配当利回りは銘柄選びのきっかににもなる?
株式投資を始めてみたいけれどどうやって銘柄を選んでよいのか?とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
先日auカブコム証券が行った初心者向けオンラインセミナーに寄せられたお悩みの中でも、投資を始めてみたいけれど取引の始め方や銘柄の選び方がよくわからない・・・といったお悩みが多く寄せられました。
銘柄選びに正解はありませんが、カブヨム編集部では配当や優待は銘柄を調べるきっかけになるのではないかと考えています。
そこで今回は8月に配当金受取の権利を確定できる銘柄の配当利回りランキングを紹介いたします!
8月の配当利回りランキング
ランキングは以下の条件で抽出しました。
・次回配当権利落日が2020年8月の銘柄
・連結売上高伸率(日経予想)が0以上の銘柄(減収でない銘柄)
・連結純利益伸率(日経予想)が0以上の銘柄(減益でない銘柄)
・時価総額1,000億円以上の銘柄
上記条件で銘柄を抽出し配当利回り順にランキング化
結果は以下のようになりました。
今回は条件に該当した銘柄が10銘柄だけでした。
2020年7月31日時点の日経平均株価の配当利回りは2.2%です。
今回のランキングでは配当利回りが日経平均の水準を超えている銘柄は多くありませんでした。
そんな中でも8月は小売企業の配当権利確定銘柄が多数該当しています。
小売企業はコロナ禍で業績は明暗分かれますが、今回は日経予想ベースで「減収でない」かつ「減益でない」銘柄を抽出しています。
参考にしていただければと思います。
それでは1位から5位の銘柄を見ていきましょう!
1位 ベルシステム24ホールディングス (6183)
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コールセンターアウトソーシングを中心としたCRMソリューションを提供しています。筆頭株主が伊藤忠商事であるほか、凸版印刷とも資本業務提携を行っています。
7月8日に3-5勝月期決算発表で、期初に未定としていた2021年2月期の純利益見通しを前期比3%増の72億円になると発表しています。
コロナ禍で上期中心に稼働率低下は避けられないものの、人手不足の深刻化でコールセンター業務を外部委託する企業が増えていることが寄与しそうです。
2位 ナガイレーベン (7447)
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ナースウェア、ドクターウェア、スクラブ、手術衣などの衛生白衣大手になります。
オーダーメイド対応等競争力のある商品を、企画から製造、販売までを一貫して行なっており国内シェアは60%を超えています。
再利用タイプの医療用マスクや医療用感染対策ガウン等の需要が続く模様です。
また、配当性向を純利益(単体)の5割程度とする方針を掲げており、業績が上向けば配当も増加することが期待される企業です。
3位 イオンディライト (9787)
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商業施設、オフィスビルなどのビルメンテナンス、ファシリティマネジメントを行っています。
設備管理・警備・清掃・省エネサービス・内装工事・店舗資材の販売・自動販売機の管理までサポートしています。
またイオングループ内での事業が過半を占めています。
7月8日の2021年2月期 第1四半期決算発表説明会によると、新型コロナウイルス感染拡大に伴う、顧客施設の一部閉鎖や臨時休業、イベントや外出の自粛要請などが影響し、第一四半期は減収減益となったようです。
配当利回りは7月31日時点で2.2%です。
このほかに2月には株主優待も設定されています。
4位 アークス (9948)
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北海道・北東北に広がる地域密着型のスーパーマーケットチェーンを運営しています。
既存店はコロナ禍の巣ごもりで自宅で食事をする人が増え、買い上げ点数が増加しています。
7月3日発表した2020年第一四半期連結決算では、純利益が42億円と前年同期の2倍強になりました。
売上高・営業利益も四半期では最高となっており、コロナ禍での勝ち組といえるかもしれません。
配当利回りは7月31日現在で2.04%となっています。
このほかにも同社は2月には株主優待も設定しています。
5位 コーナン商事 (7516)
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同社はホームセンター「コーナン」「コーナンPRO」「ホームストック」を運営しています。
7月13日に発表した第1四半期決算では全ての損益項目において第1四半期累計で過去最高を更新しています。
3ヶ月通して新型コロナウイルス感染症の影響が大きく、マスク・アルコール消毒液等の感染対策商品の需要増が特に顕著でした。
また外出自粛要請による家庭内需要や在宅勤務の拡大により、オフィス家具やOA機器、DIY用品や園芸用品、家具及び家庭用殺虫剤等の多岐にわたる商材の需要が増加しました。
好決算を受けて足元株価は大きく上昇をしています。
配当利回りは7月31日現在で1.37%と市場平均と比較して高いとは言えませんが、人々のライフスタイルの変化を受け、中長期的にもホームセンター業界に注目が集まる可能性もあるかもしれません。
また、コーナン商事も配当の他に2月には株主優待も設定しています。
いかがでしょうか。
市場平均と比較して極端に配当の高い銘柄はランキングに入らなかった8月ですが、コロナ禍での勝ち組小売りといえるような企業がランクインしていました。
配当利回りをきっかけにそれぞれの企業を調査してみるのも良いのではないかと思います。
9月は配当の権利確定銘柄も多くなるので、またカブヨムでご紹介したいと考えております。
カブヨム編集部
※この記事は個別株式を推奨するものではなく、下記条件で銘柄をランキング化したものになります。
【ランキングの条件】
・次回配当権利落日が2020年8月の銘柄
・連結売上高伸率(日経予想)が0以上の銘柄(減収でない銘柄)
・連結純利益伸率(日経予想)が0以上の銘柄(減益でない銘柄)
・時価総額1,000億円以上の銘柄
上記条件で銘柄を抽出し配当利回り順にランキング化
配当金は各企業の判断により変更・中止となる場合がございます。お取引に際しましては必ず当該企業のホームページ等で内容をご確認ください。
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権利落日の株価は、理論上、前日終値から配当予想の相当額が下がります。ただし、株価は需給やその他要因でも日々値動きしていますので、理論どおり株価が変化するとは限りません。