットボラティリティ型」のレバレッジ型ファンドです。価格変動が大きい局面では先物の買建額を抑え、落ち着いた局面では先物の買建額を増やすことでリスク量を一定程度に保ちます。それにより、特に下落局面におけるボラティリティ・ドラッグの影響を抑制することが期待できます。
過去のデータを用いたシミュレーションでは、固定型レバレッジにおいては、レバレッジを高めるほど投資効率の悪化が大きくなる一方、局面に依らずボラティリティを一定程度に保つ「ターゲットボラティリティ型」では、投資効率の悪化が抑制されることが示されています。
<ご参考>固定型とターゲットボラティリティ型のリスク・リターン特性:NASDAQ100®先物でのシミュレーション

- ターゲットボラティリティの意義
リターンが常に一定でないのと同じように、リスクも常に一定ではありません。以下のグラフは、NASDAQ100のデータを用いて、過去1年間に遡って計算した年率リスクの推移を示したものです。例えば、2013年から2015年頃までは、リスクは10~15%程度で比較的安定して推移していました。一方、2020年のコロナショックや2022年のロシアによるウクライナ戦争勃発時には30%程度となり、2008年から2009年のリーマンショック時には40%を超える水準に達しました。このように、リスクは市場が下落し不安定になる局面では高まりやすく、市場が安定している局面では低くなりやすい傾向があります。
<ご参考>NASDAQ100のボラティリティ(年率)の推移

このようなリスクの傾向を踏まえると、リスクが高い局面、つまり市場環境が不安定な局面では投資量を抑え、反対に、リスクが低い局面、つまり市場が安定している局面では投資量を増やすことで、市場が不安定な局面では、資産価格の下落を抑制しつつ、市場の安定局面ではリターンの獲得が期待できます。
- 2つの「アドレバX」
「先物取引×ターゲットボラティリティ」の運用戦略を用いた「アドレバX」は2つの投資スタイルから選択できます。

まずは、それぞれのシミュレーションを見てみましょう。
- アドレバX(NASDAQ100)-
下記は、アドレバX(NASDAQ100)のイメージをつかんでいただくためのものです。下記は当戦略に基づいて2026年4月末時点で作成したシミュレーションです。実際の運用実績ではありませんので、あくまでご参考としてお考えください。NASDAQ100 E-ミニ先物を使用。信託報酬控除前、その他費用、税金等は考慮していません。また将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。
■当戦略、固定2倍型、NASDAQ100の推移

■当戦略、固定2倍型、NASDAQ100のリスク・リターンと最大ドローダウン

- アドレバX(NASDAQ100&ゴールド)-
下記は、アドレバX(NASDAQ100&ゴールド)のイメージをつかんでいただくためのものです。下記は当戦略に基づいて2026年4月末時点で作成したシミュレーションです。実際の運用実績ではありませんので、あくまでご参考としてお考えください。NASDAQ100 E-ミニ先物、COMEX金先物を使用。信託報酬控除前、その他費用、税金等は考慮していません。また将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。
■当戦略、固定各1倍型のパフォーマンス推移

■当戦略、固定各1倍型のリスク・リターンと最大ドローダウン

- レバレッジはリターンの増幅だけのものじゃない
レバレッジというと、2倍、3倍と、変動幅を増幅させて高いリターンを目指す仕組みという印象が強いですが、各ファンドはボラティリティを一定水準にコントロールするため、市場環境に応じて投資量を0.5倍、0.8倍等、1倍未満まで引き下げることがあります。1倍未満の投資量ということは、同じ指数を活用したインデックスファンドよりもリスクを抑えていることになります。各ファンドの過去のデータに基づくシミュレーションを見ると、例えばITバブル崩壊後は、各ファンドの投資対象であるNASDAQ100先物のリスクが上昇、その後高止まりしたことから、リスクが落ち着くまで1倍未満の投資量を維持する結果となりました。
- ITバブル崩壊前後の投資比率-
〇アドレバX(NASADAQ100)

-〇アドレバX(NASADAQ100&ゴールド)

このように各ファンドではレバレッジをリターンの向上だけでなく、守りの機能としても活用します。長期の資産運用においては複利効果を利用することが重要ですが、一度大きな下落に見舞われてしまうと、資産が元の水準を回復するまでに時間を要し、複利効果も得られにくくなります。
下落局面での損失を抑え、その後上昇局面において複利効果を活かす、これが「長期で持てる」をめざす、新しいレバレッジ設計です。
是非皆様のポートフォリオに、”AddレバX”してみてはいかがでしょうか。
※基準価額変動リスクの大きいファンドですので、ご投資の際にはファンドの運用上の特性やリスクを十分にご理解のうえ慎重にご判断ください。
(文責:アセットマネジメントOne株式会社)
■ 今回ご紹介したファンドはこちら
■ ファンドのリスクと費用
リスクおよび費用についてはこちらをご覧ください。
たわらノーロード フォーカス アドバンスト・レバレッジX(NASDAQ100)
リスク https://www.am-one.co.jp/fund/risk/313188/index.html?id=risk
費用 https://www.am-one.co.jp/fund/memo/313188/index.html?id=memo
リスクおよび費用についてはこちらをご覧ください。
たわらノーロード フォーカス アドバンスト・レバレッジX(NASDAQ100&ゴールド
リスク https://www.am-one.co.jp/fund/risk/313189/index.html?id=risk
費用 https://www.am-one.co.jp/fund/memo/313189/index.html?id=memo
■ 指数の著作権等
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- 当資料は、アセットマネジメントOne株式会社が作成したものです。
- お申込に際しては、販売会社からお渡しする投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
- 値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)に投資しますので、株式市場の変動(アドレバX(NASDAQ100&ゴールド)には金価格の変動も加わります。)、レバレッジ取引による価格の変動、デリバティブ取引による価格の変動、為替相場の変動、発行者にかかる信用状況の変化、金利の上昇、組入有価証券の市場に十分な需要や供給がないため取引を行えなくなること等により、組入れた有価証券等の価格が下落し、基準価額が下落する要因となります。このため、投資者のみなさまの投資元本は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて投資者のみなさまに帰属します。また、投資信託は預貯金とは異なります。
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