配当利回りから銘柄探し
2020年は株式相場が大きく動いたことから新規口座開設のお申込みが伸びています。
新たに株式投資を始めた方も多いのではないでしょうか。
さて、いざ株式投資を始めてみたものの、「銘柄は数が多く、選び方が分からない」「業績やチャート、PERなど、何を基準に銘柄を選んでよいか分からない」といったお困りもあるかもしれません。
銘柄選びに正解はありませんが、配当から銘柄を調べるのも切り口の一つではないかと思います。
そこでカブヨムでは9月も「配当利回りランキング」をご紹介します。
9月は3月期決算銘柄の中間決算月であるため、配当権利確定月である銘柄が多い月です。
ぜひ、ご参考にして下さい!
9月の配当利回りランキング
ランキングは以下の条件で抽出しました。
- ・次回配当権利落日が2020年9月の銘柄
- ・連結売上高伸率(日経予想)が0以上の銘柄(減収でない銘柄)
- ・連結純利益伸率(日経予想)が0以上の銘柄(減益でない銘柄)
- ・時価総額1,000億円以上の銘柄
上記条件で銘柄を抽出し配当利回り順にランキング化
結果は以下のようになりました。
前回ご紹介した8月の配当利回りランキングと比較すると配当利回りが高水準の銘柄が多くランクインしました。
2020年9月3日時点の日経平均株価の配当利回りは1.95%です。
日経平均株価の水準と比較しても高配当の銘柄が並んだといえるかもしれません。
それでは1位から5位の銘柄をご紹介します。
1位 ソフトバンク (9434)
(銘柄情報をご覧になるにはログインが必要です)
ソフトバンクグループ(9984)傘下の携帯電話向け通信会社です。
足元の業績はしっかりです。
2020年4~6月期の連結決算(国際会計基準)は、営業利益が前年同期比4%増のとなりました。
コロナ禍でのテレワークの浸透で法人事業が伸びました。
また、販売促進費用が抑制されたことも利益の押し上げ要因になったようです。
親会社のソフトバンクグループ(9984)が傘下のソフトバンクグループジャパンを通じて保有するソフトバンク(9434)株式を売り出すと伝わったことなどもあり、足元の株価は下落して推移しています。
配当利回りは2020年9月3日現在で6%を上回っています。
日足表示2019/12/2~2020/9/3まで
2位 電源開発 (9513)
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発電所を保有し、発電→電力会社に販売(卸売)がメインの企業です。
2004年に民営化されました。
全国約100カ所で発電所を保有し、運営しています。
今年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、電力需要が減退しました。
卸売り電力価格も低迷しており、痛手となっているようです。
昨年来で株価が下落していることもあり、配当利回りが高くなりました。
日足表示2019/12/2~2020/9/3まで
3位 中電工 (1941)
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中国電力系の電気工事会社になります。
2021年3月期第1四半期決算短信によると売上高は、屋内電気工事や空調管工事を中心に増加し、さらに前年度末に連結化した株式会社昭和コーポレーションが加わったことなどにより、前年同期に比べ増収となったようです。
営菓利益は、原価管理の徹底や効率化施策による生産性向上などにより、前年同期に比べ増益となりました。
結果、第1四半期においては新型コロナウイルス感染拡大の事業への大きな影響は無かったようです。
株価は昨年来の高値と比較すると、戻りきれていない状況が続いています。
日足表示2019/12/2~2020/9/3まで
4位 アサヒホールディングス (5857)
(銘柄情報をご覧になるにはログインが必要です)
金、プラチナなど貴金属リサイクルと産業廃棄物処理がメインの企業となります。
国内、アジアともに貴金属リサイクルが新型コロナウイルス感染拡大を受け、低調です。
一方で金を中心に貴金属価格が上昇していることはプラスに寄与します。
2020年7月29日に経常利益予想を上方修正しており、株価も大きく上昇しています。
日足表示2019/12/2~2020/9/3まで
5位 オートバックスセブン (9832)
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カー用品店「オートバックス」をフランチャイズ中心に展開しています。
新型コロナウイルス感染拡大の悪影響を受けており、2020年3月期は減益で着地しています。
今期増益予想となっていますが、新型コロナウイルスの状況次第かもしれません。
株価の推移も戻りが鈍い状態が続いているようです。
日足表示2019/12/2~2020/9/3まで
いかがでしょうか。
株価が低迷していることで配当利回りが高くなっている企業もありそうですね。
配当利回りは銘柄を選ぶきっかけ程度に考えて、業績や株価の水準などなど、様々な指標を見比べて銘柄を吟味いただきたいと思います。
また、本文では紹介できなかった6~10位の銘柄も、日経平均と比較して配当利回りは高い水準にあるといえます。
ぜひ一度銘柄の調査をしていただいてはいかがでしょうか。
カブヨム編集部
- ※この記事は個別株式を推奨するものではなく、下記条件で銘柄をランキング化したものになります。
ランキングの条件
- ・次回配当権利落日が2020年9月の銘柄
- ・連結売上高伸率(日経予想)が0以上の銘柄(減収でない銘柄)
- ・連結純利益伸率(日経予想)が0以上の銘柄(減益でない銘柄)
- ・時価総額1,000億円以上の銘柄
上記条件で銘柄を抽出し配当利回り順にランキング化
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権利落日の株価は、理論上、前日終値から配当予想の相当額が下がります。ただし、株価は需給やその他要因でも日々値動きしていますので、理論どおり株価が変化するとは限りません。