J-REITとは?
J-REITとは、投資家から集めた資金で、オフィスビルなどの不動産を購入し、その不動産から得られる賃料収入や売却益を投資家に分配する仕組みの金融商品です。
不動産を投資対象とした投資信託と考えればわかりやすいでしょう。
証券取引所に上場しているJ-REITはおよそ60銘柄以上あり、証券会社を通じて株式と同じように売買することができます。
証券取引所に初めて上場されたJ-REITは、投資対象を主にオフィスビルとしていました。
しかし現在では、多様な不動産を投資対象とするJ-REITが存在しています。
J-REIT保有不動産の用途別比率(※取得価格ベース 2021年1月末時点)
J-REITの投資対象は6種類!
J-REITが投資対象とする不動産は大きく分けると、以下の6カテゴリがあります。
同じカテゴリの不動産に投資をしていても、ターゲットエリアや物件規模は銘柄によって様々です。
また、それぞれの投資対象に特化した「特化型」と、いくつかの投資対象に分散投資をする「複合型(総合型)」に分けることができます。
J-REIT 保有不動産の種類別特徴
J-REITの魅力は、分配金の安定性にあります。
カテゴリによって景気に左右されやすいものはあります。
しかし、分配金利回りの高い銘柄の多くが複数のカテゴリに分散投資することで、分配金の金額は安定しています。
この安定性を活かして、J-REITをセカンドライフの収入源にするべく育てていくのも一案です。
J-REITは投資口価格が比較的少額なものが多く、手持ち資金が少ない場合でも、複数銘柄を少しずつ買い足してリスク分散をしながら受取分配金を増やしていくことも可能です。
一口に、J-REITといっても、その投資対象不動産はバラエティに富みます。
各銘柄がどんな不動産に投資をしているのかを調べて、投資対象が近隣エリアであれば実物不動産投資と同様に、実際に足を運んで物件調査をするなど、プチオーナー気分を味わってみるのも面白いでしょう。
この機会に、どんなJ-REITにどんな銘柄があるのかチェックしてみてはいかがでしょうか。
(執筆者:キムラミキ)
執筆者:キムラ ミキ
ファイナンシャルプランナー 社会福祉士
日本社会事業大学で社会福祉を学んだ後、外資系保険会社、マンションディベロッパーに在籍後、FPとして独立。現在は、株式会社ラフデッサン 代表取締役として、個人向けライフプラン相談、中小企業の顧問業務をお受けする他、コラム執筆、セミナー講師、山陰放送ラジオパーソナリティとしても活躍中。
また、ライフワークとして障がい児・者の親なき後の経済準備についての啓発活動を行う上での課題研究を行うため、放課後等デイサービスや学習に困り感のある子供の学習支援教室にて、障がいのある子供たちの学習支援にも取り組んでいる。