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トレンド転換の見極め方!ダブルボトム、ダブルトップとは トレンド転換の見極め方!ダブルボトム、ダブルトップとは

トレンド転換の見極め方!ダブルボトム、ダブルトップとは

執筆者:カブヨム編集部

株価の重要なトレンド転換を示すとして注目されるチャートパターンというものがいくつか存在します。
例えば「ダブルボトム」や「トリプルボトム」と呼ばれるパターンは、株価トレンドが下落から上昇に転じる可能性を示唆するため、投資家にとって参考になる指標となるでしょう。また、その反対に、株価トレンドが上昇から下落に転じる可能性を示唆する「ダブルトップ」や「トリプルトップ」という指標もあります。

これらのパターンはどのように発生するのか、そしてどのように株価に影響を与えるのかを詳しく見ていきましょう。

株価トレンドが下落から上昇に転じるパターン例

ダブルボトムやトリプルボトムの発生は、株価が一定の支持ラインで反発する兆しを示し、市場参加者たちの間でその価格が底値として意識されている可能性を示唆します。

ダブルボトム

ダブルボトムは、安値圏で株価が二回連続して同水準の底値をつけ、その後反発するチャートパターンを指します。このパターンは、株価が下落した後に一度反発し、再び下落して最初の安値と同じ水準で反発することで形成されます。

ダブルボトムが完成するためには、二回目に上昇した際、高値の山同士を結ぶ「ネックライン」を突き抜けていることが必要です。

<ダブルボトムのイメージ>


ダブルボトムのイメージ

※画像は三菱UFJ eスマート証券が作成


トリプルボトム

トリプルボトムは、株価が三度同じ水準で底値をつけた後、反転して上昇するチャートパターンを指します。三度目に上昇した際、高値の山同士を結ぶ「ネックライン」を突き抜けていれば、トリプルボトムができているとみることができます。

<トリプルボトムのイメージ>


トリプルボトムのイメージ

※画像は三菱UFJ eスマート証券が作成

株価トレンドが上昇から下落に転じるパターン例

ダブルトップとトリプルトップは、ダブルボトム・トリプルボトムとは対照的に、株価トレンドが上昇から下落に転じる兆しを示す指標とみることができます。

ダブルトップ

ダブルトップは、株価が二回連続して同じような高値をつけ、その後下落するチャートパターンです。このパターンは、株価が上昇した後に一度下落し、再び上昇して最初の高値と同じ水準で反発することで形成されます。ダブルトップが完成するためには、二回目の下落時に最初の下落時の安値を下回る必要があります。

<ダブルトップのイメージ>


ダブルトップのイメージ

※画像は三菱UFJ eスマート証券が作成


トリプルトップ

トリプルトップは、株価が三度同じ水準で高値をつけた後、反転して下落するチャートパターンを指します。三度目に下落した際、安値の谷同士を結ぶ「ネックライン」を下回っていれば、トリプルトップができているとみることができます。

<トリプルトップのイメージ>


トリプルトップのイメージ

※画像は三菱UFJ eスマート証券が作成

トレンド転換の見極めにおける注意点

これまで見てきたチャートパターンは、投資判断の材料の一つにはなるものの、必ずしも理想に沿った動きをするとは限りません。トレンド転換のシグナルが出たとしても、それが本物ではない可能性も含めた慎重な判断が必要ですので、次のようなポイントを抑えることが重要です。

① ネックラインの突破を確認する

ダブルトップ(トリプルトップ)やダブルボトム(トリプルボトム)のパターンが形成される際には、ネックラインの突破が重要な確認ポイントとなります。ただ株価がもみ合っているだけだという可能性もありますので、楽観的な判断をせずネックラインを超えるかどうか見ることは大切です。

② 市場環境を踏まえた判断を心掛ける

トレンド転換のシグナルが出た場合でも、早計に判断せず、市場全体の環境やニュース、経済指標なども確認することが重要です。特に、災害や社会情勢の悪化など、市場全体が強いトレンドを持っている場合、個別のトレンド転換シグナルが無視されることも十分あり得ます。あくまでシグナルは判断材料の一つであるという意識を持つとよいでしょう。

③ シグナルの出現場所を把握する

ダブルボトム(トリプルボトム)は、安値圏で出現するからこそ「下落トレンドから上昇トレンドに転換した」という判断につながります。
逆にダブルトップ(トリプルトップ)は、高値圏で出現するからこそ、「これまでの上昇トレンドから下落トレンドに転じる」と考える材料になります。
つまり、部分的にはトレンド転換のシグナルに見えたとしても、実際にはただもみ合っているだけで転換点として成立していないという可能性もあります。チャートパターンを投資判断に取り入れる場合は、短期間だけを見て判断しない姿勢も重要でしょう。

④ 他の指標とも組み合わせて判断する

トレンド転換のシグナルが出たとしても、それが本物であるとは限りません。ネックラインを突破した後に再び元のトレンドに戻る「ダマシ」が発生することがあります。これを避けるためには、他のテクニカル指標や出来高の動向も確認することが重要です

例えば、移動平均線は、トレンドの方向性を把握するための基本的な指標です。ダブルボトム(トリプルボトム)が形成される際に、移動平均線がゴールデンクロスを形成している場合、上昇トレンドの信憑性が高まると考えられます。逆に、ダブルトップ(トリプルトップ)ではデッドクロスを確認することで、下落トレンドの可能性が高まるでしょう。

≫ゴールデンクロス・デッドクロスについてのコラムを読む

このように、ほかの指標とも合わせて複合的に判断することで、トレンドの強さや持続性をより正確に評価できます。

⑤ リスク管理を徹底する

慎重に判断しても、想定外の価格変動をする可能性は常にあるものですので、リスク管理を徹底することが重要です。
例えば、あらかじめ「○円まで下落したら売る」といった「逆指値」の注文を出しておくことで、想定外の価格変動が生じた場合も損失を抑えて対処することができます

<逆指値の売買イメージ>


逆指値の売買イメージ

※画像は三菱UFJ eスマート証券が作成

また、自分のリスク許容度に応じた範囲で投資を行うということを前提に、株式のほかにも比較的安定性の高い投資商品を組み合わせ、ポートフォリオ全体でリスクのバランスをとるように心がけるのも良いでしょう。

≫リスク管理についてのコラムを読む

いずれにしても重要なのは、たとえ参考になるシグナルであったとしても、確実な未来を保証するものはないという点を忘れないことです。株価トレンドは様々な観点から複合的に判断し、リスク管理も含めた柔軟な投資戦略を心がけましょう。

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