【テーマ別】株主優待はどう探す？おすすめの選び方は

執筆者：カブヨム編集部

株主優待は、投資家にとって魅力的な利益の一つであり、その種類は企業によって多岐にわたります。「憧れの株主優待」を始めたくても、「そもそもどのように銘柄を検討していけばいいのか？」と迷ってしまうかもしれません。
この記事では株主優待についてわかりやすく解説しつつ、テーマ別の株主優待の例をご紹介いたします。

株主優待とは？

株主優待には様々な種類がありますが、次のようなものが代表的です。

• 商品券や割引券
• 自社製品や関連商品の提供
• サービス利用券
• 株主限定イベントの招待

株主優待を目的として投資をする場合、自分の趣味やライフスタイルに合った優待を選ぶことで、より満足度の高い投資体験が期待できるかもしれません。

ただし、すべての上場企業において、株主優待を実施しているわけではありません。さらに付け加えますと、株主優待制度は日本の株式市場に存在する特徴であり、例えば米国株式においては一般的ではありません。

日本の企業が株主優待を実施する背景のひとつに、飲食券や商品券、自社製品などの 優待を株主に配布することで、株主との長期的な関係を強化しようとしているということが挙げられます。一方で、米国株式の市場では、株主には主に配当金でもって還元するという考え方が一般的です（日本企業は配当金で還元しないということではなく、株主優待を実施しつつ、同時に配当金を出すという企業もあります）。

株主優待を得る条件とは？

株主優待を受け取るためには、いくつかの条件を満たすことが非常に重要になります。

【主な条件】

• 株主優待を提供する企業に一定の株式を保有していること
• 長期保有が条件となっている優待の場合、保有期間の条件を満たしていること
• 権利確定日にその銘柄を保有していること

株主優待を得られる株数の条件は、銘柄によって様々です。100株（一単元）以上の保有で優待が得られるケースが多いようですが、稀に1株（端株）からでももらえるケースもあります。逆に200株以上、300株以上…と一単元よりも多く保有が必要なケースもあり得ますので、注意が必要です。
また、「100株でもらえる優待内容と、300株でもらえる優待内容が違う」など、保有株数に応じて優待内容が異なるケースもありますので、必ず事前に条件を確認しておきましょう。

「株主優待を得るための投資金額が自分の投資可能額を超えてしまう…」という時には、優待目的の投資がご自身の資金計画に合っているか、冷静に見直すことも大切です。

さらに、最後の「権利確定日」を理解しておくこともまた重要と言えます。こちらについて次に詳しく述べていきます。

株主優待を受け取る権利を得るには？

株主優待を確実に受け取るには、「いつ株を買うか」がカギになります。特に重要なのが次の3つのタイミングを抑えておくことです。

• 権利付最終日：権利確定日の2営業日前。この日までに株を買えば、株主優待をもらえる権利がついてくる
• 権利落ち日：権利確定日の1営業日前。この日に株を買っても、その回の株主優待は受け取れない
• 権利確定日：企業が「この日に株を保有している人に株主優待を出す」と決める基準日

＜権利確定までのスケジュール例＞

※画像は当社が作成

≫参考：三菱UFJ eスマート証券の「権利確定日 早見表」

株の受け渡しには原則2営業日かかるので、権利付き最終日は「権利確定日の2営業日前」となる点に注意が必要です。なお、配当金が出る場合は、同じく権利付き最終日までに株を購入しておくことで受け取ることができます。

これらの要件をしっかり把握し、計画的に投資を行うことが大切です。

株主優待の選び方は？

いくら優待内容が魅力的であっても、あくまで投資であるということを忘れずに、企業の業績などの情報をきちんと確認することは重要でしょう。もし、「株主優待目的なので、売買差益はあまり重視しない」と考えていたとしても、企業の業績や方針によっては、株主優待の内容が変更される場合があります。 そのため、長期的な視点で優待内容の持続性を考慮しながら投資を行うのが望ましいです。

具体的には、次のようなポイントを確認することが重要です。

1. 株主優待の取得条件：株主優待の権利確定月・最低購入価格・必要な保有株数などを事前に確認しておきましょう。銘柄によっては10万円以下など少額で株主優待を得られる銘柄もあります。

