価格上昇で関心高まる半導体メモリ、ストレージ関連銘柄をピックアップ! 価格上昇で関心高まる半導体メモリ、ストレージ関連銘柄をピックアップ!

価格上昇で関心高まる半導体メモリ、ストレージ関連銘柄をピックアップ!

日米ともに半導体関連株が引き続き大きなテーマとして意識されています。
株式市場で半導体といえば半導体線幅の微細化で性能を上げる「前工程」、チップを加工して製品化する「後工程」などの工程別に材料視される傾向がありました。
しかし、昨年夏あたりからは記憶を担当する「メモリ」半導体の価格上昇が関心を高めるようになってきているのです。
これに付随してストレージ(記憶媒体)に注目する動きも増加しています。
半導体は、計算を担当する「ロジック」と記憶を担当する「メモリ」に大別されます。
また、メモリには短期の記憶を担当する「DRAM」と長期の記憶を担う「NAND型フラッシュメモリ」の2種類があります。

DRAMは電気が通っているときのみ、データの記憶が行われる半導体です。
電源を切るとデータは消えますが、読み書きが高速で演算処理を行う際に使われています。
パソコンやスマホでごく一般的に使われています。
NAND型フラッシュメモリは長期の記憶を担当しており、電源を切っても記憶が残ります。
例えば、スマホで写真を撮って、電源を切っても残っています。
これを可能にしたのがNANDフラッシュメモリです。
また、パソコンのストレージであるSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)にも使われています。

この両者ともに需給が引き締まり、価格が上昇しているのです。
価格の上昇は、関連企業にとっては収益の改善要因となるために、市場の関心が高まっているのです。
メモリでは後工程で使われる先端のHBM(広帯域メモリ)で需要が増加しています。
AIデータセンターの普及などが要因です。
HBMはDRAMを何重にも積層して作ります。
先端品なので価格が高く、メーカーが先端品を優先したこともあり、パソコンやスマホで使われる汎用品の需給が引き締まっています。
ちなみに、HBMは韓国の半導体メーカーSKハイニックスが開発したものです。

NANDフラッシュメモリはAIデータセンターに使われるSSDに大量に使われるため、やはり汎用品の品不足が徐々に進み、こちらも価格が上昇しています。
いずれもデータセンターの需要増が要因になっているわけです。
また、ストレージにはHDD(ハードディスクドライブ)というタイプもあります。
SSDがフラッシュメモリに電気的にデータを記録するのに対し、HDDは磁気で回転する円盤にデータを記録します。
SSDはデータの取り込みが非常に高速で、HDDは記憶容量が大きいなどの特徴があります。
メモリとは直接の関係はありませんが、このHDDもデータセンター向けに引き合いが活発です。

そこで今回は、メモリ、ストレージ関連銘柄をピックアップします。

マイクロン・テクノロジー MU マイクロン・テクノロジー MU
DRAMやNANDフラッシュメモリの開発・製造の大手。
2013年に日本の同業エルピーダメモリを買収。日本での生産拠点に。
売上比率はDRAM7割、NAND3割程度。
エヌビディアの次世代GPU(画像処理半導体)向けにHBMを供給。
米国、日本のほか中国や台湾、マレーシアなどにも生産拠点。

週足表示、2026年2月6日まで
価格はNYSEBQT参照

サンディスク SNDK サンディスク SNDK
NANDフラッシュ技術によるメモリやストレージ(記憶装置)のSSDなどを手掛けている。
キオクシアと工場を共同運営。
2025年10~12月期決算は売上高が前年同期比61%増の30億2,500万ドルと市場予想27億ドルを上回った。
2026年1~3月期売上高は44億~48億ドルと幅を持たせた予想。
AI投資の活発化でNANDフラッシュメモリやストレージが拡大する。

週足表示、2026年2月6日まで
価格はNYSEBQT参照

ウエスタンデジタル WDC ウエスタンデジタル WDC
世界最大級のHDDメーカー。
タイやマレーシアに自社工場。
進出している各国で契約工場を運営する。
2025年10~12月期の売上高は前年同期比25%増の30億1,700万ドルで、市場予想約29億ドルを上回った。
データセンター向け大容量HDDなどが順調に拡大している。
2026年1~3月期売上高は31億~33億ドルを見込む。

週足表示、2026年2月6日まで
価格はNYSEBQT参照

シーゲート・テクノロジー・ホールディングス STX シーゲート・テクノロジー・ホールディングス STX
HDDを主力とするストレージメーカーの世界大手。
HAMR(熱アシスト記録)技術を組み込んだ「Mozaic」プラットフォーム採用製品を手掛ける。
従来品よりも記録密度向上と大容量化を実現している。
生成AIブームを背景に需要が増加している。

週足表示、2026年2月6日まで
価格はNYSEBQT参照

IシェアーズMSCI韓国ETF EWY IシェアーズMSCI韓国ETF EWY
韓国の主要銘柄で構成されるMSCI Korea 25/50インデックスに連動するように設計されたETF(上場投資信託)。
韓国上場の個別株には事実上直接投資が困難。
韓国市場では時価総額の首位がサムスン電子、2位がSKハイニックス。
両社ともに、DRAM、NANDフラッシュメモリ両方の世界大手。
同ETFでは両銘柄合計の構成比が直近で約46%に達している。

週足表示、2026年2月6日まで
価格はNYSEBQT参照

キオクシア(285A) キオクシア(285A)
東芝(現キオクシア)が1987年に世界初のNAND型フラッシュメモリを発明。
世界で有数のフラッシュメモリ専業メーカー。
三重県四日市と岩手県北上に工場を持ち、米半導体大手サンディスクと共同運営を行う。
技術力を武器に大容量化、高速化に取り組む。
岩手工場で先端の第8世代3次元(218層)フラッシュメモリや次世代品を手掛ける見込み。

三菱UFJ eスマート証券のチャートツールEVERチャートで作成
週足表示、2026年2月9日まで

和島英樹

和島英樹

経済ジャーナリスト。
日本勧業角丸証券(現みずほ証券)入社。株式新聞社(現モーニングスター)記者を経て、2000年ラジオNIKKEIに入社。
東証・記者クラブキャップ、解説委員などを歴任。
2020年6月に独立。企業トップへの取材は1,000社以上。
ラジオNIKKEI担当番組に「マーケット・プレス」など。
四季報オンライン、週刊エコノミストなどへ寄稿多数。
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)。
日本テクニカルアナリスト協会評議委員。

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