リターンの高い投資信託とは?
儲かっている投資信託を探したい!と思ったとき、証券会社のウェブサイトに掲載されている「リターンランキング」を参考にする方は多いと思います。
リターンランキングとは、一定期間の投資信託のリターンを高い順番で並べたものです。
リターンとは「トータルリターン」のことで、値上がり益(値下がり損)・分配金・費用などを含めて一定期間にどれだけ値上がりもしくは値下がりしたかを年率で表したものです。
数値が大きいほど儲けが多かった投資信託ということになります。
リターンランキングを見れば、一定期間において、他の投資信託より高いリターンを出した投資信託が一目でわかります。
リターンランキングの見方・考え方
トータルリターンを見るときに注意したいのが「期間」です。
トータルリターンは投資信託の「成績」ですから、半年や1年ではなく長い間良い成績を出し続けている投資信託が優秀といえます。
そして今後も良い成績を“期待”できます。
一般的には3年以上にわたって良い成績を出していれば優秀といえるでしょう。
ところがランキング上位の投資信託の詳細を見てみると、運用期間が3年に満たないものが多数ランクインしていることもあります。
「これから期待の分野への投資」をする投資信託であればまだ運用が始まったばかりということで仕方ありません。
成長分野へ投資をしたい!ということであればこれら投資信託から選ぶのも一考ですが、継続して成績を出している投資信託を探したい場合は、リターンランキングからさらに詳細を確認して、長期間良いリターンを出しているかをチェックすることがポイントです。
執筆者:石川英彦
金融デザイン株式会社 代表取締役
愛知県生まれ。南山大学経営学部卒業後、北米大陸をオートバイで周遊。帰国後、保険代理店の手伝いをしたことで金融の世界を知る。その“奇妙”な世界に疑問を感じ「お金に関する情報形成」「売り手と買い手がハッピーになる金融コンテンツづくり」をミッションとした、株式会社マネーライフナビを設立(1996年)。FP(ファイナンシャルプランナー)の実務をこなしながら多数の金融コンテンツ制作を手がける。2017年9月に社名を金融デザイン株式会社に変更。インフォグラフィックスやウェブのデザインまで領域を広げる。持ち味マネーカード(お金占い®)を武器に、失敗しないためのお金の知恵を学ぶ「お金の知恵アカデミー」を展開中。