株価指数とは?基本と代表的な指数を解説 株価指数とは?基本と代表的な指数を解説

株価指数とは?基本と代表的な指数を解説

株価指数は株式市場の物差し

ニュースを見ていると「日経平均株価」や「NYダウ」といった言葉を毎日のように耳にします。

これらは、株価指数と呼ばれます。株価指数は、複数の銘柄の株価を一つの数値にまとめたもので、株式市場全体の動きを把握するための「物差し」のようなものです。個別の株価だけを見ていても、市場全体の動きはわかりませんが、株価指数を見ることで、「上昇傾向にある」「下落傾向にある」と大きな流れをつかむことができます。

では、代表的な株価指数を見ておきましょう。

●国内株式

日本の代表的な株価指数には「日経平均株価」と「TOPIX(東証株価指数)」があります。

・日経平均株価
日経平均株価(日経225)は、日本経済新聞社が算出している株価指数です。東京証券取引所プライム市場に上場する企業の中から選ばれた225銘柄で構成されています。日本を代表する株価指数として広く知られていますが、比較的株価の高い銘柄の影響を受けやすいという特徴があるため、日本市場全体の動きを表しているわけではないという点に注意が必要です。

・TOPIX
TOPIXは東京証券取引所プライム市場に上場する一定の流動性や時価総額などの基準を満たす銘柄で構成される株価指数です。浮動株調整後の時価総額を基に算出されるため、市場全体の動きを比較的反映しやすいといえます。

同じ国内株式の指標であっても、このように内容が異なります。そのため、日経平均株価は上がっているのにTOPIXは横ばい、というケースもあるのです。市場全体の動きを把握するには、両方の指標を確認することが大切です。

●海外株式

海外の代表的な株価指数には、「NYダウ」「S&P500」「NASDAQ総合指数」などがあります。

・NYダウ
米国の優良企業30社で構成される株価指数です。歴史は長く、ニュースなどでも頻繁に取り上げられています。構成銘柄数は少ないですが、アップルやマイクロソフトなど各業界を代表する大企業が名を連ねており、米国経済の「顔」ともいえる指数です。

・S&P500
米国の主要企業約500社で構成される株価指数です。米国株式市場のおおむね8割をカバーしているとされ、多くの投資家が重視しています。NYダウよりも幅広い銘柄を対象としているため、米国株式市場全体の動きをより正確に反映するといわれています。

・NASDAQ総合指数
米国のナスダック市場に上場する企業を対象とした株価指数です。特にIT企業やハイテク企業の比率が高く、テクノロジー関連企業の動向を反映しやすい特徴があります。成長性の高い企業が多い半面、景気の変動や金利上昇の影響を受けやすく、値動きが大きくなる場面もあります。

・MSCI World Index
先進国の株式市場を対象とした世界的な株価指数で、先進国株式へ分散投資を行う際の代表的なベンチマークとして利用されています。日本・米国・欧州など23か国の株式を対象としており、先進国株式に幅広く分散投資するインデックスファンドの基準として広く採用されています。

株価指数・株価が変動する要因は?

株価指数は、構成されている企業の株価が変動することにより、変動します。なぜ、株価や株価指数は変動するのでしょうか?

1.相場や個別の株価が変動する理由

・企業業績
企業の売上や利益の増減、業績予想の上方・下方修正は、株価に影響します。売上や利益が増加すると、その企業の将来性が期待され、株価は上昇しやすくなり、業績悪化や業績予想の下方修正が発表されると株価は下落しやすくなります。

・世界経済の動向
米国や中国など主要国の経済状況は、その国の株価のみならず、日本株にも大きな影響を与えます。経済の動向や景気を示すGDP成長率、雇用統計、消費者物価指数など景気の先行きを示す指標の動きも株価に影響をあたえます。

・金利動向
中央銀行が政策金利を上げると、企業の借入コストが増加することになり、株価が下がる要因になることがあります。反対に金利の低下は株高の要因になりやすい傾向があります。