2. 優待内容の実用性：自社ポイント、飲食券、食品詰め合わせなど、さまざまな優待内容があります。自分の生活スタイルに合った実用的な優待を選ぶことがポイントです。

3. 利回り：株主優待の取得を目的とした投資であっても、優待だけに注目するのではなく、「配当金は支払われているか」「配当利回りはどの程度か」といった点も確認しておくと良いでしょう。配当金の傾向は、企業の財務の安定性を判断する材料のひとつにもなります。なお、「利回り」とは、1年間で得られるリターンの割合を示す指標です。

＜配当利回りの概要＞

※画像は当社が作成

4. 過去の株主優待実施・変更歴：企業の株主への還元方針や、過去の優待実施履歴も確認しておくと良いでしょう。過去にたびたび株主優待の内容が変わっている銘柄であれば、今後も変わる可能性があるかもしれません。年1回や年2回など、年間の株主優待の実施頻度も選定のポイントです。

5. 企業の安定性と業績：優待が継続されるかどうかは企業の業績次第です。企業の売上高や利益の推移、業界内での競争力、市場シェアもチェックしておくと安心です。

こんな選び方もおすすめ！テーマ別株主優待の参考例

三菱UFJ eスマート証券のお口座をお持ちの方は、ログイン後の画面から株主優待を検索することができます。「女性向け」「ファッション・癒し・ビューティ」「買い物券」など、さまざまなテーマでカテゴライズされていますので、優待銘柄検討のヒントになるかもしれません。

また、権利付き最終日の月別の検索や、投資金額別での検索も可能です。ぜひ、検索機能をご活用いただき、気になる優待を手に入れるチャンスを掴んでください。

≫PCの場合はこちら
≫スマートフォンの場合はこちら
※いずれも会員ページへのログインが必要です

ここからは、テーマ別に、どのような株主優待があるのかをご紹介していきます。

ご注意事項
・本コラムは特定の銘柄に対する投資勧誘を意図するものではなく、あくまで銘柄選びの参考までに作成しています。適合性、有用性、正確性、完全性を担保するものではございませんので、あらかじめご了承ください。
・2025年8月1日時点の内容です。株主優待の詳細や銘柄情報は、必ず最新の情報をご確認ください。

飲食を楽しむ株主優待の一例

飲食チェーンにおいては、店舗で使える割引券や食事券が提供されることがあります。また食品メーカーによっては、人気の食品の詰め合わせが贈られることがあります。ご家族で一緒に楽しみやすく、家計にも嬉しい株主優待といえるのではないでしょうか。

*1 2025年7月31日終値時点の株価
*2 2025年8月1日時点で公開の会社四季報データより
*3 三菱UFJ eスマート証券の「優待銘柄検索」より、優待カテゴリ「飲食券・飲食割引券」または「食料・飲料品」にてヒットした銘柄を一部ご紹介しています

女性に嬉しい株主優待の一例

美容やショッピングへの関心が高い女性にとって、アパレルブランドや美容メーカーからの製品提供・特別割引などは魅力的でしょう。

*1 2025年7月31日終値時点の株価
*2 2025年8月1日時点で公開の会社四季報データより
*3 三菱UFJ eスマート証券の「優待銘柄検索」より、優待カテゴリ「ファッション・癒し・ビューティ」にてヒットした銘柄を一部ご紹介しています

思いっきり遊びたい！わくわくレジャー系の株主優待の一例

*1 2025年7月31日終値時点の株価
*2 2025年8月1日時点で公開の会社四季報データより
*3 三菱UFJ eスマート証券の「優待銘柄検索」より、優待カテゴリ「趣味・娯楽・レジャー」にてヒットした銘柄を一部ご紹介しています

まとめ

株主優待を得るには、該当の銘柄における優待獲得の条件を確認することが必須となります。また、その企業の業績推移や、過去の優待の取り扱い歴など、様々な角度から「今後も長期的に優待が期待できそうか？」を検討のうえ取引を行うという点も意識するとよいでしょう。

企業によって個性的な株主優待を実施しているケースもありますので、ぜひ検索ツールなどをご活用いただき、ご自身に合った株主優待をチェックしてみてください。

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