半導体とは?
半導体とは、電気を通す「導体」と電気を通さない「絶縁体」の中間の性質を持つ物質や材料のことです。ただ、ニュースなどでいわれている半導体とは、半導体集積回路(=マイクロチップ)のことを指す場合が多いようです。
半導体は私たちが日常使っている携帯電話やパソコン、家電製品などの電気・電子機器になくてはならない部品です。
たとえば、コロナの影響でリモートワークやリモート授業が増え、PCやスマホの需要が伸びました。また、自動車にも以前から半導体は使われていましたが、EV化・自動運転化が進むにつれ使用される半導体の数も増えています。
また、今話題となっているメタバースに使われるVR技術にも多くの半導体が必要とされています。そのほかにも、軍事・宇宙関連などの事業にも広く使われています。
≪半導体利用のすそ野が広がった≫
半導体の供給がストップすると、半導体関連の企業だけでなく半導体を使ったあらゆる電気・電子機器の製造販売に影響が出ます。製品を販売したくてもできず企業業績を下方修正している企業もあり、この半導体不足の状態が長引くと経済全体が停滞する要因になってしまいます。
現在の半導体不足はサプライチェーンの混乱などにより一時的なものといわれていますが、今後も高い需要とともに半導体産業は盛り上がっていくでしょう。
半導体関連株とは?
半導体産業に関連した、いわゆる「半導体関連株」にはどのようなものがあるのでしょうか。
一口に半導体関連銘柄といっても、半導体そのもの(素材)を開発する企業や半導体(マイクロチップ)を設計・製造する企業、半導体製造に必要な機械を作る企業などさまざまな関連企業があります。
かつては高品質を売りにした日本の半導体製品が世界の5割のシェアを占めていたこともありましたが、アメリカに押され、今は台湾企業がかなりの影響力を持つようになってきています。
≪世界の半導体関連企業の例≫
世界の半導体市場は6,000億ドルと言われており(2022年:WSTS日本協議会予測)、ますます市場は拡大すると期待されています。
ただし今後もさまざまな企業の参入が予想されるため、個別銘柄に投資する場合は競争力や技術力がある企業をグローバルな視点で探すことが重要です。
※個別銘柄については、投資を推奨しているわけではありません。投資はご自身の判断でお願いいたします。