フィジカルAIで注目のロボット関連銘柄をピックアップ! フィジカルAIで注目のロボット関連銘柄をピックアップ!

フィジカルAIで注目のロボット関連銘柄をピックアップ!

ヒト型ロボット(ヒューマノイド)が2025年に入って話題になっています。
人間と同様の作業をこなすロボットで、二足歩行など見た目も人に似ているもので、生成AI(人工知能)や機械学習などの技術の進歩が後押ししている格好です。
産業分野でもロボットの活躍が目立っています。
日本では2025年10月に、ソフトバンクグループ(9984) ソフトバンクグループ(9984)がスイスの重電大手ABB社のロボット事業を買収すると発表しました。
ソフトバンクグループはかねてよりAI分野に注力していて、AI分野の重点領域として半導体やデータセンター、電力のほかロボットも掲げています。
同社は産業分野に強いABBのロボット事業が加わることで、ロボットにAIが搭載されるフィジカル(物理的)AIへの投資を加速するとみられます。
フィジカルAIとは、ロボットが現実の(物理的な)世界を認識および理解し、最適な行動を起こすAIのことです。
人間が条件や動き方の規則を設定してきたこれまでの自動化技術から進化し、AIによる自律的な判断が可能になります。
二足歩行ロボットや自動運転への応用が期待されています。

フィジカルAIで先行しているのが中国と米国です。
中国は4月に世界で初めて二足歩行ロボットが参加するハーフマラソン大会を開催したほか、8月には北京での「世界ロボット大会」でボクシングやダンスをするロボットが活躍しました。
まだ、動きにぎこちなさが残るものも少なくありませんが、技術力の進化は目覚ましいものがあります。
一方、電気自動車(EV)大手テスラのCEO(最高経営責任者)であるイーロン・マスク氏は2025年11月に株主から巨額報酬を承認されたのを受けて、同社の将来構想を披露しています。
この中で開発しているヒト型ロボットの「オプティマス」や自動運転タクシーであるロボタクシー事業を軌道に乗せることに自信を示したということです。
オプティマスについては当面は単純作業から始め、将来的には人間を上回る精度で外科手術をこなす段階まで高めるほか、テスラ社とオプティマスが将来の月面や火星基地の構想にも大きな役割を果たすと述べたそうです。
フィジカルAIや二足歩行ロボット以外でもロボットの進化で利便性が高まる分野が少なくありません。

米国株を軸にロボット関連銘柄をピックアップします。

テスラ TSLA テスラ TSLA
2022年に人型ロボット「オプティマス」のプロトタイプを公開。
2つの腕、2本足、5本指、頭部を有するロボットで、人間と同じタスクをこなす人型ロボットの開発を目指す。
手足を駆動させるアクチュエーターは自動運転車に使われる小型モーター技術が活用されているもよう。
現在では滑らかな動きでものをつかみ、複数のロボットで連携できる。
機械学習向けのスーパーコンピュータで覚えさせている。
2023年12月には新タイプの「オプティマス GEN2」を公開。
より実用化に近づけたという。

週足表示、2025年11月17日まで
価格はNYSEBQT参照

エヌビディア NVDA エヌビディア NVDA
AIとロボット産業の融合に注力している。
2025年10月には富士通と製造現場でロボットを自律的に動かすAI基盤の開発で提携すると発表している。
ロボット分野でAI半導体を共同開発する見込み。
開発する半導体はヒト型ロボットやクルマなどを動かすフィジカルAI向けに拡販するとみられる。

週足表示、2025年11月17日まで
価格はNYSEBQT参照

テラダイン TER テラダイン TER
半導体やエレクトロニクス機器、無線機器向け自動検査装置大手。
2015年に買収で産業用ロボット分野に進出。
以降もM&Aでロボット用ソフトウエア、協働ロボット、自律走行搬送ロボットなど幅広く展開。

週足表示、2025年11月17日まで
価格はNYSEBQT参照

パラダインAI PDYN パラダインAI PDYN
ロボットシステムの自律性に力を入れているソフトウエア企業。
ロボットが人間の知能に類似した方法で学習、推論などを可能にするシステムの有用性や機能性を高めるソフトウエアの提供を手掛ける。
AIや機械学習の技術を活用し、ロボットシステムが迅速に適応可能になるという。

週足表示、2025年11月17日まで
価格はNYSEBQT参照

サーブ・ロボティクス SERV サーブ・ロボティクス SERV
ロボットモビリティプラットフォームの開発を手掛ける。
AI搭載歩道配達ロボットを開発。
レベル4の自動運転が可能で、「Uber Eats」と配達ロボット配備の契約を締結。
2024年にはエヌビディアによる株式保有が明らかに。

週足表示、2025年11月17日まで
価格はNYSEBQT参照

インテュイティブ・サージカル ISRG インテュイティブ・サージカル ISRG
手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を開発・販売。
医師がモニターを見ながら、ロボットアームの操作などを行う。従来の開腹手術に比べて高度な施術精度が得られるほか、患者への負担が少ない低侵襲手術が行える利点がある。

週足表示、2025年11月17日まで
価格はNYSEBQT参照

ソフトバンクグループ(9984) ソフトバンクグループ(9984)
ロボット事業を統括する持ち株会社ソフトバンクロボティクスグループを設立。
スイスの重電大手ABB社のロボット事業を買収で事業を加速へ。
ロボットの研究開発を手掛けるボストン・ダイナミックスに20%を出資。
同社はヒト型ロボット「アトラス」や四足歩行ロボットなどを開発。

三菱UFJ eスマート証券のチャートツールEVERチャートで作成
週足表示、2025年11月17日まで

和島英樹

和島英樹

経済ジャーナリスト。
日本勧業角丸証券(現みずほ証券)入社。株式新聞社(現モーニングスター)記者を経て、2000年ラジオNIKKEIに入社。
東証・記者クラブキャップ、解説委員などを歴任。
2020年6月に独立。企業トップへの取材は1,000社以上。
ラジオNIKKEI担当番組に「マーケット・プレス」など。
四季報オンライン、週刊エコノミストなどへ寄稿多数。
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)。
日本テクニカルアナリスト協会評議委員。

最短10分で申込み完了!
無料口座開設はこちら

ページの先頭へ戻る