第4次産業革命とは?
歴史で学んだ“産業革命”。今、世界で新たな産業革命が起きようとしています。人力から蒸気機関へ変化した第1次産業革命(18~19世紀初頭)、蒸気機関から内燃機関や電力に変化した第2次産業革命(19世紀後半)、コンピューターの発達によって自動化が進んだ第3次産業革命(20世紀後半)が、これまでに起こった産業革命です。そして今、インターネットの発達によってあらゆるモノがインターネットにつながり、AIやビッグデータにより新たな製品やサービスが生まれようとしています。それが第4次産業革命です。
2016年1月に行われた世界経済フォーラムの年次総会、通称「ダボス会議」において、第4次産業革命の定義が議論されたことをきっかけに、世界的な話題として注目されはじめました。
ネット時代は序章にすぎない。変革に乗り遅れるな
あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT(Internet of Things)」とそれらをコントロールする「AI(Artificial Intelligence)」、AIが学習を重ねるためのさまざまなデータである「ビッグデータ」が第4次産業革命の3本柱です。
1990年代のPCの普及により、インターネットが発展してきたことが今の時代の礎になっていますが、これは序章にすぎません。インターネットのさらなる高速化とAI技術、デバイステクノロジーが融合することで私たちの生活はさらに速いスピードで変化することでしょう。
時代が大きく変化するときには、かつてのIT企業のように、新たな技術を武器にしたスタートアップ企業がどんどん誕生するのは必然です。大企業も自社の強みをさらに加速させて新たなビジネスモデルを確立しようとしています。
このように金の卵のような会社や今までにないビジネスモデルが生まれようとしているタイミングは、株式投資を始める良い機会と言えるのではないでしょうか。ポイントは第4次産業革命によって、どういった企業が伸びるのか、といった視点です。無名でもその分野で独自の技術やビジネスモデルをもっていて、経営者に明確なビジョンがある会社は将来が楽しみです。宝探しのつもりで銘柄探しをしてみると、投資が楽しくなるかもしれません。
関連銘柄ご紹介
銘柄探しの参考として関連銘柄をご紹介します。選定方法はauカブコム証券のテーマ株アプリ、PICK UP!株テーマの「IOT」「人工知能」「ビッグデータ」それぞれから
・関連度「強」の銘柄選定
・当社の銘柄分析ツール「株スコア」
にて企業スコア総合のスコア順位TOP10をランキング
結果は以下のようになりました。
■企業スコア
トムソン・ロイターが各銘柄に対してトムソン・ロイターの株価や財務、収益予想データを使用して、トムソン・ロイターが定義した定量分析により算出した数値です。スコアは、成長性、割安性、企業規模、テクニカル、財務健全性の各スコアの合計から算出されています。株価分析は「ベータ」や「150日移動平均からの乖離」などから算出されます。原則として、スコアが高いほど「評価が高い」とされますが、その後の株価の値上りを約束するものではないということにご注意ください。
いかがでしょうか。関連銘柄は多岐にわたりますが、関連性の低い銘柄や業績が悪い銘柄、株価が割高な銘柄は銘柄選定から除いて考えても良いのかもしれません。
また、上記のランキングでネットワンシステムズ(7518)は「IOT」と「ビッグデータ」にそれぞれ登場しています。このように、2つ以上登場している銘柄は、第4次産業革命の中核的な企業になってくる可能性もあるのかもしれません。ぜひご注目いただければと思います。
また、テーマ株は短期の物色が向かい、その後大きく下落などの値動きをすることもあります。関連銘柄をバイアンドホールドで持ち続けるのも戦略の一つですが、ロングショート戦略やマーケットニュートラル戦略を検討しつつ買い付けることも検討いただければ幸いです。
auカブコム証券では信用取引手数料を撤廃し、無料としております。ヘッジの戦略や短期のトレードには信用取引を活用することもお勧めいたします。