ポイント投資とはどういうもの？？
企業が発行するポイントを利用して資産運用できる「ポイント投資」が増えてきました。このポイント投資には、「金融商品購入タイプ」と「疑似投資体験タイプ」の2種類があります。それぞれの特徴を押さえておきましょう。
【金融商品購入タイプ】
ポイントを現金化して、その資金をもとに株式や投資信託などを購入します。売却すれば現金資産となるため、通常の投資と同じ感覚で資産運用が可能です。ただし、売却益や分配金などに対しては、約20％の税金がかかります。また、実際の金融商品を購入することになるので、証券口座の開設が必要です。
【疑似投資体験タイプ】
ポイントをそのまま運用し、擬似的に投資を体験できます。株式や投資信託の値動きに連動して、ポイントが増減する仕組みとなっており、実際にお金が増減するわけではありません。証券口座がなくても、スマホのアプリなどで簡単に始められます。
この2つのポイント投資、提供企業によって両方のタイプのサービスがあるところと、一方のみのところがあります。まずは、自分が貯めているポイントが、どちらのタイプのポイント投資なのかを確認してみましょう。
ポイント投資のメリットや注意点は？
ポイント投資なら、100ポイント程度から資産運用ができます。現金がなくても投資を体験できることは、本格的な投資を始める前の入門編としての利用には最適でしょう。
通常の投資と同様に、資産形成をしたいという人は「金融商品購入タイプ」が、まずは投資について学んでみたいという人は、経済情勢に応じた株式や投資信託の市場動向を確認できる「疑似投資体験タイプ」がおすすめです。
なお、当然のことですが、ポイントが元手とはいえ“投資”です。購入した株式・投資信託など価格や、ポイントは増減することは心得ておきましょう。また、一般的に「期間限定ポイント」などと呼ばれるものは、ポイント投資には使えないこともありますので注意してください。
「まとまったお金がない」「お金が減るのが怖い」といった人でも、ポイント投資なら実際の現金ではなく、企業からもらった“おまけ”で投資できます。使わずに眠っているポイントがあれば、使いみちの一つとして、ポイント投資を加えてみてはいかがでしょうか。
以下は参考ページです。
＜参考＞
【金融商品購入タイプ】
【疑似投資体験タイプ】
ご注意事項
執筆者：高橋浩史
FPライフレックス 代表
日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP®
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
グラフィックデザイナー、書籍編集者を経て、2011年、ファイナンシャル・プランニング事務所「FPライフレックス」開業。住宅購入実現のため、資金計画・家計改善の面から応援する「住まいの相談FP／家計の赤字V字回復アドバイザー」として活動中。金融機関出身のFPとは違う「業界用語やカタカナ言葉を使わない、日常の言葉で語れるファイナンシャルプランナー」として、相談時の話しの分かりやすさには定評がある。
その他、金融機関でのセミナー・研修講師、書籍・雑誌、webでの執筆業務も行う。
著者に「災害に備えるライフプランニング」（近代セールス社）、「老後のお金安心ガイド」「最新保険ランキング」（イースト・プレス）他。
趣味はランニング、バイクツーリング、ギター、落語。
FPライフレックス ホームページ
