今の投資に物足りなさを感じたら
投資に関心を持つ方が増え、商品の多様化と同時に投資を始める方も増えてきました。
実際に運用を始めるまではハードルがありますが、始めて慣れてしまえば、『もう少し、刺激のある投資もしてみたいな』と、考える方も少なくありません。
また、投資信託で運用をしていた方の中にも、『株式にも挑戦してみたい!』と、考える方もいらっしゃるでしょう。
そういった方の中には、米国株に興味を示されることも少なくありません。
そこで今回は、一見ハードルが高そうに見える米国株を、わかりやすく運用する投資方法をご紹介しようと思います。
アメリカの代表的な指標、NYダウを少しアレンジした投資方法の『ダウの犬(Dogs of the Dow)』をご存知でしょうか。
これは、銘柄の入れ替えなどのメンテナンスも基本は年末年始のみで、しかも自分で株を買うため、チャートを自分で確認することができることから、密かに人気がある株式の投資方法です。
投資信託のインデックス投資に近い方法ではありますが、アクティブの投資信託を自分で作ってしまうとお話しすればわかりやすいでしょうか。
投資信託やETFのように、ただ出来上がった商品を購入するだけでなく、変動を確認しながら株を購入するので、投資をしている感も楽しめると思います。
米国ビギナーにもおすすめ!
ここまでお話ししても、難しそうに聞こえるかもしれません。
しかし、実はルール通りに進めて米国株を購入していくので、簡単に楽しみながら運用ができるのです。
実際のやり方は至って簡単。
新年にNYダウの構成30銘柄から配当利回りが高い10銘柄を選び、その全部を均等に購入して一年間保有し、年末に売却するというものです。
<Dogs of the Dow 2021>
銘柄名 |
ティッカー |
株価 (USドル) |
配当利回り |
企業概要 |
---|---|---|---|---|
84.45 |
6.10% |
石油メジャー |
||
125.88 |
5.20% |
ITグループ |
||
55.5 |
5.00% |
化学大手 |
||
39.88 |
4.80% |
大手ドラッグストアチェーン |
||
58.75 |
4.30% |
通信キャリア |
||
174.79 |
3.40% |
複合企業 |
||
44.75 |
3.20% |
IT機器 |
||
81.8 |
3.10% |
医薬品 |
||
229.92 |
3.10% |
バイオ系医薬品 |
||
54.84 |
3.00% |
飲料メーカー |
そもそもNYダウは、アメリカを代表する選ばれた30企業の指標です。
そこから銘柄を選んで購入するのですから、選びやすいのです。
そして、その間に出た配当は再投資する、ということを毎年続けていきます。
配当利回りが高いということは、株価が下がっていることが多いため、「良い企を安く買う」ことができる可能性があるのです。
『ダウの犬(Dogs of the Dow)』投資手法
・新年にNYダウの構成30銘柄から配当利回りが高い10銘柄を選定し均等に買付
・配当は再投資
・年末に全て売却する
下記は筆者が行なってきた「ダウの犬」の実際の運用成績です。
<ダウの犬とNYダウとの比較>
以前と比べて米国株の手数料も格段に抑えられてきましたが、国内株に比べれば、まだまだ手数料が高いことは事実です。
しかし、この「ダウの犬」のように、年に一回売買をしていくのであれば、米国株の成長やそのリターンから考えると手数料は大きな負担ではないかもしれませんね。
米国株の購入に迷っている方はこの方法で、スタートを切ってみるのはいかがでしょうか?