新型コロナウイルスのワクチン開発を応援!成長が期待されるバイオテクノロジー企業への投資 新型コロナウイルスのワクチン開発を応援!成長が期待されるバイオテクノロジー企業への投資

新型コロナウイルスのワクチン開発を応援!成長が期待されるバイオテクノロジー企業への投資

ファンドアナリストの川上です。 皆様いかがお過ごしでしょうか。当社ではテレワークが推進されており、今回のコラムも自宅で執筆しました。
今回は「新型コロナウイルスのワクチン開発で成長が期待される、バイオテクノロジー企業への投資」についてご紹介いたします。

最前線で新型コロナウイルス感染症と昼夜問わず闘う医療従事者の方々のご尽力に、
心から敬意を表すとともに、心より感謝申し上げます。

世界各国で新型コロナウイルス感染拡大が続いています。各国・地域では感染拡大防止のために外出禁止が発令されるなど、経済活動に影響を及ぼすことが不可避の状況となっており、2020年の世界経済は大幅なマイナス成長となることが予想されます。

新型コロナウイルス感染の影響で苦しむなか、新型コロナウイルスそのものを阻止できる業界があることをご存じでしょうか。それは、バイオテクノロジー企業を含む医薬品セクターです。

※バイオテクノロジーとは、バイオロジー(生物学)とテクノロジー(技術)の造語。

近年、同セクターは革新的な研究や、かつて不治の病とされた病気に対する新しい治療法が登場しているにも関わらず、ITセクターと比べると陽の目を浴びていなかったように思えます。しかしながら、新型コロナウイルスの流行をきっかけに、たとえ承認可能な治療法やワクチンの登場が遠いにせよ、同セクターへの注目度は大幅に高まっていると考えています。

その動きは足元の株価の推移を見ても確認できるでしょう。米国のバイオテクノロジーまたは医薬品に分類される企業の株式の値動きを表す「NASDAQバイオテクノロジー指数」(以下、「バイオテック株式」)の動きをみると、年初来の急落以降、世界の株式と比較していち早く回復していることがわかります。

■バイオテック株式の推移(2019年12月末~2020年4月24日)

バイオテック株式の推移(2019年12月末~2020年4月24日)

※世界株式はMSCI AC World指数、バイオテック株式はNASDAQバイオテクノロジー指数。
いずれも配当込み、米ドルベース。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

バイオテック株式は、時価総額が小さな中小型銘柄が多いことから市場全体よりも価格変動が大きくなる傾向があります。ところが、今回のコロナショックの急落局面では、医薬品の需要は景気変動の影響を受けにくいという特性が注目され、株価の下落が市場全体よりも小幅にとどまったと考えられます。

一般的に感染症のワクチンの開発には少なくとも12~15ヶ月が必要とされており、十分な供給体制が整うまでには少なくとも2年程度が必要と考えられます。 今後1~2年は、新型コロナウイルスとの共存生活が続くという「ウイズコロナ」期となることが予想され、このような環境下では「人の移動への規制」が一定程度継続し、全般的に企業業績は伸び悩むことが見込まれます。
しかしながら、バイオテック株式は、世界経済の影響を受けにくいことや、新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の開発等によって、「ウイズコロナ」期においても業績の拡大が継続することが期待される数少ないセクターのひとつと考えられるのではないでしょうか。

一方で、バイオテック株式の株価は変動性も大きいことから、個別に投資するリスクは高いでしょう。そこで、複数に分散投資をすることで、幅広く網を張りリターンの源泉をカバーし、リスクを軽減させる効果が重要であると考えます。それを実現するひとつの方法が、投資信託によるバイオテック株式への分散投資です。

「ウイズコロナ」期に新型コロナウイルスのワクチン開発を応援し、明るい未来に投資するという視点からも、バイオテック株式を投資対象とする投資信託に注目してみませんか。

バイオテック株式を投資対象とした投資信託(1年リターン順)

ファンド名 運用会社 1年リターン 3年リターン
(年率)
1 フューチャー・バイオテック 三井住友DS 1.03%
2 グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド
【愛称:健次】
三菱UFJ国際 ▲2.19% 2.30%
3 iFreeNEXT
NASDAQバイオテクノロジー・
インデックス
大和 ▲2.57%
4 グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド
(為替ヘッジあり)【愛称:健次(ヘッジあり)】
三菱UFJ国際 ▲2.90% 1.26%
4 JPMグローバル医療関連株式ファンド JPモルガン ▲3.12% 5.05%

※2020年3月末基準、当社取扱いのバイオテック株式を投資対象としたファンドが対象

川上雅人

川上雅人


ファンドアナリスト

中堅証券会社にて日本株アナリストとして2年半経験。大手運用会社で18年間、投資信託のマーケティング業務に従事。2019年11月、カブドットコム証券(auカブコム証券)に入社し、 ファンドアナリストとして投資信託、ETF等の情報提供を担当。投資信託を投資家目線でわかりやすく解説することを目指すとともに、投資信託の情報をもとにした投資アイデアを提供。


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