新規のお客さまの取引動向発表!どんな銘柄を取引してる?利益はでてる? 新規のお客さまの取引動向発表!どんな銘柄を取引してる?利益はでてる?

新規のお客さまの取引動向発表!どんな銘柄を取引してる?利益はでてる?

auカブコムで2020年に新規口座開設いただいたお客さまの売買動向を調査!

株式市場は波乱続きの2020年、8月22日現在で年初からの騰落幅が7530.68円となっております。
大きな値動きを投資機会ととらえてか、証券会社各社の新規口座開設件数が伸びていることが話題になっています。
米国でも手数料無料の証券会社「ロビンフッド」の口座開設数や売買代金が大きく伸び、小口の比較的投資経験の浅い個人投資家、いわゆる「ロビンフッダー」が相場動向を左右するといわれるようになってまいりました。
ロビンフッダーの動向を追跡するインターネットサイト「ロビントラック」のデータも注目されています。

そこで今回はauカブコム証券で2020年に新規口座開設いただいたお客さまの売買動向を調査してみました。
どのような銘柄を保有、あるいは売買していただいているかを確認することで、年末相場に向けた戦略の参考にしていただければと考えています。

口座開設件数と売買実損益状況

まずは2020年の新規口座開設件数を確認してみましょう。
8月13日時点で口座開設済みのお客様は45,000人超となっていました。
昨年1年間の口座開設件数が約36,000人でしたので、大きく伸びていることが確認できます。

ではそのお客さまはこれまでのお取引で利益を獲得しているのでしょうか?
株式の現物取引、信用取引を合計すると全てのお客さまトータルでは概算で3億8千万円超の利益が出ていることがわかりました。

波乱相場のなかですが、この数字を見ると投資スタートには良い年だったのかもしれません。

お客さまの損益の分布

お客さまトータルでは利益が出ていることが分かったところで、それぞれのお客さまの損益状況も確認したいと思います。
以下のグラフは「現物取引・信用取引合計」と「信用取引」、「現物取引」それぞれのお客さまの損益状況の分布を示しています。

※2020年8月14日時点(約定日ベース)の情報です。

「現物取引・信用取引合計」や「現物取引」では0~10万円の利益を出していたお客さまが一番多いことが分かります。
一方で「信用取引」では-10万~0円の損失を出しているお客さまが一番多かったようです。
また、現物取引と比較すると大きく損を出した人や大きく利益を出した人の比率も多くなっています。
信用取引ではレバレッジを掛けた取引に収益機会を求めた結果といえるかもしれません。
やはり信用取引はハイリスク・ハイリターンといえそうです。
また、少額の損失を出したお客さまが多かったのは、信用取引が取引手数料無料となっているため「損切り」を行いやすかったのかもしれません。

現物取引も信用取引もそれぞれメリット・デメリットがあるので、特性をしっかり把握したうえで使い分けいただくことが望ましいと感じています。

売買代金上位銘柄発表!テーマ性を有する銘柄が多数ランクイン

続いて売買代金上位銘柄をご紹介します。
現物取引・信用取引合算で、2020年8月14日時点(約定日ベース)の情報となります。

2020年新規に口座を開設したお客様の売買代金上位銘柄

※2020年8月14日時点(約定日ベース)の情報です。

上位には指数にレバレッジをかけて取引するタイプのETFが複数ランクインしました。
・1位のNEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信
・2位のNEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信、
・5位の日経平均ブル2倍上場投信
が該当します。

またレバレッジ型でない、指数連動のETFも、
・8位にMAXIS 日経225上場投信
・10位にTOPIX連動型上場投資信託
がランクしています。

今年は指数も上下に大きく動きましたので指数連動型のETFに収益機会を求めたお客様も多かったことが分かります。
それらを除いて個別銘柄を見てみましょう。
参考に2020年1月~7月 東証一部売買代金上位銘柄(下表)を掲載します。
見比べてみると、上位銘柄が一部異なることがお分かりいただけると思います。

参考 2020年1月~7月 東証売買代金上位銘柄(概算)

※日本取引所グループのデータを基に当社で作成

個別銘柄の詳細は割愛しますが、東証売買代金上位銘柄は一部を除くと、時価総額上位銘柄が並んでいます。
一方で当社の2020年新規に口座を開設したお客様の売買代金上位銘柄には、コロナ、巣ごもり、DXなど、テーマに合致して動きが出ている銘柄の売買が多かったようです。
株価の動きにしっかりついて行って収益を上げていることがうかがえます。
信用取引の取引手数料が無料ということもあり、機動的な取引を行っていただいているのではないかと考えています。

保有上位銘柄発表!8月株主優待権利銘柄が多数ランクイン

続いて現物株式、信用建玉それぞれの保有銘柄上位を確認してみましょう。
2020年8月14日時点(受渡日ベース)の情報となります。
現物取引の保有銘柄上位は以下の表になります。

2020年新規に口座を開設したお客様の現物保有上位銘柄

※2020年8月14日時点(受渡日ベース)の情報です。

現物取引の上位は一部の銘柄を除くと、それぞれコロナ禍で業績に悪影響を受けている銘柄が多いように感じます。
現物取引ですので逆張りで将来の上昇に期待して保有いただいているのかも知れませんが、
もしかしたら買い付けてから株価が下落して、いわゆる塩漬けのような状態なのかもしれません。

次に信用取引建玉上位銘柄は以下の表になります。

2020年新規に口座を開設したお客様の信用建玉上位銘柄

※2020年8月14日時点(受渡日ベース)の情報です。

上位には8月が株主優待権利確定月の銘柄が多数ランクインしています。
8/14時点での建て玉上位銘柄を抽出しましたので、優待取りの準備をしているのではないかと推測できます。
今回のデータの対象は2020年に口座を開設いただいお客さまですので、基本的には投資初心者の方が多いのではないかと考えています。(もちろんそうでないお客さまも多数いらっしゃると思います)
そんな方々も、積極的に信用取引での優待権取りを活用いただいていることに少し驚きました。
当社は制度信用では売建できない銘柄も売建て可能な一般信用売建銘柄2,500銘柄以上ご提供しております。(2020年8月24日現在)
売建できる銘柄が多いため株主優待権利取りのためのクロス取引などの取引も幅広く行っていただいているのではないかと感じております。

新規口座開設いただいたお客さまの売買動向を活用してみよう

いかがでしたでしょうか。
今回のデータでは、新しく取引を開始したお客さまがどのような取引を行っているかの一端を探ることができたのではないかと思います。
これから投資を始めたい方も、すでに取引を行っている方も、参考にできるデータではないかと考えています。
ぜひ、皆様の投資の一助にしていただけると幸いです。

カブヨム編集部

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