・為替変動
円安は、日本の輸出企業の収益向上につながります。しかし、原材料費の輸入コストが増加するという一面もあり、為替の動きは日本株に大きく影響しています。

・地政学リスク・自然災害
大規模な自然災害や戦争・紛争、感染症の流行なども投資家心理を悪化させ、世界的な株安を引き起こす場合があります。

2.株価指数そのものが変動する理由

日経平均株価は年1回以上の定期見直しが行われるなど、株価指数を構成する銘柄は常に同じではありません。構成銘柄の入れ替えが発表されると、新たに採用された銘柄は買われやすく、除外された銘柄は売られやすいといった傾向もあります。こうした構成銘柄の株価変動が、指数の動きに影響する場合もあります。

株価指数を投資に活用する方法

株価指数は相場の状況を把握するだけでなく、投資対象として活用することもできます。代表的なのが、株価指数に連動する投資信託です。

投資信託の中には、インデックスファンドと呼ばれるものがあります。これらは「日経平均株価」や「TOPIX」、「S&P500」などの株価指数と連動し、同じ値動きを目指して運用されています。

インデックスファンドは、次のようなメリットがあります。

・少額でも分散投資が可能

1本のインデックスファンドを購入することで、多数の銘柄に分散投資しているのと同様の効果があります。個別株を多数購入するよりも効率的に分散投資が可能になります。

・運用コストが比較的低い

指数に連動することを目指しているため、ファンドマネージャーが銘柄を選定するアクティブファンドよりも信託報酬が低い傾向があります。

・値動きを把握しやすい

日経平均株価やTOPIX、NYダウ、S&P500などは、ニュースでもよく取り上げられているため、初心者の方や忙しい方でも値動きを把握しやすいという特徴があります。

代表的なインデックスファンドの例として、日経平均株価に連動するもの、S&P500に連動するものの2つのファンドのパフォーマンス(2026年6月18日時点の数値)をご紹介します。

どちらも信託報酬は低水準です。過去5年間のトータルリターン(年率)は、いずれも20%超の高い水準になっています。ただし、1年・3年を見ると日経平均株価に連動するものの方が大きく上昇したということがわかります。標準偏差は、値動きのブレ幅を表しますが、日経平均株価に連動するものの方が数値が大きく、値動きが激しかったことがわかります。一方、リスクに対してどれだけ効率よくリターンを得られたかを示すシャープレシオは、3年・5年で見るとS&P500の方が高く、長期では安定したリターンを出していることがわかります。

このように、インデックスファンドとはいえ、投資対象の国や市場が違えば、値動きや成績も異なります。複数のインデックスファンドを組み合わせることで、投資対象の国・地域や業種を広げられる場合があります。ただし、ファンド間で組入銘柄が重複していることもあるため、投資対象や値動きの特徴を確認したうえで選ぶことが大切です。

<インデックスファンドの代表例>

<インデックスファンドの代表例>
※表は筆者作成。2026年6月18日時点。
※作成時点での実績であり、将来の運用成果を保証するものではありません。

まとめ

株価指数は、市場全体の動きを把握するための重要な指標です。日本では日経平均株価やTOPIX、海外ではNYダウやS&P500などが代表的な株価指数として知られています。

株価指数に連動する投資信託を利用することにより、少額でも幅広い企業に分散投資することが可能になりますし、株価指数はニュースでも紹介されるため、値動きも比較的把握しやすいといえます。

株価指数に連動するインデックス型の投資信託といえども、インデックスの種類によって値動きが異なるので、それぞれの株価指数の内容や特徴を理解した上で選択し活用していきましょう。

ご注意事項

高田晶子


大学卒業後、信託銀行に就職、人事部配属。宅地建物取引主任者の資格を取得し、念願叶い不動産部で働くも、お客様と銀行のハザマで苦悩する。「この人、この不動産買っても大丈夫だろうか」と思っても言えなかった罪悪感がその後私をFPへ導いてくれたのかも。信託銀行退職後、イベント会社、不動産コンサルティング会社を経て、1996年、ファイナンシャルプランナーとして独立。2010年まで女性3人で活動、年間300件の相談業務を行う。2010年より金融デザイン株式会社(旧株式会社マネーライフナビ)の取締役。長年、個人のお客様の声を直接聞いてきたからこそ作れるコンテンツ作成を主に、失敗しないためのお金の知恵を学ぶ「お金の知恵アカデミー」を展開中。

<資格>
● 1級ファイナンシャルプラニング技能士
● 宅地建物取引士

お金と仕事とライフワークの相談室「50カラ」
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