※バークシャー・ハサウェイは2026年3月16日時点で当社三菱UFJ eスマート証券では非取扱銘柄となります。
米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いてきた投資会社バークシャー・ハサウェイは、2月17日、証券監視委員会(SEC)に2025年末時点の状況を提出しました。
バフェット氏は2025年末にCEO(最高経営責任者)の職を退いていることから、これがCEOとして最後のポートフォリオということになります。
市場関係者によれば、米国市場の上場銘柄だけで41銘柄、2025年末の時価総額は2,741億ドル(42兆7,596億円)に達しています。
2025年9月末と比べると約68億ドルの増加となっています。
ここで改めて、バフェット氏の経歴を確認します。
バフェット氏は1930年にネブラスカ州オマハで誕生しました。
父・ハワードは証券業を営んでいたそうです。
6歳でコーラ販売のビジネスを始め、新聞配達のアルバイト、ゴルフ場のボール拾いなどを経験したのち、11歳の時に初めて株式を購入しました。
ただ、あまりうまくいかなかったようで、この時の教訓がのちに生かされています。
その後大学へ入学し、さらにコロンビア大学ビジネススクールに進学し、投資について学びました。
様々な経緯を経て、当時繊維業だったバークシャー・ハサウェイの筆頭株主になります。
その後投資会社へと変貌します。
1965年に初めて「株主への手紙」を執筆しました。
投資の方向性などを示す「株主への手紙」は、バークシャーの株主増加に寄与してきました。
コカ・コーラなど事業内容が分かりやすい企業に投資することが特徴です。
リーマン・ショック(金融恐慌)時にはバンク・オブ・アメリカに投資したことが話題となりました。
割安株を長期投資するスタイルを築き上げました。
証券関係者によると、2000年から2026年2月中旬までにS&P500種株価指数が7.5倍になったのに対し、バークシャーの株価は実に13.4倍になったとのことで、インデックスを大幅にアウトパフォームしています。
バフェット氏はオマハに住んでいることで「オマハの賢人」とも呼ばれています。
CEOは退任しましたが、取締役会長として残ります。
後任のCEOはグレッグ・アベル氏です。
就任以前は保険以外の事業を統括する副会長でした。
大学で会計学を学び、大手の会計事務所で公認会計士としてキャリアをスタートさせます。
その後地熱発電企業のカルエナジーに入社します。
当時の同社のCEOがバフェット氏の後継者と目されたデビッド・ソコル氏だったそうです。
その後、同社はバークシャーや経営陣による買収(MBO)で株式を非公開化し、バークシャー傘下に入りました。
その後も経営手腕を評価され、後継者に就任した経緯があります。
なお、今年2月28日に公表した2025年12月期年次報告書ではアベル氏が「株主への手紙」を初執筆し、バフェット流の投資・経営を「永続的に継承する」と宣言しています。
また、早くも「アベル流」を打ち出しています。
バークシャーは直近で株価が下落しても自社株買いを実施していませんでしたが、3月5日に自社株買いを実施すると発表しています。
自社株買いは2024年以来、7四半期ぶりとなります。
実施額は約1,500万ドルで、これはアベル氏の年俸分で賄うとのことです。
今後も報酬全額分を自社株購入に充当すると表明しています。
これからのアベル氏の経営・運用手腕に関心が集まります。
昨年末で新規に取得したのはニューヨーク・タイムズのみで、追加取得はシェブロン、チャブ、ドミノ・ピザの3社(当社非取扱い銘柄のラマール・アドバタイジング LAMRを除く)でした。
また、日本の商社への保有比率も上昇しています。
各銘柄をチェックします。
ニューヨーク・タイムズ NYT ニューヨーク・タイムズ NYT
ニューヨーク州が拠点のメディア企業。
「ニューヨーク・タイムズ」を発行。
ジャーナリズムなどで優れた業績に付与されるピューリッツァー賞を含む数多くの受賞歴を誇る。
約2,000人のジャーナリストが在籍。
調査報道に定評がある。
モバイルアプリやウェブサイトで利用可能なスポーツメディア、オーディオ、ゲームなどの製品にも展開。
デジタルの収入が紙媒体を上回っている。

週足表示、2026年3月13日まで
価格はNYSEBQT参照
シェブロン CVX シェブロン CVX
石油スーパーメジャーの一角。
探査・開発などの川上から精製・販売の川下まで一貫して手掛けている。
世界各地に鉱区を保有。
米国のほか、オーストラリア、カザフスタンなどに強みがある。
2025年7月に同業のヘス社を買収。
37期連続増配。

週足表示、2026年3月13日まで
価格はNYSEBQT参照
チャブ CB チャブ CB
世界有数の損害保険会社。
スイス登記で米国商業保険会社。
米損保大手のエースが、米同業のチャブを買収して誕生。
その後に社名変更。
米国のほか、チューリッヒ、ロンドンなど世界54の国・地域で事業を展開。財務内容の良好さに定評がある。
31年連続増配。

週足表示、2026年3月13日まで
価格はNYSEBQT参照
ドミノ・ピザ DPZ ドミノ・ピザ DPZ
ピザハット(ヤム・ブランズ YUM傘下)と並ぶ宅配ピザチェーンの世界大手。
世界90カ国超で展開。
運営店舗数はほぼフランチャイズで、2万1,000店超を誇る。
店舗からのロイヤリティ(売り上げに応じた)収入や手数料で稼ぐビジネスモデル。

週足表示、2026年3月13日まで
価格はNYSEBQT参照
三菱商事(8058) 三菱商事(8058)
総合商社大手。
総合力に強み。
バークシャー・ハサウェイが2月28日に株主にあてた書簡で、同社株を10.8%保有していることが明らかになった。
このほかの商社では三井物産(8031)10.4%、伊藤忠(8001)10.1%、丸紅(8002)9.8%、住友商事(8053)9.7%となっている。5社合計の保有時価総額は2025年末で354億ドル(約5兆5,000億円)と、前年末からは約5割増えた。
2025年3月の株主総会でバフェット氏は日本の商社株について「今後50年間は売らないだろう」と発言している。
※バークシャー・ハサウェイは2026年3月時点で三菱UFJ eスマート証券では非取扱銘柄となります。






