マザーズ市場でデイトレードを行っても問題ない?銘柄選びの基本的なポイントも紹介 マザーズ市場でデイトレードを行っても問題ない?銘柄選びの基本的なポイントも紹介

マザーズ市場でデイトレードを行っても問題ない?銘柄選びの基本的なポイントも紹介

株式投資を始めた方の中には、デイトレードで取引を進めようと考えている方もいるのではないでしょうか。デイトレードで大切なポイントの1つは、市場選びです。名古屋や福岡や札幌などの地方の市場を除く日本の中心的な株式市場である東京証券取引所では、東証一部と二部、JASDAQ、マザーズの4種類から投資先の市場を選択できます。
そこで今回は、デイトレードとマザーズ市場について、投資経験を盛り込みながら解説していきます。

参考:日本取引所グループ

マザーズ市場とデイトレードの相性

東京証券取引所は、多くの成長企業に資金調達の場を提供するという観点から、マザーズ市場に上場するための規模や業種などによる制限を設けていません。そのためマザーズ市場には、ベンチャー企業が数多く上場しており、東証一部や二部とは異なる動きを見せているケースがあります。なぜなら、マザーズ市場では東証一部・二部と比べると経営規模が小さく単一事業を主体に運営する傾向が強いため、業績の変動が大きく、それが株価に反映され市場での株価変動も大きくなる場合が多いのです。

皆さんはデイトレードに適した市場はどれか、と探しているかと思いますが、基本的に各投資家の考え方や資金量によって変わります。
50万円の資金で1日1万円や2万円の利益を得たいと考える場合は、マザーズ市場の方が取引しやすいケースもあるでしょう。なぜなら東証一部上場銘柄の多くは、1日の値動きがマザーズ市場に対して小さく、板読みしにくいといった側面もあるからです。特に東証一部の大型株は、1日の値動きが小さいだけでなく投資参加者が多いことから複雑な値動きを繰り返す傾向もあり比較的難易度の高い市場と考えられます。

対してマザーズ上場銘柄は、複雑な値動きを繰り返す銘柄もあるものの、東証一部と比較しますと個人でも板読みできるケースがあります。筆者の個人的意見ではありますが、参考にしてみてください。

マザーズ市場の主な特徴

マザーズ市場で、筆者が考える特徴や傾向は以下の通りです。

  • ・中小型株が多い(時価総額が小さかったり、創業年数の浅い企業など)
  • ・比較的値動きが大きい
  • ・発行済み株数の割に出来高の多い銘柄がある
  • ・高騰・急落するケースも比較的多いため注意が必要

確認すべきポイントの1つは、出来高でしょう。いくら値動きの大きい銘柄であったとしても、出来高の少ない状態では、数秒や1分で乱高下したり、値が付かないなんてこともあり、ハイリスクと言えます。

マザーズ市場の出来高上位銘柄は、1日あたりの出来高50万株以上になることが多く、比較的板の厚い状況となっています。さらに1日あたりの値動き率(ボラティリティ)が高い銘柄が多いのも特徴です。

これからマザーズ市場でデイトレードを始めるなら、まず出来高の多い銘柄から比較検討しておくのが大切です。そして1日の値動きが、自身の許容できる損失幅と比較して、耐えられるかどうかも確認しておきましょう。
同じ出来高でも、1日10円の値幅と1日100円の値幅では、戦略は変わります。無理のない範囲で取引できる銘柄を判断するのも、デイトレーダーに必要なスキルでしょう。

マザーズ市場まとめ

マザーズ市場は、デイトレードを行う方に適したポイントもある市場です。もちろん、急落することもありますし、業績の良い銘柄にも関わらず下落することもあります。

しかし、数多くの投資家が参入している東証一部と比較しますと、発行済み株数の割に出来高が多いことから、銘柄を選べば板が薄いということもなく、慣れてくれば板読みの判断がしやすいというメリットも存在します。大きな市場、大型株だからといってデイトレードに適しているとは限りません。

まずはこの機会に中小型株の多いマザーズ市場を調べてみてはいかがでしょうか。

当コラムは投資の参考となる情報提供を目的としており、特定の銘柄等の勧誘、売買の推奨、相場動向等の保証等をおこなうものではありません。
また将来の株価または価値を保証するものではありません。投資の最終決定はご自身のご判断と責任で行ってください。詳しくは「ご注意事項」をご確認ください。

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